日本大学アメリカンフットボール部の違法薬物事件を巡って、大学の対応を検証した第三者委員会が記者会見を開きました。第三者委員会は「組織の体をなしていない」と日大の幹部を厳しく批判し、アメフト部の隠蔽(いんぺい)体質も指摘しています。
■「事実を矮小化」「異常事態」体質を糾弾
第三者委員会 綿引万里子委員長:「事実を矮小(わいしょう)化して、時にはないものにするという基本的な姿勢」
第三者委員会 中村直人委員:「組織の体をなしてないというのが、私の第一印象であります」
日本大学の対応を検証した第三者委員会。会見では、厳しい指摘が相次ぎました。
最も問題視されたのが、澤田康広副学長がアメフト部の寮で植物片を発見してから、警視庁に報告するまでの“空白の12日間”です。
綿引委員長:「社会からの本法人(日本大学)の隠蔽体質を疑わせ、本法人の信用を著しく失墜させた最大の原因だった」
組織の改善策について問われると、こう答えました。
綿引委員長:「“鯛(たい)は頭から腐る”という話もありますけれど、頭だけかえればいいというものではない。自分たちでちゃんと立ち直ろうと思わなければ」
進退を巡るやり取りがあった林真理子理事長と澤田副学長の関係については、こう話しました。
第三者委員会 小林明彦委員:「異常事態であるというふうな印象はもちろん持っております」