結婚を前提に交際しようと嘘をついて金をだまし取ったとして56歳の男が逮捕されました。被害の総額は1億円を超える可能性も。
■“結婚詐欺”1億円超か 男の手口
女性たちにどんな言葉をささやいたのでしょうか。1日、身柄が送検された不動産会社役員の木下浩次容疑者(56)。2人の女性に嘘の結婚の約束をし、現金合わせて910万円をだまし取った疑いが持たれています。
マスクで顔半分が隠れていますが、一見すると普通の56歳にしか見えません。しかし…。
近隣住民:「お金持ちそうだなと」「外車を取っ替え引っ替えして乗ってました」
女性が次々と現金を渡してしまったのは、出会ってすぐに「結婚前提で交際しよう」と言うなど、信用を積み重ねる手口によるものでした。
■金庫に現金 女性の両親にあいさつ
警視庁によりますと、木下容疑者は既婚者だったにもかかわらず、「koji」というアカウントを使用してマッチングアプリで都内の50代女性2人と知り合い、Aから500万円を一括で、Bからは410万円を5回に分け、現金で受け取っていました。
その手口は相手を信用させること。1000万円ほどの現金を見せたり、出会った当初から「結婚前提で交際しよう」などと発言。女性の両親に会うなどして嘘の信用を重ねた後、一緒に住むマンションの手付金だとして、金をだまし取っていたとみられます。
被害者と話した男性:「女性が『だまされた』っていうことで来たんですけど、全然、会えなかったんですよ。50歳前後の女性なんですけど、マンション買うとか言ってお金、何百万円取られて、それっきり。電話しても全然会ってくれなかったとか、そういう話は聞いてました」
被害者は本件含め、5人以上いるとみられ、被害額は1億円を超える可能性もあります。
被害者と話した男性:「金額も高額なんで(女性は)焦っている感じ」