山梨・昭和町周辺で、足のない猫が相次いで発見されている。いずれも、狩猟用のわな「トラバサミ」を使った卑劣な犯行の可能性があるとみられている。
片足のない猫は10月中旬に住宅地周辺で発見され、保護されたという。発見された猫を保護している団体のもとには、足をなくした猫が2匹いた。
NPO(民間非営利団体)法人 ねことも・やまなしの益田陽子代表理事は、「猫たちを無差別に痛めつける行為、本当に悔しいですね。猫は本当によく頑張ったと思います。ダメですね、怒りが出てくる」と話す。
昭和町周辺ではこの1年半の間に、7匹の猫が足をなくすなどの被害に遭っているという。いずれも「トラバサミ」のような危険なわなで負傷した可能性があるという。
トラバサミは、わなの中央部に重さがかかると、ばねにより鋭い刃が閉じ、足を挟み込む仕組みになっていて、その危険度から、鳥獣保護管理法で原則使用が禁止されている。
足のない猫が相次いだのを受け、1日、警察がパトロールに乗り出した。周辺の公園では、金属探知機を使って、わなが仕掛けられていないか捜索が行われた。
近隣住民からは、「怖いですね。(子どもが)安全なところで遊ぶように話をしたいと思う」と不安の声が聞かれる。
警察は、トラバサミを見つけても、決して触らないよう注意を呼びかけている。
(「イット!」11月1日放送より)