神奈川・横浜市の繁華街で、グループ同士がトラブルとなり、3人が刺され1人が死亡した事件で、タイ人の飲食店従業員の男が逮捕された。
これは2日午後7時40分ごろに、横浜市で撮られた映像。
「日本なんだ。やめろ!お前ら!分かったか!やめろ!」
複数の人物が、オレンジ色のTシャツを着た男に詰め寄ると…髪の毛を手でつかみ、殴る蹴るの暴力を振るう。
「分かったか、この野郎!」
やり返すように、殴り掛かってきた人物と共に倒れたTシャツの男は、タイ人の飲食店従業員、クワンキサロート・ルンロー容疑者(53歳)。ルンロー容疑者は、トラブルとなった男性を刃物で刺し殺した殺人の疑いで逮捕された。また、死亡した男性以外にも2人を刺し、1人が重傷、1人が軽傷を負っている。
目撃者:身の危険を感じたのかもしれないですけど、ある瞬間キラッと光ったので、あれって思ったら、ナイフか包丁かでやり始めたんですよ。振り回すんじゃ無くて、刺す感じでやっていた
現場の通りには、ルンロー容疑者が働いていた店以外にも、複数のタイ料理店が並んでいる。
事件があったのは、JR関内駅から約700mの繁華街。数多くのタイ料理店が軒を連ねる“タイタウン”と呼ばれる地域で、多くのタイ人が働いている。
ルンロー容疑者と日本人男性グループは、なぜトラブルに発展したのだろうか。
目撃者:みんなに囲まれて、(タイ人)2人がボコボコにされていたんですよ。1人の方が、ものすごく思いっきり殴ってる方がいらっしゃった。日本人の人、結局その方が刺されたんですよ、最終的に
警察によると、飲食店の前に置かれていた自転車を男性が蹴ったことから、グループ同士のトラブルへと発展したという。
また事件直後に撮影された別の映像には、刺された男性を救助する姿も映されていた。
「お前らいい加減にしろ、この野郎!!」「しっかりして、頑張って」
ストレッチャーに乗せられた男性は、救急隊によって心臓マッサージをされながら搬送されたが、その後、死亡した。
逮捕されたルンロー容疑者は、調べに対し、
「私は、そのときお店の厨房いたので分かりません」
と、容疑を否認。警察は、詳しいトラブルの経緯を調べている。(「イット!」 11月3日放送より)