大阪・関西万博をめぐり、会場建設費とは別におよそ837億円の費用がかかることがわかり、波紋が広まっています。
万博の公式キャラクター「ミャクミャク」が描かれたジェット機「ミャクミャクJET」。今月30日に万博開幕まで500日になるのを前に、きょうお披露目されました。
万博の開催に向けた準備が進む中で、新たな事実が…
立憲民主党 辻元清美参院議員「(万博の費用について)問題の2350億円以外に、今分かっているもの、何にいくら合計いくらかかるんですか」自見英子万博担当大臣「『日本館』の建設のための費用、そしてもう一つが途上国の出展支援のための費用、そして3つ目が会場内の安全確保に万全を期するための費用、そして4つ目が全国的な機運醸成となってございます」
きのうの国会で、自見万博担当大臣は、会場建設費2350億円(このうち国負担は約783億円)とは別に、政府が出展するパビリオン「日本館」などで、およそ837億円がかかる見通しであると明らかにしました。
立憲民主党 辻元清美参院議員「もう倍増以上になっているということはお認めになりますね、国費負担は」岸田総理「合理化努力、引き続き続けていかなければならないと認識をしております」
一方、経済界からも…
経済同友会 新浪剛史代表幹事「頭が痛いですね。こんなに(費用が)かかって、まだ別のものがあったんだなという認識で、ある意味、少し驚いている」
経済同友会の新浪代表幹事は「政府がわかりやすく情報を出していくことで、不信感を早く払しょくしていくことが万博を成功させるためには必要だ」と強調し、政府に対し、詳細な説明を行うよう求めました。
松野博一官房長官「万博の全体像について、さらに透明性をもって、わかりやすく国民に説明していきたい」
松野官房長官は、万博にかかる経費の全体像を透明性をもって、できるだけ速やかに説明する考えを示しました。