東京都江戸川区の女性(当時18歳)が今年6月から行方不明になる事件があり、警視庁は28日、女性の遺体を山梨県内の山林に捨てたとして、千葉県八千代市の会社員の男(30)を死体遺棄容疑で逮捕した。
警視庁は別の事件で逮捕されている交際相手の男も、女性の失踪に関与しているとみて捜査している。
発表によると、会社員の男は6月上旬、山梨県小菅村の山林に、江戸川区の女性会社員の遺体を捨てた疑い。
女性は6月7日午後7時頃にバッグを持って外出した。その後、SNSでは家族や友人らとメッセージのやり取りがあったが、10月下旬からメッセージが「既読」にならなくなり、父親が今月4日に警視庁に行方不明届を出した。
捜査関係者によると、別事件で逮捕されている交際相手の男(31)の捜査で、男と面識がある会社員の男が浮上。会社員の男は任意の事情聴取に「何かわからないものを6月に車で運搬した」と供述した。同月以降、何者かが女性になりすましてSNSのやり取りをしていた可能性がある。
警視庁は27日午後、会社員の男の供述に基づいて小菅村の山中を捜索し、県道沿いの沢の近くで白骨化した遺体の一部を発見。歯型の鑑定で女性と特定した。携帯電話や所持品は見つかっていないという。警視庁は今後、司法解剖を行って死因を調べる。
警視庁は会社員の男の関係先から乗用車を押収。会社員の男が女性の交際相手の男から、遺体を運ぶよう依頼された可能性があるとみて経緯を調べる。