2019年の大学卒業直後は、お出ましの少なさから「公務嫌い」「ロイヤルニート」と時に揶揄されることもあった佳子さま。ところが近年は、打って変わって精力的に皇族としてのご活動に励まれている。注力されているのは「ジェンダー平等」の分野だが、日本の皇室にとっては“不都合”な側面もあり──。
【写真】ピンク色半袖Tシャツ姿の佳子さま。他、たこ焼きを持つ笑顔の佳子さま、黄色いスカートワンピ姿、ラフなスタイルでデートする眞子さんも 内閣府男女共同参画局によれば、「ジェンダー平等」とは、《ひとりひとりの人間が、性別にかかわらず、平等に責任や権利や機会を分かちあい、あらゆる物事を一緒に決めることができること》だという。また、ジェンダー平等を目指すために、次のようなことも行われているという。

《「女の子だから」「女性だから」という理由で直面する障壁を取り除き、自分の人生を自分で決めながら生きるための力を身につける取組》 女性皇族という抜き差しならないお立場ながら、「ジェンダー平等」を声高に訴えられ始めた佳子さまは、ご自身が「直面する障壁」や「自分の人生」と、どのように向き合われるのだろう──。 佳子さまは10月22日、都内で開かれたガールスカウト日本連盟主催の「ガールズメッセ2023」に出席された。国連の「国際ガールズ・デー」を記念する行事で、当日は少女や女性の視点に立って、よりよい社会を目指す取り組みへの表彰が行われた。 この日の佳子さまのお召し物は、白地に水玉模様のワンピース、ビビッドなロイヤルブルーのショートジャケット。ガールスカウトの制服の色である「ブルー」を基調としたファッションだった。 壇上でスピーチをされる佳子さまは、普段のにこやかなご様子とは打って変わって、いつになく真剣な表情だった。参加者もしんと静まり返って、佳子さまに注目し、お言葉に耳を傾けた。見学されたプログラムの感想や、自らのガールスカウト体験に触れたのち、佳子さまは熱を込め、こう訴えられた。「ガールスカウトの活動が、次世代を担う子供たちがジェンダーにとらわれず自分の思い描いた未来に向かっていくことにつながるよう願っております」「今後、ジェンダー平等が達成されて、誰もが安心して暮らせる社会になることを、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを、そしてこれらが当たり前の社会になることを心から願っております」 佳子さまの力強いご発言に、会場は拍手に包まれた。「女性活躍」「ジェンダー平等」は当然達成されるべきことで、その主張は素晴らしいものだ。しかし、佳子さまの人生においては、また、佳子さまを取り巻く「皇室」という環境にとっては、あまりに切実な問題でもある。女性は理系科目が苦手という偏見 11月初旬に、佳子さまはペルーを訪問される。直前まで現地関係者の話を聞かれたり、行事のご挨拶の準備をされたりと、お出まし以外にもご多忙な日々を過ごされていたようだ。「姉の眞子さんから各種団体の総裁を引き継いだり、新規の団体から声をかけられたりと、佳子さまへのお出ましのお願いは尽きないそうです。愛子さま、悠仁さまは学業優先ですから、若く、知名度があり、発信力もある佳子さまに依頼が集中するのでしょう」(宮内庁関係者) そうしたなかで目立つのが、「女性活躍」や「ジェンダー平等」に関するイベントへのお出ましだ。今年4月、皇族として初めて、全国高校女子野球の選抜大会決勝戦を東京ドームでご覧になると、8月に選手権大会の決勝を観戦された。9月30日には、東北大学で「女子大生誕生110周年」の記念式典にご出席。壇上から参加者一人ひとりと目を合わせるようにして、お言葉を述べられた。「佳子さまは“女性は理系科目が苦手”という偏見に触れながら、ジェンダー平等の大切さについて訴えられました。佳子さまのお出ましは大学側の指名でした。女子大学生の誕生を記念する、言うなれば女性活躍を願う式典なので、ぜひお願いしたいという意図があったようです。スピーチは長尺でしたが、ご自分のお言葉で噛みしめるように、会場の人に語りかけられていました」(前出・宮内庁関係者) 実は、これまでの佳子さまのスピーチは紋切り型だと感じられることも少なくなかったという。皇室記者の話。「これまでの佳子さまには、どこか“借り物感”がありました。ご発言、お召し物ひとつとっても、佳子さまの意思がそこにはないような印象があったのです。公務を始められたばかりで不慣れだった頃は、紀子さまの影響もあり、ご自身の中で葛藤があったのかもしれません」 放送作家のつげのり子さんが続ける。「ここ数年、ぐんとご本人らしいファッションが増えました。佳子さまはもともとダンサーで“パフォーマー”ですから、お召し物の色にご自身の主張を込めるという高度なテクニックを使われているように見受けられます。また、スピーチの文言も以前より踏み込んでいます。佳子さまは女性皇族ですから、なかなか自分の意見を公言する場がない。“この場を借りて”という思いもあるのでしょう」 前出のガールスカウト日本連盟主催のイベントにおけるスピーチは、集大成と表現できるかもしれない。年上の姉妹より弟が優先 佳子さまとガールスカウト日本連盟のかかわりは、13年前に遡る。2010年、佳子さまは紀子さまとおふたりで、長野県長野市戸隠で行われたガールスカウトのキャンプに参加された。佳子さまは当時、学習院女子高校の1年生だった。「佳子さまは体験を通して、国籍を問わず同世代の女性とかかわり、女性活躍やジェンダー平等について意見交換や問題意識の共有をされたといいます。この経験が、現在の佳子さまの信念に通じています」(前出・皇室記者) 秋篠宮ご一家には、2006年に悠仁さまがお生まれになった。将来の天皇として未来を約束された悠仁さまと、“いずれ皇室を出られる”はずの眞子さん、佳子さま姉妹の教育方針には、大きな落差があったという。「紀子さまは、眞子さん、佳子さまには強く言い聞かせていたことも、悠仁さまに対しては言及されなかった。また公の場で、年上の姉妹よりも悠仁さまが明らかに優先されていたりと、あからさまに男女の別を感じられることがあったそうです。 日本の皇室制度は『男子優先』なので当たり前ではありますが、『女性活躍』『ジェンダー平等』に疑問を持たれ始めた佳子さまの心中は穏やかではなかったでしょう。眞子さんも同様に、この分野に関心があり、問題意識を持っていたといいます」(前出・宮内庁関係者) 皇室制度に疑問を持ち始めた姉妹は、やがて皇室から出て行かれることを強く意識されるようになったといい、実際に眞子さんは2021年に結婚を果たした。前後して、佳子さまは2019年から再びガールスカウト日本連盟のイベントに出席されるようになる。 別の宮内庁関係者が衝撃を受けたというのが、「今後、ジェンダー平等が達成され、誰もが人生の選択肢を増やすことができ、自らの可能性を最大限生かしていけますように、そしてそれが当たり前の社会になりますようにと願っております」という、2020年のイベントに際して佳子さまが寄せられたビデオメッセージの内容だ。「皇室制度は明確に『男子優先』であり、残念ながら『ジェンダー平等』とはまったく相容れません。皇族がそれを外に訴えつつ、内部では男子尊重を守ることは、ダブルスタンダードなのです。現役の女性皇族がそこまで踏み込んだご発言をされるのは、前代未聞でした。 しかも佳子さまは、2021年、2022年のイベントでのスピーチでもほぼ同じ文言を繰り返しています。明確な強い意思のもとで、根本から『皇室否定』をされていると捉えられても仕方ありません」(前出・別の宮内庁関係者) つげさんは、佳子さまのスピーチは眞子さんの結婚を後押しする意図もあったのではないかと語る。「“女性皇族というお立場でも、結婚は自由にしていい”と主張されているように感じられました。“皇室に生まれた女性でも、自分の選択肢や可能性を最大限広げたい”という佳子さまご自身の思いもあったかもしれません」「私は不当な扱いを受けている」 近年、日本の皇室はたびたび「男尊女卑」で「女性差別」が行われていると批判を受けてきた。国連女子差別撤廃委員会は2016年、女系天皇を容認するよう是正勧告を出すことを検討していたことが報じられた。2019年には、米紙『ニューヨーク・タイムズ』が即位の礼の一部の儀式を男性皇族だけで行ったことに触れ、世界のスタンダードである「ジェンダー平等」への取り組みと著しく矛盾する、という識者のコメントを紹介した。 比較されることの多い各国の王室を見ても、2022年までエリザベス女王がトップを務めていた英王室、2013年までベアトリクス女王(現在の王女)が君臨していたオランダ王室、エリザベート王女が未来の女王として期待されているベルギー王室などは、男性と女性の扱いに差がない。「女性活躍やジェンダー平等は、いまや国家を挙げて取り組むべき問題であり、最重要視されているテーマです。日本は、2022年に発表されたジェンダー・ギャップ指数の総合順位が146か国中116位と、ただでさえ男尊女卑がまかり通っている。『国民統合の象徴』である天皇を支える皇室制度までも女性差別的だと見られれば、時代錯誤だと世界から糾弾されるのは自明です」(前出・皇室記者) そうした状況のなかで、当事者である佳子さまが、「女性活躍」「ジェンダー平等」を繰り返し訴えられているのは「私は皇室で不当な扱いを受けている」と助けを求められているようにもとられかねない。 佳子さまの言動に頭を抱えているのは、皇室を支える宮内庁関係者たちだけではない。現在、佳子さまは秋篠宮邸にほど近い分室(旧御仮寓所)でひとり暮らしをされるなど、独立志向を強められている。「眞子さんの結婚問題が持ち上がってから、秋篠宮ご夫妻と佳子さまはほぼ没交渉状態。佳子さまがひとり暮らしを所望されるご意思はあまりにお強く、秋篠宮さまは話し合いすらできなかったといいます。 佳子さまは、天皇陛下の姪であり、将来の天皇である悠仁さまの実姉です。ご家族のなかに皇室制度を否定するような発言を繰り返す皇族があっては、秋篠宮さまもお立場がないでしょう。基本的に秋篠宮さまは、ご本人の意思を大事にされる方ですが、それでも佳子さまの言動には頭を抱えられているようです」(皇室関係者) 皇室制度の背景には、神話の時代から綿々と続く歴史や文化や伝統がある。それは日本という国にとってかけがえのないものだ。一方で、ジェンダー平等は、現代社会のなかで絶対的に尊重されるべきことでもある。 その狭間に立ち、恐れずに発信を続ける佳子さまはご自身、そして皇室の未来をどのように描いていらっしゃるのだろうか。私たちもいま、真剣に向き合うときが来たのではないだろうか。※女性セブン2023年11月16日号
内閣府男女共同参画局によれば、「ジェンダー平等」とは、《ひとりひとりの人間が、性別にかかわらず、平等に責任や権利や機会を分かちあい、あらゆる物事を一緒に決めることができること》だという。また、ジェンダー平等を目指すために、次のようなことも行われているという。
《「女の子だから」「女性だから」という理由で直面する障壁を取り除き、自分の人生を自分で決めながら生きるための力を身につける取組》
女性皇族という抜き差しならないお立場ながら、「ジェンダー平等」を声高に訴えられ始めた佳子さまは、ご自身が「直面する障壁」や「自分の人生」と、どのように向き合われるのだろう──。
佳子さまは10月22日、都内で開かれたガールスカウト日本連盟主催の「ガールズメッセ2023」に出席された。国連の「国際ガールズ・デー」を記念する行事で、当日は少女や女性の視点に立って、よりよい社会を目指す取り組みへの表彰が行われた。
この日の佳子さまのお召し物は、白地に水玉模様のワンピース、ビビッドなロイヤルブルーのショートジャケット。ガールスカウトの制服の色である「ブルー」を基調としたファッションだった。
壇上でスピーチをされる佳子さまは、普段のにこやかなご様子とは打って変わって、いつになく真剣な表情だった。参加者もしんと静まり返って、佳子さまに注目し、お言葉に耳を傾けた。見学されたプログラムの感想や、自らのガールスカウト体験に触れたのち、佳子さまは熱を込め、こう訴えられた。
「ガールスカウトの活動が、次世代を担う子供たちがジェンダーにとらわれず自分の思い描いた未来に向かっていくことにつながるよう願っております」
「今後、ジェンダー平等が達成されて、誰もが安心して暮らせる社会になることを、誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを、そしてこれらが当たり前の社会になることを心から願っております」
佳子さまの力強いご発言に、会場は拍手に包まれた。「女性活躍」「ジェンダー平等」は当然達成されるべきことで、その主張は素晴らしいものだ。しかし、佳子さまの人生においては、また、佳子さまを取り巻く「皇室」という環境にとっては、あまりに切実な問題でもある。
11月初旬に、佳子さまはペルーを訪問される。直前まで現地関係者の話を聞かれたり、行事のご挨拶の準備をされたりと、お出まし以外にもご多忙な日々を過ごされていたようだ。
「姉の眞子さんから各種団体の総裁を引き継いだり、新規の団体から声をかけられたりと、佳子さまへのお出ましのお願いは尽きないそうです。愛子さま、悠仁さまは学業優先ですから、若く、知名度があり、発信力もある佳子さまに依頼が集中するのでしょう」(宮内庁関係者)
そうしたなかで目立つのが、「女性活躍」や「ジェンダー平等」に関するイベントへのお出ましだ。今年4月、皇族として初めて、全国高校女子野球の選抜大会決勝戦を東京ドームでご覧になると、8月に選手権大会の決勝を観戦された。9月30日には、東北大学で「女子大生誕生110周年」の記念式典にご出席。壇上から参加者一人ひとりと目を合わせるようにして、お言葉を述べられた。
「佳子さまは“女性は理系科目が苦手”という偏見に触れながら、ジェンダー平等の大切さについて訴えられました。佳子さまのお出ましは大学側の指名でした。女子大学生の誕生を記念する、言うなれば女性活躍を願う式典なので、ぜひお願いしたいという意図があったようです。スピーチは長尺でしたが、ご自分のお言葉で噛みしめるように、会場の人に語りかけられていました」(前出・宮内庁関係者)
実は、これまでの佳子さまのスピーチは紋切り型だと感じられることも少なくなかったという。皇室記者の話。
「これまでの佳子さまには、どこか“借り物感”がありました。ご発言、お召し物ひとつとっても、佳子さまの意思がそこにはないような印象があったのです。公務を始められたばかりで不慣れだった頃は、紀子さまの影響もあり、ご自身の中で葛藤があったのかもしれません」
放送作家のつげのり子さんが続ける。
「ここ数年、ぐんとご本人らしいファッションが増えました。佳子さまはもともとダンサーで“パフォーマー”ですから、お召し物の色にご自身の主張を込めるという高度なテクニックを使われているように見受けられます。また、スピーチの文言も以前より踏み込んでいます。佳子さまは女性皇族ですから、なかなか自分の意見を公言する場がない。“この場を借りて”という思いもあるのでしょう」
前出のガールスカウト日本連盟主催のイベントにおけるスピーチは、集大成と表現できるかもしれない。
佳子さまとガールスカウト日本連盟のかかわりは、13年前に遡る。2010年、佳子さまは紀子さまとおふたりで、長野県長野市戸隠で行われたガールスカウトのキャンプに参加された。佳子さまは当時、学習院女子高校の1年生だった。
「佳子さまは体験を通して、国籍を問わず同世代の女性とかかわり、女性活躍やジェンダー平等について意見交換や問題意識の共有をされたといいます。この経験が、現在の佳子さまの信念に通じています」(前出・皇室記者)
秋篠宮ご一家には、2006年に悠仁さまがお生まれになった。将来の天皇として未来を約束された悠仁さまと、“いずれ皇室を出られる”はずの眞子さん、佳子さま姉妹の教育方針には、大きな落差があったという。
「紀子さまは、眞子さん、佳子さまには強く言い聞かせていたことも、悠仁さまに対しては言及されなかった。また公の場で、年上の姉妹よりも悠仁さまが明らかに優先されていたりと、あからさまに男女の別を感じられることがあったそうです。
日本の皇室制度は『男子優先』なので当たり前ではありますが、『女性活躍』『ジェンダー平等』に疑問を持たれ始めた佳子さまの心中は穏やかではなかったでしょう。眞子さんも同様に、この分野に関心があり、問題意識を持っていたといいます」(前出・宮内庁関係者)
皇室制度に疑問を持ち始めた姉妹は、やがて皇室から出て行かれることを強く意識されるようになったといい、実際に眞子さんは2021年に結婚を果たした。前後して、佳子さまは2019年から再びガールスカウト日本連盟のイベントに出席されるようになる。
別の宮内庁関係者が衝撃を受けたというのが、「今後、ジェンダー平等が達成され、誰もが人生の選択肢を増やすことができ、自らの可能性を最大限生かしていけますように、そしてそれが当たり前の社会になりますようにと願っております」という、2020年のイベントに際して佳子さまが寄せられたビデオメッセージの内容だ。
「皇室制度は明確に『男子優先』であり、残念ながら『ジェンダー平等』とはまったく相容れません。皇族がそれを外に訴えつつ、内部では男子尊重を守ることは、ダブルスタンダードなのです。現役の女性皇族がそこまで踏み込んだご発言をされるのは、前代未聞でした。
しかも佳子さまは、2021年、2022年のイベントでのスピーチでもほぼ同じ文言を繰り返しています。明確な強い意思のもとで、根本から『皇室否定』をされていると捉えられても仕方ありません」(前出・別の宮内庁関係者)
つげさんは、佳子さまのスピーチは眞子さんの結婚を後押しする意図もあったのではないかと語る。
「“女性皇族というお立場でも、結婚は自由にしていい”と主張されているように感じられました。“皇室に生まれた女性でも、自分の選択肢や可能性を最大限広げたい”という佳子さまご自身の思いもあったかもしれません」
近年、日本の皇室はたびたび「男尊女卑」で「女性差別」が行われていると批判を受けてきた。国連女子差別撤廃委員会は2016年、女系天皇を容認するよう是正勧告を出すことを検討していたことが報じられた。2019年には、米紙『ニューヨーク・タイムズ』が即位の礼の一部の儀式を男性皇族だけで行ったことに触れ、世界のスタンダードである「ジェンダー平等」への取り組みと著しく矛盾する、という識者のコメントを紹介した。
比較されることの多い各国の王室を見ても、2022年までエリザベス女王がトップを務めていた英王室、2013年までベアトリクス女王(現在の王女)が君臨していたオランダ王室、エリザベート王女が未来の女王として期待されているベルギー王室などは、男性と女性の扱いに差がない。
「女性活躍やジェンダー平等は、いまや国家を挙げて取り組むべき問題であり、最重要視されているテーマです。日本は、2022年に発表されたジェンダー・ギャップ指数の総合順位が146か国中116位と、ただでさえ男尊女卑がまかり通っている。『国民統合の象徴』である天皇を支える皇室制度までも女性差別的だと見られれば、時代錯誤だと世界から糾弾されるのは自明です」(前出・皇室記者)
そうした状況のなかで、当事者である佳子さまが、「女性活躍」「ジェンダー平等」を繰り返し訴えられているのは「私は皇室で不当な扱いを受けている」と助けを求められているようにもとられかねない。
佳子さまの言動に頭を抱えているのは、皇室を支える宮内庁関係者たちだけではない。現在、佳子さまは秋篠宮邸にほど近い分室(旧御仮寓所)でひとり暮らしをされるなど、独立志向を強められている。
「眞子さんの結婚問題が持ち上がってから、秋篠宮ご夫妻と佳子さまはほぼ没交渉状態。佳子さまがひとり暮らしを所望されるご意思はあまりにお強く、秋篠宮さまは話し合いすらできなかったといいます。
佳子さまは、天皇陛下の姪であり、将来の天皇である悠仁さまの実姉です。ご家族のなかに皇室制度を否定するような発言を繰り返す皇族があっては、秋篠宮さまもお立場がないでしょう。基本的に秋篠宮さまは、ご本人の意思を大事にされる方ですが、それでも佳子さまの言動には頭を抱えられているようです」(皇室関係者)
皇室制度の背景には、神話の時代から綿々と続く歴史や文化や伝統がある。それは日本という国にとってかけがえのないものだ。一方で、ジェンダー平等は、現代社会のなかで絶対的に尊重されるべきことでもある。
その狭間に立ち、恐れずに発信を続ける佳子さまはご自身、そして皇室の未来をどのように描いていらっしゃるのだろうか。私たちもいま、真剣に向き合うときが来たのではないだろうか。
※女性セブン2023年11月16日号