11月4日、法政大学で講演をおこなった立憲民主党の泉健太代表(写真・時事通信)
立憲民主党の泉健太代表が11月4日夜、東京都の法政大学で講演し、次期衆院選挙で政権交代は目指さないとの考えを明らかにした。
泉氏は講演で「前回、150議席を取っていれば、次は当然、政権交代と言いたい」とした上で、「(党が)もう1回、再生していくには手順が必要。そういう意味で5年。次の総選挙でしっかりと基盤を築いて、ホップ、ステップで(政権を)とれる。そういうものを目指している」と語った。
この発言に、SNSでは批判が集中。X(旧Twitter)では「政権交代」がトレンド入りする事態となった。
《次の選挙で勝つ事を諦めた政党なんて、何年経っても絶対勝てない》
《野党第一党の発言とは思えない。その間に経済苦でどれだけ人が死ぬと思っているのか。ほんと立憲の執行部はみんなダメすぎる。若手に総入れ替えすべき》
《こんなのが代表やってる限り、5年後には影も形もなくなってるな》
《その5年間で何をどうするか具体的なビジョンが欠片も無い。言葉が軽い。とっととやめろ》
「次々回の衆院選で政権交代というのは、泉氏が以前から言っていることです。たしかに、2021年の衆院選で立憲は109から96に議席を大幅に減らし、世論調査の政党別支持率では、日本維新の会の後塵を拝している状態。とても政権交代どころではないというのが、正直な気持ちでしょう。
しかし野党第1党の党首として『政権交代を目指さない』という発言が、賛同を得られないのは当然。しかも内閣支持率が急降下しているいまだけに、批判的な意見が多いのも無理からぬことだと思います」(週刊誌記者)
なかには
《現実問題、次の総選挙でいきなり政権交代というのは無理です。ならばここは足場を固めて、その次の総選挙で、という考えは決して間違ってはいません》
と、理解を示す声もあるものの、ごくわずかだ。それどころか
《岸田への凄い逆風。絶好の政権交代のチャンスなんだけどなあ。今こそ立憲は党を挙げて超絶無能な泉健太おろしをするべきだよ!マジに》
という意見さえ見られる。
泉氏が党の代表に就いた2021年11月30日からもうすぐ2年。“おろし”の風がより一層、強くなっていきそうだ。