29日午前9時頃、岩手県奥州市衣川地区の民家の倉庫にクマが入り込んだと住民から市に通報があった。
市職員や地元猟友会が爆竹などで追い払おうとしたが動かなかったため、同日夕にシャッターを閉めて倉庫を封鎖。通報から約30時間たった30日午後2時20分頃、麻酔を使って捕獲した。けが人はいなかった。
市や県警奥州署によると、捕獲されたクマは体長約1・5メートルのメスの成獣。猟友会などは30日も午前9時半頃から捕獲を試みたが、興奮したクマが倉庫内で暴れたため、作業は難航。盛岡市動物公園の獣医師が吹き矢で麻酔をかけて捕獲した。
現場は民家が点在する地域。住宅に住む会社員男性(37)は「クマはよく出るが、入り込んだのは初めて。時々、暴れているような大きい音がして怖かった」と振り返った。