若い社会人の実に7割以上が、「電話は怖い」と感じていることが調査で明らかになりました。電話で話す機会は以前より随分減りました。その影響でしょうか。スタジオで詳しく見ていきます。【写真を見る】若者7割「電話が怖い」仕事の要件を伝えるとき電話よりもメールやチャット【Nスタ解説】実態調査で判明 若者の7割以上が「電話が怖い」良原安美キャスター:仕事の用件を伝えるとき、電話よりメールやチャットを使う方が多いんじゃないでしょうか?そんな中、若い社会人の実に7割以上が「電話が怖い」と感じていることが明らかになりました。

こんな調査があります。電話業務に関する実態調査です。全国20歳以上の社会人560人を対象に行われました。そのうち、「電話が苦手」と答えた方が57.8%となったんです。さらに、20代は74.8%が「電話は苦手」というふうに答えました。ホラン千秋キャスター:今、電話する前に「今日夜電話していい」とかって友人間でも一報入れる人が増えているくらいメールやチャットの方が気楽だっていうのがあるんでしょうね。井上貴博キャスター:何か気を遣いすぎな感じありませんか。「今から電話していいですか」って言う前に別に電話して、出たくなかったら出ないし。慶応大学特任准教授若新雄純さん:僕は圧倒的に電話派なんで、基本的に大事なことも手っ取り早く話したいことも電話。僕の人生のテーマに「どれだけその人の時間を奪えるか」っていうのが大切だと思っていて。時間は同期だと相手奪うって言うけど、奪って奪われてなんぼじゃないですか、人間関係って。それを避けていくと、僕ら何のために人と生きてんのかって話になるなと僕は思っている。ホランキャスター:無機質な人間関係にどんどんなっていってしまう。若新さん:もちろん、その奪ってることには「感謝」がいるんですけどね。良原キャスター:なぜ「電話が苦手」な方が増えてしまったのか。いろいろな声を聞いてみたいと思います。“電話が怖い”理由は?なぜ「電話が怖い」のか、まずは若い方中心の意見です。(Nスタ調べ)男性(38)「LINE・メールに慣れている。電話の着信にドキッとしてしまう」女性(24)「仕事でもプライベートでも電話はしません」女性(24)「電話がかかってくると時間を取られてしまう」男性(23)「電話が長いと業務に支障が出る」タイムパフォーマンスが大切な若い世代らしい意見も出たなという感じがします。そして、もう少し上の世代、40代・50代の方の意見も聞いています。男性(44)「電話番は新人の仕事だった。鍛えられました」この頃の記憶がよみがえるのであまり好きではないという意見。男性(52)「SNSやメールのやりとりに慣れ、電話が鳴ると悪い知らせかと思う」さらに、男性(47)の場合、「着信があっても取らずにスルー」して、「LINEで『どうしました?』と要件を聞く」。その後も電話せずにLINEでやり取りを終えるということです。若新さん:そうしたい気持ちはわかりますけど、それはなぜかというと、電話っていうのは相手の感情が乗っかってくるからだと思うんですよ。僕は対面だけじゃなくて、声色とかで、「この人はどういう気持ちなのか」。逆に言うと、要件だけじゃなくて、その要件をどんな気持ちで伝えたのか、伝えられたのかってことも必要な情報で、これが抜けてるとメッセージだけのやり取りの方がむしろ誤解することが多くて、僕は「急がば回れ」なことが多いと思うんですよね。要件だけじゃ済んでなくて、感情を間違って受け取ってしまって、結果、それをチェックしたり回収、修正するのに時間がかかるから、実は人の時間を一番奪わないのは電話なのかもしれない。井上キャスター:多分、若い世代は電話する機会がなくて、家電とかもなかった人も多いでしょうから、「電話してよかった」っていう成功体験が少ないんじゃないですか。結局、メールでこじれて電話して、「倍、時間かかっちゃった。電話の方がいいや」っていう成功体験が少ない気がする。ホランキャスター:昔よく言った、家に電話かけて、好きな子の家なんだけど「お父さんお母さん出たらどうしよう」みたいな、鍛えられっていうのが少ない可能性はありますよね。“電話派”の方の意見は良原キャスター:“電話派”の方の意見も見てみましょう。(Nスタ調べ)女性(35)「話がすぐに解決する」男性(36)「細かいニュアンスが文面よりも伝わりやすい」男性(45)「謝罪やお礼は絶対に電話」女性(23)「重要な話は電話でする」という意見です。若新さん:業務上だったとしても、そこで出てくる細かいニュアンス。細かいニュアンスで一番捉えなきゃいけないニュアンスはやっぱりその人の気持ちだと思うんすよ。怒っててお願いしてるのか、下手に出て優しくお願いされてるのか、それともすごくうまくいってますよっていう了承なのかとかっていうのは、文章じゃわかりきれなくて、今後、僕らが一切人と対面せずに生きていく未来を考えてるんだったらそれでもいいですけど、どこかでは僕らは誰かと時間と場所を共有していきたいわけですよ。それを捨てない限りは、やっぱりちゃんとその人の感情のニュアンスを通じ合わせるっていう訓練は僕はしておくべきだと思います。井上キャスター:若い人はこういう話を聞いてるのがもう嫌なのかな。「別にメールでいいじゃん」ていう。若新さん:だから、もうバラバラで別々の空間で一生生きていけるんだったら、それが楽ちんだと思う。良原キャスター:電話のやり取りが減っている中で、“電話のマナー”講習は10年前より1.5倍増えているんです。マナーコンサルタントの西出ひろ子さんによりますと、「仲間同士で電話を掛け合い、シミュレーションで対応力と自信を身に付けて、とにかく慣れる」ことが電話克服の秘訣だということです。井上キャスター:若い人って留守電とかも本当に戸惑いますよね。何喋っていいのかわかんないからすぐ切っちゃうみたいな。良原キャスター:「留守電入れるならLINEをしておく」になってしまうかもしれません。若新さん:あと1点だけどうしても言いたいのは、電話で相手の時間奪うから無駄だってことを発信されてる方いるじゃないですか。それは、その人がもう圧倒的に力を持ってて、周りの人が配慮して合わせてくれるっていうポジションの人だったら成り立つと思うんですよ。でも、これから人に頼らなきゃいけないとか甘えなきゃいけないっていう人は、そのスタンスでは信頼を得り切れない。だから「電話かけてくんな」というのは、めちゃめちゃ偉くなってから言うべきだと思います。
若い社会人の実に7割以上が、「電話は怖い」と感じていることが調査で明らかになりました。電話で話す機会は以前より随分減りました。その影響でしょうか。スタジオで詳しく見ていきます。
【写真を見る】若者7割「電話が怖い」仕事の要件を伝えるとき電話よりもメールやチャット【Nスタ解説】実態調査で判明 若者の7割以上が「電話が怖い」良原安美キャスター:仕事の用件を伝えるとき、電話よりメールやチャットを使う方が多いんじゃないでしょうか?そんな中、若い社会人の実に7割以上が「電話が怖い」と感じていることが明らかになりました。

こんな調査があります。電話業務に関する実態調査です。全国20歳以上の社会人560人を対象に行われました。そのうち、「電話が苦手」と答えた方が57.8%となったんです。さらに、20代は74.8%が「電話は苦手」というふうに答えました。ホラン千秋キャスター:今、電話する前に「今日夜電話していい」とかって友人間でも一報入れる人が増えているくらいメールやチャットの方が気楽だっていうのがあるんでしょうね。井上貴博キャスター:何か気を遣いすぎな感じありませんか。「今から電話していいですか」って言う前に別に電話して、出たくなかったら出ないし。慶応大学特任准教授若新雄純さん:僕は圧倒的に電話派なんで、基本的に大事なことも手っ取り早く話したいことも電話。僕の人生のテーマに「どれだけその人の時間を奪えるか」っていうのが大切だと思っていて。時間は同期だと相手奪うって言うけど、奪って奪われてなんぼじゃないですか、人間関係って。それを避けていくと、僕ら何のために人と生きてんのかって話になるなと僕は思っている。ホランキャスター:無機質な人間関係にどんどんなっていってしまう。若新さん:もちろん、その奪ってることには「感謝」がいるんですけどね。良原キャスター:なぜ「電話が苦手」な方が増えてしまったのか。いろいろな声を聞いてみたいと思います。“電話が怖い”理由は?なぜ「電話が怖い」のか、まずは若い方中心の意見です。(Nスタ調べ)男性(38)「LINE・メールに慣れている。電話の着信にドキッとしてしまう」女性(24)「仕事でもプライベートでも電話はしません」女性(24)「電話がかかってくると時間を取られてしまう」男性(23)「電話が長いと業務に支障が出る」タイムパフォーマンスが大切な若い世代らしい意見も出たなという感じがします。そして、もう少し上の世代、40代・50代の方の意見も聞いています。男性(44)「電話番は新人の仕事だった。鍛えられました」この頃の記憶がよみがえるのであまり好きではないという意見。男性(52)「SNSやメールのやりとりに慣れ、電話が鳴ると悪い知らせかと思う」さらに、男性(47)の場合、「着信があっても取らずにスルー」して、「LINEで『どうしました?』と要件を聞く」。その後も電話せずにLINEでやり取りを終えるということです。若新さん:そうしたい気持ちはわかりますけど、それはなぜかというと、電話っていうのは相手の感情が乗っかってくるからだと思うんですよ。僕は対面だけじゃなくて、声色とかで、「この人はどういう気持ちなのか」。逆に言うと、要件だけじゃなくて、その要件をどんな気持ちで伝えたのか、伝えられたのかってことも必要な情報で、これが抜けてるとメッセージだけのやり取りの方がむしろ誤解することが多くて、僕は「急がば回れ」なことが多いと思うんですよね。要件だけじゃ済んでなくて、感情を間違って受け取ってしまって、結果、それをチェックしたり回収、修正するのに時間がかかるから、実は人の時間を一番奪わないのは電話なのかもしれない。井上キャスター:多分、若い世代は電話する機会がなくて、家電とかもなかった人も多いでしょうから、「電話してよかった」っていう成功体験が少ないんじゃないですか。結局、メールでこじれて電話して、「倍、時間かかっちゃった。電話の方がいいや」っていう成功体験が少ない気がする。ホランキャスター:昔よく言った、家に電話かけて、好きな子の家なんだけど「お父さんお母さん出たらどうしよう」みたいな、鍛えられっていうのが少ない可能性はありますよね。“電話派”の方の意見は良原キャスター:“電話派”の方の意見も見てみましょう。(Nスタ調べ)女性(35)「話がすぐに解決する」男性(36)「細かいニュアンスが文面よりも伝わりやすい」男性(45)「謝罪やお礼は絶対に電話」女性(23)「重要な話は電話でする」という意見です。若新さん:業務上だったとしても、そこで出てくる細かいニュアンス。細かいニュアンスで一番捉えなきゃいけないニュアンスはやっぱりその人の気持ちだと思うんすよ。怒っててお願いしてるのか、下手に出て優しくお願いされてるのか、それともすごくうまくいってますよっていう了承なのかとかっていうのは、文章じゃわかりきれなくて、今後、僕らが一切人と対面せずに生きていく未来を考えてるんだったらそれでもいいですけど、どこかでは僕らは誰かと時間と場所を共有していきたいわけですよ。それを捨てない限りは、やっぱりちゃんとその人の感情のニュアンスを通じ合わせるっていう訓練は僕はしておくべきだと思います。井上キャスター:若い人はこういう話を聞いてるのがもう嫌なのかな。「別にメールでいいじゃん」ていう。若新さん:だから、もうバラバラで別々の空間で一生生きていけるんだったら、それが楽ちんだと思う。良原キャスター:電話のやり取りが減っている中で、“電話のマナー”講習は10年前より1.5倍増えているんです。マナーコンサルタントの西出ひろ子さんによりますと、「仲間同士で電話を掛け合い、シミュレーションで対応力と自信を身に付けて、とにかく慣れる」ことが電話克服の秘訣だということです。井上キャスター:若い人って留守電とかも本当に戸惑いますよね。何喋っていいのかわかんないからすぐ切っちゃうみたいな。良原キャスター:「留守電入れるならLINEをしておく」になってしまうかもしれません。若新さん:あと1点だけどうしても言いたいのは、電話で相手の時間奪うから無駄だってことを発信されてる方いるじゃないですか。それは、その人がもう圧倒的に力を持ってて、周りの人が配慮して合わせてくれるっていうポジションの人だったら成り立つと思うんですよ。でも、これから人に頼らなきゃいけないとか甘えなきゃいけないっていう人は、そのスタンスでは信頼を得り切れない。だから「電話かけてくんな」というのは、めちゃめちゃ偉くなってから言うべきだと思います。
良原安美キャスター:仕事の用件を伝えるとき、電話よりメールやチャットを使う方が多いんじゃないでしょうか?そんな中、若い社会人の実に7割以上が「電話が怖い」と感じていることが明らかになりました。
こんな調査があります。電話業務に関する実態調査です。全国20歳以上の社会人560人を対象に行われました。そのうち、「電話が苦手」と答えた方が57.8%となったんです。さらに、20代は74.8%が「電話は苦手」というふうに答えました。
ホラン千秋キャスター:今、電話する前に「今日夜電話していい」とかって友人間でも一報入れる人が増えているくらいメールやチャットの方が気楽だっていうのがあるんでしょうね。
井上貴博キャスター:何か気を遣いすぎな感じありませんか。「今から電話していいですか」って言う前に別に電話して、出たくなかったら出ないし。
慶応大学特任准教授若新雄純さん:僕は圧倒的に電話派なんで、基本的に大事なことも手っ取り早く話したいことも電話。
僕の人生のテーマに「どれだけその人の時間を奪えるか」っていうのが大切だと思っていて。時間は同期だと相手奪うって言うけど、奪って奪われてなんぼじゃないですか、人間関係って。それを避けていくと、僕ら何のために人と生きてんのかって話になるなと僕は思っている。
ホランキャスター:無機質な人間関係にどんどんなっていってしまう。
若新さん:もちろん、その奪ってることには「感謝」がいるんですけどね。
良原キャスター:なぜ「電話が苦手」な方が増えてしまったのか。いろいろな声を聞いてみたいと思います。
なぜ「電話が怖い」のか、まずは若い方中心の意見です。(Nスタ調べ)
男性(38)「LINE・メールに慣れている。電話の着信にドキッとしてしまう」
女性(24)「仕事でもプライベートでも電話はしません」
女性(24)「電話がかかってくると時間を取られてしまう」
男性(23)「電話が長いと業務に支障が出る」
タイムパフォーマンスが大切な若い世代らしい意見も出たなという感じがします。
そして、もう少し上の世代、40代・50代の方の意見も聞いています。
男性(44)「電話番は新人の仕事だった。鍛えられました」
この頃の記憶がよみがえるのであまり好きではないという意見。
男性(52)「SNSやメールのやりとりに慣れ、電話が鳴ると悪い知らせかと思う」
さらに、男性(47)の場合、「着信があっても取らずにスルー」して、「LINEで『どうしました?』と要件を聞く」。その後も電話せずにLINEでやり取りを終えるということです。
若新さん:そうしたい気持ちはわかりますけど、それはなぜかというと、電話っていうのは相手の感情が乗っかってくるからだと思うんですよ。僕は対面だけじゃなくて、声色とかで、「この人はどういう気持ちなのか」。逆に言うと、要件だけじゃなくて、その要件をどんな気持ちで伝えたのか、伝えられたのかってことも必要な情報で、これが抜けてるとメッセージだけのやり取りの方がむしろ誤解することが多くて、僕は「急がば回れ」なことが多いと思うんですよね。
要件だけじゃ済んでなくて、感情を間違って受け取ってしまって、結果、それをチェックしたり回収、修正するのに時間がかかるから、実は人の時間を一番奪わないのは電話なのかもしれない。
井上キャスター:多分、若い世代は電話する機会がなくて、家電とかもなかった人も多いでしょうから、「電話してよかった」っていう成功体験が少ないんじゃないですか。結局、メールでこじれて電話して、「倍、時間かかっちゃった。電話の方がいいや」っていう成功体験が少ない気がする。
ホランキャスター:昔よく言った、家に電話かけて、好きな子の家なんだけど「お父さんお母さん出たらどうしよう」みたいな、鍛えられっていうのが少ない可能性はありますよね。
良原キャスター:“電話派”の方の意見も見てみましょう。(Nスタ調べ)
女性(35)「話がすぐに解決する」
男性(36)「細かいニュアンスが文面よりも伝わりやすい」
男性(45)「謝罪やお礼は絶対に電話」
女性(23)「重要な話は電話でする」
という意見です。
若新さん:業務上だったとしても、そこで出てくる細かいニュアンス。細かいニュアンスで一番捉えなきゃいけないニュアンスはやっぱりその人の気持ちだと思うんすよ。怒っててお願いしてるのか、下手に出て優しくお願いされてるのか、それともすごくうまくいってますよっていう了承なのかとかっていうのは、文章じゃわかりきれなくて、今後、僕らが一切人と対面せずに生きていく未来を考えてるんだったらそれでもいいですけど、どこかでは僕らは誰かと時間と場所を共有していきたいわけですよ。それを捨てない限りは、やっぱりちゃんとその人の感情のニュアンスを通じ合わせるっていう訓練は僕はしておくべきだと思います。
井上キャスター:若い人はこういう話を聞いてるのがもう嫌なのかな。「別にメールでいいじゃん」ていう。
若新さん:だから、もうバラバラで別々の空間で一生生きていけるんだったら、それが楽ちんだと思う。
良原キャスター:電話のやり取りが減っている中で、“電話のマナー”講習は10年前より1.5倍増えているんです。マナーコンサルタントの西出ひろ子さんによりますと、「仲間同士で電話を掛け合い、シミュレーションで対応力と自信を身に付けて、とにかく慣れる」ことが電話克服の秘訣だということです。
井上キャスター:若い人って留守電とかも本当に戸惑いますよね。何喋っていいのかわかんないからすぐ切っちゃうみたいな。
良原キャスター:「留守電入れるならLINEをしておく」になってしまうかもしれません。