海沿いに建つ住宅を見るたびに「部屋から釣りができそうだな」とついつい子供のような妄想を膨らませてしまう。そんな憧れを叶えてくれる宿が三重県鳥羽市にあるという。部屋から釣りができ、さらに、釣った魚を夕食で提供までしてくれる……。今回はまさに釣り人にとって夢のような宿「海楽園」を紹介する。
【写真】部屋の中から釣りを楽しめるロマン宿「海楽園」…「デカい! デカい!」という声とともに釣り上がった魚はいったいなに…!?部屋から釣りができる宿◆◆◆海上料亭「海楽園」で2泊3日の釣り旅 釣具を一式携えて千葉県から6時間車を走らせた。 砂浜が延々と続く伊勢湾を抜けると、海の様子も変わり、岬と入り江が入り組んだリアス式海岸の片鱗を見せつけてくる。体力が底をつきそうな長距離ドライブを経て、三重県鳥羽市に到着。今回お世話になる「海楽園」はリアス式海岸の入り口にあたる穏やかな鳥羽湾の湾奥に位置し、港町に溶け込んだ古風な佇まいで我々を迎えてくれた。

入館してまず驚いたのは壁一面に張られた魚拓。アジやメバルなどのファミリーフィッシングの定番魚からキジハタやクロダイ、ヒラメなどの大型魚まで、宿泊者の功績が旅館中に掲げられていた。強制的にやる気スイッチを押された気分で俄然釣り欲が湧きたつ。 なお、釣り初心者の方向けのレンタルタックルも用意されている。ロビーを見渡すだけで生粋の釣り宿と認識するには十分すぎる要素が揃っていた。 心を躍らせながらチェックインを済ませて客室へと向かう。客室から釣りができる天国のようなプライベート空間 今回予約したお部屋は1階の和室。シンプルで落ち着きのある空間だが、奥に目をやると一面ガラス張りで鳥羽湾が見渡せる絶景が広がっている。 窓を開けると、さらに海が近くに感じられるが、それもそのはず。部屋が海に張り出した造りになっており、まるで海上にいるかのような錯覚を覚えるほどだ。たとえ釣り目的ではなくても、この開放感を味わうために1階客室を選択する価値が存分にある! さらに足元は大きな岩の漁礁が積まれているため根魚が豊富らしく、魚拓を見ても釣り部屋からの釣果が際立っていた。ただし、干満差の大きな潮回りの干潮前後は釣りにくくなるため、釣り桟橋に移動するのが望ましい。今回のプランとしては明るい時間帯は桟橋で釣りをして、警戒心の弱まる夜に部屋から釣りをすると決めた。釣り桟橋で釣りを開始 宿泊中は隣接する釣り桟橋が自由に使える(翌10時のチェックアウト後でも12時まで利用可能)。こちらは釣り部屋より少し沖に伸びており10人ほど釣りができるキャパがある。 桟橋周りの海中を観察すると、クロダイやメジナの影が見えるので釣れなくても「魚がいなかった」と言い訳はできない状況だ。 先行者と入れ替わりとなり、橋の左端で釣りを開始した。 まずはアジを確保して、泳がせて大物を狙う計画。なお、現地で気付いたのだがここ鳥羽市ではアミエビなどの撒き餌を使った釣りが遊漁規則で禁止されている。恐らく真珠の産地であるため不純物の混入を避けるなどの理由があるのだろう。一瞬、釣果がどうなることか……と思ったが、結果的にアジは撒き餌がなくてもサビキで入れ食い状態になった。 アオイソメを垂らしていても釣れるほど群れが厚く高活性だった。旅の同行者もルアーでカマスが釣れるなど明日の釣りにも期待が持てる釣果である。 夕マヅメに差し掛かり大物ドリームを狙ってアジをぶっこむ。同時に、サビキ仕掛けの方はちょい投げ仕掛けに切り替えてアナゴも狙うという作戦だ。 アタリは多いものの、釣れる魚はチャリコと呼ばれるマダイの稚魚ばかりで、本命のアナゴはご不在の様子。しかし、出会いは突然。 泳がせ竿に反応があり、緩めていたドラグからラインが勢いよく放出される。ついに来たか?!アジの泳がせ釣りにかかった大物とは一体……? ドラグを閉めて合わせを入れると、大物を確信する手応えが伝わる! ヒラメか? しかし、重量感がありすぎるというか、これがヒラメなら想像を絶するサイズ感。不安を煽るかのように海底に張り付いたり力任せに沖に走ってみたりする特徴的なムーブ……。これは紛れもなくアカエイだ。 すると同行者にもアカエイが。雨も降って来たので、ヒラメは諦めて桟橋から撤退することにした。部屋に戻って座敷釣りを開始 部屋からの釣りでは、窓枠から釣りを行うため、竿は2m未満のシーバスロッドを選択。ちょい投げ仕掛けでカサゴやキジハタを狙う。昼間に見た地形だと20mほど漁礁が広がっているため、砂地との境に仕掛けを投入する。 完全にプライベートな空間でお酒を片手に多幸感に浸っていると、鋭いアタリが竿先にでた。しっかりした引き味で楽しませてくれたのはゴンズイ。 その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。 隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。 ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。 海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
部屋から釣りができる宿
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釣具を一式携えて千葉県から6時間車を走らせた。
砂浜が延々と続く伊勢湾を抜けると、海の様子も変わり、岬と入り江が入り組んだリアス式海岸の片鱗を見せつけてくる。体力が底をつきそうな長距離ドライブを経て、三重県鳥羽市に到着。今回お世話になる「海楽園」はリアス式海岸の入り口にあたる穏やかな鳥羽湾の湾奥に位置し、港町に溶け込んだ古風な佇まいで我々を迎えてくれた。
入館してまず驚いたのは壁一面に張られた魚拓。アジやメバルなどのファミリーフィッシングの定番魚からキジハタやクロダイ、ヒラメなどの大型魚まで、宿泊者の功績が旅館中に掲げられていた。強制的にやる気スイッチを押された気分で俄然釣り欲が湧きたつ。 なお、釣り初心者の方向けのレンタルタックルも用意されている。ロビーを見渡すだけで生粋の釣り宿と認識するには十分すぎる要素が揃っていた。 心を躍らせながらチェックインを済ませて客室へと向かう。客室から釣りができる天国のようなプライベート空間 今回予約したお部屋は1階の和室。シンプルで落ち着きのある空間だが、奥に目をやると一面ガラス張りで鳥羽湾が見渡せる絶景が広がっている。 窓を開けると、さらに海が近くに感じられるが、それもそのはず。部屋が海に張り出した造りになっており、まるで海上にいるかのような錯覚を覚えるほどだ。たとえ釣り目的ではなくても、この開放感を味わうために1階客室を選択する価値が存分にある! さらに足元は大きな岩の漁礁が積まれているため根魚が豊富らしく、魚拓を見ても釣り部屋からの釣果が際立っていた。ただし、干満差の大きな潮回りの干潮前後は釣りにくくなるため、釣り桟橋に移動するのが望ましい。今回のプランとしては明るい時間帯は桟橋で釣りをして、警戒心の弱まる夜に部屋から釣りをすると決めた。釣り桟橋で釣りを開始 宿泊中は隣接する釣り桟橋が自由に使える(翌10時のチェックアウト後でも12時まで利用可能)。こちらは釣り部屋より少し沖に伸びており10人ほど釣りができるキャパがある。 桟橋周りの海中を観察すると、クロダイやメジナの影が見えるので釣れなくても「魚がいなかった」と言い訳はできない状況だ。 先行者と入れ替わりとなり、橋の左端で釣りを開始した。 まずはアジを確保して、泳がせて大物を狙う計画。なお、現地で気付いたのだがここ鳥羽市ではアミエビなどの撒き餌を使った釣りが遊漁規則で禁止されている。恐らく真珠の産地であるため不純物の混入を避けるなどの理由があるのだろう。一瞬、釣果がどうなることか……と思ったが、結果的にアジは撒き餌がなくてもサビキで入れ食い状態になった。 アオイソメを垂らしていても釣れるほど群れが厚く高活性だった。旅の同行者もルアーでカマスが釣れるなど明日の釣りにも期待が持てる釣果である。 夕マヅメに差し掛かり大物ドリームを狙ってアジをぶっこむ。同時に、サビキ仕掛けの方はちょい投げ仕掛けに切り替えてアナゴも狙うという作戦だ。 アタリは多いものの、釣れる魚はチャリコと呼ばれるマダイの稚魚ばかりで、本命のアナゴはご不在の様子。しかし、出会いは突然。 泳がせ竿に反応があり、緩めていたドラグからラインが勢いよく放出される。ついに来たか?!アジの泳がせ釣りにかかった大物とは一体……? ドラグを閉めて合わせを入れると、大物を確信する手応えが伝わる! ヒラメか? しかし、重量感がありすぎるというか、これがヒラメなら想像を絶するサイズ感。不安を煽るかのように海底に張り付いたり力任せに沖に走ってみたりする特徴的なムーブ……。これは紛れもなくアカエイだ。 すると同行者にもアカエイが。雨も降って来たので、ヒラメは諦めて桟橋から撤退することにした。部屋に戻って座敷釣りを開始 部屋からの釣りでは、窓枠から釣りを行うため、竿は2m未満のシーバスロッドを選択。ちょい投げ仕掛けでカサゴやキジハタを狙う。昼間に見た地形だと20mほど漁礁が広がっているため、砂地との境に仕掛けを投入する。 完全にプライベートな空間でお酒を片手に多幸感に浸っていると、鋭いアタリが竿先にでた。しっかりした引き味で楽しませてくれたのはゴンズイ。 その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。 隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。 ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。 海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
入館してまず驚いたのは壁一面に張られた魚拓。アジやメバルなどのファミリーフィッシングの定番魚からキジハタやクロダイ、ヒラメなどの大型魚まで、宿泊者の功績が旅館中に掲げられていた。強制的にやる気スイッチを押された気分で俄然釣り欲が湧きたつ。
なお、釣り初心者の方向けのレンタルタックルも用意されている。ロビーを見渡すだけで生粋の釣り宿と認識するには十分すぎる要素が揃っていた。 心を躍らせながらチェックインを済ませて客室へと向かう。客室から釣りができる天国のようなプライベート空間 今回予約したお部屋は1階の和室。シンプルで落ち着きのある空間だが、奥に目をやると一面ガラス張りで鳥羽湾が見渡せる絶景が広がっている。 窓を開けると、さらに海が近くに感じられるが、それもそのはず。部屋が海に張り出した造りになっており、まるで海上にいるかのような錯覚を覚えるほどだ。たとえ釣り目的ではなくても、この開放感を味わうために1階客室を選択する価値が存分にある! さらに足元は大きな岩の漁礁が積まれているため根魚が豊富らしく、魚拓を見ても釣り部屋からの釣果が際立っていた。ただし、干満差の大きな潮回りの干潮前後は釣りにくくなるため、釣り桟橋に移動するのが望ましい。今回のプランとしては明るい時間帯は桟橋で釣りをして、警戒心の弱まる夜に部屋から釣りをすると決めた。釣り桟橋で釣りを開始 宿泊中は隣接する釣り桟橋が自由に使える(翌10時のチェックアウト後でも12時まで利用可能)。こちらは釣り部屋より少し沖に伸びており10人ほど釣りができるキャパがある。 桟橋周りの海中を観察すると、クロダイやメジナの影が見えるので釣れなくても「魚がいなかった」と言い訳はできない状況だ。 先行者と入れ替わりとなり、橋の左端で釣りを開始した。 まずはアジを確保して、泳がせて大物を狙う計画。なお、現地で気付いたのだがここ鳥羽市ではアミエビなどの撒き餌を使った釣りが遊漁規則で禁止されている。恐らく真珠の産地であるため不純物の混入を避けるなどの理由があるのだろう。一瞬、釣果がどうなることか……と思ったが、結果的にアジは撒き餌がなくてもサビキで入れ食い状態になった。 アオイソメを垂らしていても釣れるほど群れが厚く高活性だった。旅の同行者もルアーでカマスが釣れるなど明日の釣りにも期待が持てる釣果である。 夕マヅメに差し掛かり大物ドリームを狙ってアジをぶっこむ。同時に、サビキ仕掛けの方はちょい投げ仕掛けに切り替えてアナゴも狙うという作戦だ。 アタリは多いものの、釣れる魚はチャリコと呼ばれるマダイの稚魚ばかりで、本命のアナゴはご不在の様子。しかし、出会いは突然。 泳がせ竿に反応があり、緩めていたドラグからラインが勢いよく放出される。ついに来たか?!アジの泳がせ釣りにかかった大物とは一体……? ドラグを閉めて合わせを入れると、大物を確信する手応えが伝わる! ヒラメか? しかし、重量感がありすぎるというか、これがヒラメなら想像を絶するサイズ感。不安を煽るかのように海底に張り付いたり力任せに沖に走ってみたりする特徴的なムーブ……。これは紛れもなくアカエイだ。 すると同行者にもアカエイが。雨も降って来たので、ヒラメは諦めて桟橋から撤退することにした。部屋に戻って座敷釣りを開始 部屋からの釣りでは、窓枠から釣りを行うため、竿は2m未満のシーバスロッドを選択。ちょい投げ仕掛けでカサゴやキジハタを狙う。昼間に見た地形だと20mほど漁礁が広がっているため、砂地との境に仕掛けを投入する。 完全にプライベートな空間でお酒を片手に多幸感に浸っていると、鋭いアタリが竿先にでた。しっかりした引き味で楽しませてくれたのはゴンズイ。 その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。 隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。 ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。 海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
なお、釣り初心者の方向けのレンタルタックルも用意されている。ロビーを見渡すだけで生粋の釣り宿と認識するには十分すぎる要素が揃っていた。
心を躍らせながらチェックインを済ませて客室へと向かう。客室から釣りができる天国のようなプライベート空間 今回予約したお部屋は1階の和室。シンプルで落ち着きのある空間だが、奥に目をやると一面ガラス張りで鳥羽湾が見渡せる絶景が広がっている。 窓を開けると、さらに海が近くに感じられるが、それもそのはず。部屋が海に張り出した造りになっており、まるで海上にいるかのような錯覚を覚えるほどだ。たとえ釣り目的ではなくても、この開放感を味わうために1階客室を選択する価値が存分にある! さらに足元は大きな岩の漁礁が積まれているため根魚が豊富らしく、魚拓を見ても釣り部屋からの釣果が際立っていた。ただし、干満差の大きな潮回りの干潮前後は釣りにくくなるため、釣り桟橋に移動するのが望ましい。今回のプランとしては明るい時間帯は桟橋で釣りをして、警戒心の弱まる夜に部屋から釣りをすると決めた。釣り桟橋で釣りを開始 宿泊中は隣接する釣り桟橋が自由に使える(翌10時のチェックアウト後でも12時まで利用可能)。こちらは釣り部屋より少し沖に伸びており10人ほど釣りができるキャパがある。 桟橋周りの海中を観察すると、クロダイやメジナの影が見えるので釣れなくても「魚がいなかった」と言い訳はできない状況だ。 先行者と入れ替わりとなり、橋の左端で釣りを開始した。 まずはアジを確保して、泳がせて大物を狙う計画。なお、現地で気付いたのだがここ鳥羽市ではアミエビなどの撒き餌を使った釣りが遊漁規則で禁止されている。恐らく真珠の産地であるため不純物の混入を避けるなどの理由があるのだろう。一瞬、釣果がどうなることか……と思ったが、結果的にアジは撒き餌がなくてもサビキで入れ食い状態になった。 アオイソメを垂らしていても釣れるほど群れが厚く高活性だった。旅の同行者もルアーでカマスが釣れるなど明日の釣りにも期待が持てる釣果である。 夕マヅメに差し掛かり大物ドリームを狙ってアジをぶっこむ。同時に、サビキ仕掛けの方はちょい投げ仕掛けに切り替えてアナゴも狙うという作戦だ。 アタリは多いものの、釣れる魚はチャリコと呼ばれるマダイの稚魚ばかりで、本命のアナゴはご不在の様子。しかし、出会いは突然。 泳がせ竿に反応があり、緩めていたドラグからラインが勢いよく放出される。ついに来たか?!アジの泳がせ釣りにかかった大物とは一体……? ドラグを閉めて合わせを入れると、大物を確信する手応えが伝わる! ヒラメか? しかし、重量感がありすぎるというか、これがヒラメなら想像を絶するサイズ感。不安を煽るかのように海底に張り付いたり力任せに沖に走ってみたりする特徴的なムーブ……。これは紛れもなくアカエイだ。 すると同行者にもアカエイが。雨も降って来たので、ヒラメは諦めて桟橋から撤退することにした。部屋に戻って座敷釣りを開始 部屋からの釣りでは、窓枠から釣りを行うため、竿は2m未満のシーバスロッドを選択。ちょい投げ仕掛けでカサゴやキジハタを狙う。昼間に見た地形だと20mほど漁礁が広がっているため、砂地との境に仕掛けを投入する。 完全にプライベートな空間でお酒を片手に多幸感に浸っていると、鋭いアタリが竿先にでた。しっかりした引き味で楽しませてくれたのはゴンズイ。 その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。 隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。 ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。 海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
心を躍らせながらチェックインを済ませて客室へと向かう。
客室から釣りができる天国のようなプライベート空間 今回予約したお部屋は1階の和室。シンプルで落ち着きのある空間だが、奥に目をやると一面ガラス張りで鳥羽湾が見渡せる絶景が広がっている。 窓を開けると、さらに海が近くに感じられるが、それもそのはず。部屋が海に張り出した造りになっており、まるで海上にいるかのような錯覚を覚えるほどだ。たとえ釣り目的ではなくても、この開放感を味わうために1階客室を選択する価値が存分にある! さらに足元は大きな岩の漁礁が積まれているため根魚が豊富らしく、魚拓を見ても釣り部屋からの釣果が際立っていた。ただし、干満差の大きな潮回りの干潮前後は釣りにくくなるため、釣り桟橋に移動するのが望ましい。今回のプランとしては明るい時間帯は桟橋で釣りをして、警戒心の弱まる夜に部屋から釣りをすると決めた。釣り桟橋で釣りを開始 宿泊中は隣接する釣り桟橋が自由に使える(翌10時のチェックアウト後でも12時まで利用可能)。こちらは釣り部屋より少し沖に伸びており10人ほど釣りができるキャパがある。 桟橋周りの海中を観察すると、クロダイやメジナの影が見えるので釣れなくても「魚がいなかった」と言い訳はできない状況だ。 先行者と入れ替わりとなり、橋の左端で釣りを開始した。 まずはアジを確保して、泳がせて大物を狙う計画。なお、現地で気付いたのだがここ鳥羽市ではアミエビなどの撒き餌を使った釣りが遊漁規則で禁止されている。恐らく真珠の産地であるため不純物の混入を避けるなどの理由があるのだろう。一瞬、釣果がどうなることか……と思ったが、結果的にアジは撒き餌がなくてもサビキで入れ食い状態になった。 アオイソメを垂らしていても釣れるほど群れが厚く高活性だった。旅の同行者もルアーでカマスが釣れるなど明日の釣りにも期待が持てる釣果である。 夕マヅメに差し掛かり大物ドリームを狙ってアジをぶっこむ。同時に、サビキ仕掛けの方はちょい投げ仕掛けに切り替えてアナゴも狙うという作戦だ。 アタリは多いものの、釣れる魚はチャリコと呼ばれるマダイの稚魚ばかりで、本命のアナゴはご不在の様子。しかし、出会いは突然。 泳がせ竿に反応があり、緩めていたドラグからラインが勢いよく放出される。ついに来たか?!アジの泳がせ釣りにかかった大物とは一体……? ドラグを閉めて合わせを入れると、大物を確信する手応えが伝わる! ヒラメか? しかし、重量感がありすぎるというか、これがヒラメなら想像を絶するサイズ感。不安を煽るかのように海底に張り付いたり力任せに沖に走ってみたりする特徴的なムーブ……。これは紛れもなくアカエイだ。 すると同行者にもアカエイが。雨も降って来たので、ヒラメは諦めて桟橋から撤退することにした。部屋に戻って座敷釣りを開始 部屋からの釣りでは、窓枠から釣りを行うため、竿は2m未満のシーバスロッドを選択。ちょい投げ仕掛けでカサゴやキジハタを狙う。昼間に見た地形だと20mほど漁礁が広がっているため、砂地との境に仕掛けを投入する。 完全にプライベートな空間でお酒を片手に多幸感に浸っていると、鋭いアタリが竿先にでた。しっかりした引き味で楽しませてくれたのはゴンズイ。 その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。 隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。 ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。 海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
今回予約したお部屋は1階の和室。シンプルで落ち着きのある空間だが、奥に目をやると一面ガラス張りで鳥羽湾が見渡せる絶景が広がっている。
窓を開けると、さらに海が近くに感じられるが、それもそのはず。部屋が海に張り出した造りになっており、まるで海上にいるかのような錯覚を覚えるほどだ。たとえ釣り目的ではなくても、この開放感を味わうために1階客室を選択する価値が存分にある! さらに足元は大きな岩の漁礁が積まれているため根魚が豊富らしく、魚拓を見ても釣り部屋からの釣果が際立っていた。ただし、干満差の大きな潮回りの干潮前後は釣りにくくなるため、釣り桟橋に移動するのが望ましい。今回のプランとしては明るい時間帯は桟橋で釣りをして、警戒心の弱まる夜に部屋から釣りをすると決めた。釣り桟橋で釣りを開始 宿泊中は隣接する釣り桟橋が自由に使える(翌10時のチェックアウト後でも12時まで利用可能)。こちらは釣り部屋より少し沖に伸びており10人ほど釣りができるキャパがある。 桟橋周りの海中を観察すると、クロダイやメジナの影が見えるので釣れなくても「魚がいなかった」と言い訳はできない状況だ。 先行者と入れ替わりとなり、橋の左端で釣りを開始した。 まずはアジを確保して、泳がせて大物を狙う計画。なお、現地で気付いたのだがここ鳥羽市ではアミエビなどの撒き餌を使った釣りが遊漁規則で禁止されている。恐らく真珠の産地であるため不純物の混入を避けるなどの理由があるのだろう。一瞬、釣果がどうなることか……と思ったが、結果的にアジは撒き餌がなくてもサビキで入れ食い状態になった。 アオイソメを垂らしていても釣れるほど群れが厚く高活性だった。旅の同行者もルアーでカマスが釣れるなど明日の釣りにも期待が持てる釣果である。 夕マヅメに差し掛かり大物ドリームを狙ってアジをぶっこむ。同時に、サビキ仕掛けの方はちょい投げ仕掛けに切り替えてアナゴも狙うという作戦だ。 アタリは多いものの、釣れる魚はチャリコと呼ばれるマダイの稚魚ばかりで、本命のアナゴはご不在の様子。しかし、出会いは突然。 泳がせ竿に反応があり、緩めていたドラグからラインが勢いよく放出される。ついに来たか?!アジの泳がせ釣りにかかった大物とは一体……? ドラグを閉めて合わせを入れると、大物を確信する手応えが伝わる! ヒラメか? しかし、重量感がありすぎるというか、これがヒラメなら想像を絶するサイズ感。不安を煽るかのように海底に張り付いたり力任せに沖に走ってみたりする特徴的なムーブ……。これは紛れもなくアカエイだ。 すると同行者にもアカエイが。雨も降って来たので、ヒラメは諦めて桟橋から撤退することにした。部屋に戻って座敷釣りを開始 部屋からの釣りでは、窓枠から釣りを行うため、竿は2m未満のシーバスロッドを選択。ちょい投げ仕掛けでカサゴやキジハタを狙う。昼間に見た地形だと20mほど漁礁が広がっているため、砂地との境に仕掛けを投入する。 完全にプライベートな空間でお酒を片手に多幸感に浸っていると、鋭いアタリが竿先にでた。しっかりした引き味で楽しませてくれたのはゴンズイ。 その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。 隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。 ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。 海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
窓を開けると、さらに海が近くに感じられるが、それもそのはず。部屋が海に張り出した造りになっており、まるで海上にいるかのような錯覚を覚えるほどだ。たとえ釣り目的ではなくても、この開放感を味わうために1階客室を選択する価値が存分にある!
さらに足元は大きな岩の漁礁が積まれているため根魚が豊富らしく、魚拓を見ても釣り部屋からの釣果が際立っていた。ただし、干満差の大きな潮回りの干潮前後は釣りにくくなるため、釣り桟橋に移動するのが望ましい。今回のプランとしては明るい時間帯は桟橋で釣りをして、警戒心の弱まる夜に部屋から釣りをすると決めた。釣り桟橋で釣りを開始 宿泊中は隣接する釣り桟橋が自由に使える(翌10時のチェックアウト後でも12時まで利用可能)。こちらは釣り部屋より少し沖に伸びており10人ほど釣りができるキャパがある。 桟橋周りの海中を観察すると、クロダイやメジナの影が見えるので釣れなくても「魚がいなかった」と言い訳はできない状況だ。 先行者と入れ替わりとなり、橋の左端で釣りを開始した。 まずはアジを確保して、泳がせて大物を狙う計画。なお、現地で気付いたのだがここ鳥羽市ではアミエビなどの撒き餌を使った釣りが遊漁規則で禁止されている。恐らく真珠の産地であるため不純物の混入を避けるなどの理由があるのだろう。一瞬、釣果がどうなることか……と思ったが、結果的にアジは撒き餌がなくてもサビキで入れ食い状態になった。 アオイソメを垂らしていても釣れるほど群れが厚く高活性だった。旅の同行者もルアーでカマスが釣れるなど明日の釣りにも期待が持てる釣果である。 夕マヅメに差し掛かり大物ドリームを狙ってアジをぶっこむ。同時に、サビキ仕掛けの方はちょい投げ仕掛けに切り替えてアナゴも狙うという作戦だ。 アタリは多いものの、釣れる魚はチャリコと呼ばれるマダイの稚魚ばかりで、本命のアナゴはご不在の様子。しかし、出会いは突然。 泳がせ竿に反応があり、緩めていたドラグからラインが勢いよく放出される。ついに来たか?!アジの泳がせ釣りにかかった大物とは一体……? ドラグを閉めて合わせを入れると、大物を確信する手応えが伝わる! ヒラメか? しかし、重量感がありすぎるというか、これがヒラメなら想像を絶するサイズ感。不安を煽るかのように海底に張り付いたり力任せに沖に走ってみたりする特徴的なムーブ……。これは紛れもなくアカエイだ。 すると同行者にもアカエイが。雨も降って来たので、ヒラメは諦めて桟橋から撤退することにした。部屋に戻って座敷釣りを開始 部屋からの釣りでは、窓枠から釣りを行うため、竿は2m未満のシーバスロッドを選択。ちょい投げ仕掛けでカサゴやキジハタを狙う。昼間に見た地形だと20mほど漁礁が広がっているため、砂地との境に仕掛けを投入する。 完全にプライベートな空間でお酒を片手に多幸感に浸っていると、鋭いアタリが竿先にでた。しっかりした引き味で楽しませてくれたのはゴンズイ。 その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。 隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。 ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。 海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
さらに足元は大きな岩の漁礁が積まれているため根魚が豊富らしく、魚拓を見ても釣り部屋からの釣果が際立っていた。ただし、干満差の大きな潮回りの干潮前後は釣りにくくなるため、釣り桟橋に移動するのが望ましい。今回のプランとしては明るい時間帯は桟橋で釣りをして、警戒心の弱まる夜に部屋から釣りをすると決めた。
宿泊中は隣接する釣り桟橋が自由に使える(翌10時のチェックアウト後でも12時まで利用可能)。こちらは釣り部屋より少し沖に伸びており10人ほど釣りができるキャパがある。
桟橋周りの海中を観察すると、クロダイやメジナの影が見えるので釣れなくても「魚がいなかった」と言い訳はできない状況だ。 先行者と入れ替わりとなり、橋の左端で釣りを開始した。 まずはアジを確保して、泳がせて大物を狙う計画。なお、現地で気付いたのだがここ鳥羽市ではアミエビなどの撒き餌を使った釣りが遊漁規則で禁止されている。恐らく真珠の産地であるため不純物の混入を避けるなどの理由があるのだろう。一瞬、釣果がどうなることか……と思ったが、結果的にアジは撒き餌がなくてもサビキで入れ食い状態になった。 アオイソメを垂らしていても釣れるほど群れが厚く高活性だった。旅の同行者もルアーでカマスが釣れるなど明日の釣りにも期待が持てる釣果である。 夕マヅメに差し掛かり大物ドリームを狙ってアジをぶっこむ。同時に、サビキ仕掛けの方はちょい投げ仕掛けに切り替えてアナゴも狙うという作戦だ。 アタリは多いものの、釣れる魚はチャリコと呼ばれるマダイの稚魚ばかりで、本命のアナゴはご不在の様子。しかし、出会いは突然。 泳がせ竿に反応があり、緩めていたドラグからラインが勢いよく放出される。ついに来たか?!アジの泳がせ釣りにかかった大物とは一体……? ドラグを閉めて合わせを入れると、大物を確信する手応えが伝わる! ヒラメか? しかし、重量感がありすぎるというか、これがヒラメなら想像を絶するサイズ感。不安を煽るかのように海底に張り付いたり力任せに沖に走ってみたりする特徴的なムーブ……。これは紛れもなくアカエイだ。 すると同行者にもアカエイが。雨も降って来たので、ヒラメは諦めて桟橋から撤退することにした。部屋に戻って座敷釣りを開始 部屋からの釣りでは、窓枠から釣りを行うため、竿は2m未満のシーバスロッドを選択。ちょい投げ仕掛けでカサゴやキジハタを狙う。昼間に見た地形だと20mほど漁礁が広がっているため、砂地との境に仕掛けを投入する。 完全にプライベートな空間でお酒を片手に多幸感に浸っていると、鋭いアタリが竿先にでた。しっかりした引き味で楽しませてくれたのはゴンズイ。 その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。 隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。 ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。 海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
桟橋周りの海中を観察すると、クロダイやメジナの影が見えるので釣れなくても「魚がいなかった」と言い訳はできない状況だ。
先行者と入れ替わりとなり、橋の左端で釣りを開始した。 まずはアジを確保して、泳がせて大物を狙う計画。なお、現地で気付いたのだがここ鳥羽市ではアミエビなどの撒き餌を使った釣りが遊漁規則で禁止されている。恐らく真珠の産地であるため不純物の混入を避けるなどの理由があるのだろう。一瞬、釣果がどうなることか……と思ったが、結果的にアジは撒き餌がなくてもサビキで入れ食い状態になった。 アオイソメを垂らしていても釣れるほど群れが厚く高活性だった。旅の同行者もルアーでカマスが釣れるなど明日の釣りにも期待が持てる釣果である。 夕マヅメに差し掛かり大物ドリームを狙ってアジをぶっこむ。同時に、サビキ仕掛けの方はちょい投げ仕掛けに切り替えてアナゴも狙うという作戦だ。 アタリは多いものの、釣れる魚はチャリコと呼ばれるマダイの稚魚ばかりで、本命のアナゴはご不在の様子。しかし、出会いは突然。 泳がせ竿に反応があり、緩めていたドラグからラインが勢いよく放出される。ついに来たか?!アジの泳がせ釣りにかかった大物とは一体……? ドラグを閉めて合わせを入れると、大物を確信する手応えが伝わる! ヒラメか? しかし、重量感がありすぎるというか、これがヒラメなら想像を絶するサイズ感。不安を煽るかのように海底に張り付いたり力任せに沖に走ってみたりする特徴的なムーブ……。これは紛れもなくアカエイだ。 すると同行者にもアカエイが。雨も降って来たので、ヒラメは諦めて桟橋から撤退することにした。部屋に戻って座敷釣りを開始 部屋からの釣りでは、窓枠から釣りを行うため、竿は2m未満のシーバスロッドを選択。ちょい投げ仕掛けでカサゴやキジハタを狙う。昼間に見た地形だと20mほど漁礁が広がっているため、砂地との境に仕掛けを投入する。 完全にプライベートな空間でお酒を片手に多幸感に浸っていると、鋭いアタリが竿先にでた。しっかりした引き味で楽しませてくれたのはゴンズイ。 その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。 隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。 ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。 海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
先行者と入れ替わりとなり、橋の左端で釣りを開始した。
まずはアジを確保して、泳がせて大物を狙う計画。なお、現地で気付いたのだがここ鳥羽市ではアミエビなどの撒き餌を使った釣りが遊漁規則で禁止されている。恐らく真珠の産地であるため不純物の混入を避けるなどの理由があるのだろう。一瞬、釣果がどうなることか……と思ったが、結果的にアジは撒き餌がなくてもサビキで入れ食い状態になった。
アオイソメを垂らしていても釣れるほど群れが厚く高活性だった。旅の同行者もルアーでカマスが釣れるなど明日の釣りにも期待が持てる釣果である。 夕マヅメに差し掛かり大物ドリームを狙ってアジをぶっこむ。同時に、サビキ仕掛けの方はちょい投げ仕掛けに切り替えてアナゴも狙うという作戦だ。 アタリは多いものの、釣れる魚はチャリコと呼ばれるマダイの稚魚ばかりで、本命のアナゴはご不在の様子。しかし、出会いは突然。 泳がせ竿に反応があり、緩めていたドラグからラインが勢いよく放出される。ついに来たか?!アジの泳がせ釣りにかかった大物とは一体……? ドラグを閉めて合わせを入れると、大物を確信する手応えが伝わる! ヒラメか? しかし、重量感がありすぎるというか、これがヒラメなら想像を絶するサイズ感。不安を煽るかのように海底に張り付いたり力任せに沖に走ってみたりする特徴的なムーブ……。これは紛れもなくアカエイだ。 すると同行者にもアカエイが。雨も降って来たので、ヒラメは諦めて桟橋から撤退することにした。部屋に戻って座敷釣りを開始 部屋からの釣りでは、窓枠から釣りを行うため、竿は2m未満のシーバスロッドを選択。ちょい投げ仕掛けでカサゴやキジハタを狙う。昼間に見た地形だと20mほど漁礁が広がっているため、砂地との境に仕掛けを投入する。 完全にプライベートな空間でお酒を片手に多幸感に浸っていると、鋭いアタリが竿先にでた。しっかりした引き味で楽しませてくれたのはゴンズイ。 その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。 隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。 ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。 海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
アオイソメを垂らしていても釣れるほど群れが厚く高活性だった。旅の同行者もルアーでカマスが釣れるなど明日の釣りにも期待が持てる釣果である。
夕マヅメに差し掛かり大物ドリームを狙ってアジをぶっこむ。同時に、サビキ仕掛けの方はちょい投げ仕掛けに切り替えてアナゴも狙うという作戦だ。
アタリは多いものの、釣れる魚はチャリコと呼ばれるマダイの稚魚ばかりで、本命のアナゴはご不在の様子。しかし、出会いは突然。
泳がせ竿に反応があり、緩めていたドラグからラインが勢いよく放出される。ついに来たか?!アジの泳がせ釣りにかかった大物とは一体……? ドラグを閉めて合わせを入れると、大物を確信する手応えが伝わる! ヒラメか? しかし、重量感がありすぎるというか、これがヒラメなら想像を絶するサイズ感。不安を煽るかのように海底に張り付いたり力任せに沖に走ってみたりする特徴的なムーブ……。これは紛れもなくアカエイだ。 すると同行者にもアカエイが。雨も降って来たので、ヒラメは諦めて桟橋から撤退することにした。部屋に戻って座敷釣りを開始 部屋からの釣りでは、窓枠から釣りを行うため、竿は2m未満のシーバスロッドを選択。ちょい投げ仕掛けでカサゴやキジハタを狙う。昼間に見た地形だと20mほど漁礁が広がっているため、砂地との境に仕掛けを投入する。 完全にプライベートな空間でお酒を片手に多幸感に浸っていると、鋭いアタリが竿先にでた。しっかりした引き味で楽しませてくれたのはゴンズイ。 その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。 隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。 ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。 海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
泳がせ竿に反応があり、緩めていたドラグからラインが勢いよく放出される。ついに来たか?!
ドラグを閉めて合わせを入れると、大物を確信する手応えが伝わる!
ヒラメか? しかし、重量感がありすぎるというか、これがヒラメなら想像を絶するサイズ感。不安を煽るかのように海底に張り付いたり力任せに沖に走ってみたりする特徴的なムーブ……。これは紛れもなくアカエイだ。
すると同行者にもアカエイが。雨も降って来たので、ヒラメは諦めて桟橋から撤退することにした。部屋に戻って座敷釣りを開始 部屋からの釣りでは、窓枠から釣りを行うため、竿は2m未満のシーバスロッドを選択。ちょい投げ仕掛けでカサゴやキジハタを狙う。昼間に見た地形だと20mほど漁礁が広がっているため、砂地との境に仕掛けを投入する。 完全にプライベートな空間でお酒を片手に多幸感に浸っていると、鋭いアタリが竿先にでた。しっかりした引き味で楽しませてくれたのはゴンズイ。 その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。 隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。 ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。 海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
すると同行者にもアカエイが。雨も降って来たので、ヒラメは諦めて桟橋から撤退することにした。
部屋からの釣りでは、窓枠から釣りを行うため、竿は2m未満のシーバスロッドを選択。ちょい投げ仕掛けでカサゴやキジハタを狙う。昼間に見た地形だと20mほど漁礁が広がっているため、砂地との境に仕掛けを投入する。
完全にプライベートな空間でお酒を片手に多幸感に浸っていると、鋭いアタリが竿先にでた。しっかりした引き味で楽しませてくれたのはゴンズイ。 その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。 隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。 ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。 海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
完全にプライベートな空間でお酒を片手に多幸感に浸っていると、鋭いアタリが竿先にでた。しっかりした引き味で楽しませてくれたのはゴンズイ。
その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。 隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。 ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。 海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
その後もアタリと引き味だけは期待感を持たせてくれる大きなゴンズイが入れ食いになる。雨が降るとゴンズイの活性が上がるイメージがあるのだがまさに荒天の現在、秋のゴンズイ祭りが開催されている……。
隣の部屋からも「デカい! デカい! あぁ、ゴンズイ……。」と落胆する声が聞こえる。状況はどこも同じのようだ。
ちょい投げ釣りからウキ釣りに変えると、今度は二本針両方にアジがかかった。
海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。夕食の食材を確保せよ! 2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。 昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。 早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。 大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
海面にこぼれた明かりにアジが寄っているみたいでゴンズイを避けるならウキ釣りが正解のようだ。満足な釣果は得られなかったが大浴場に入って一日の疲れを癒して就寝した。
2日目は夕食付きのプランを予約しているため、17時半までに釣魚をフロントへ持ち込めば追加料金なしで料理してもらえるサービスが付いている。客室や桟橋で釣りができる宿の魅力の1つがこの調理サービスなのだが、刺し盛や天ぷら、塩焼きなどの食材を釣るミッションを課すことで、釣りを旅行のアクティビティとしても楽しめる。ふらっと釣りをするのも良いが、夕食用のターゲットを定めて釣り詰めていくのも面白い。
昨晩は大物枠であるキジハタとヒラメを達成できなかったため、今日は狙いを回遊魚に切り替えて一日ルアーを投げ倒す作戦にでる。
早朝、並行してちょい投げ仕掛けを投入していたところ、竿が海にロケット発射しそうなアタリがでたので回収してみるとシロギスが釣れていた。
大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ! 恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
大物が駄目でも小さな美味を重ねることで夕食がより豪華になる。わずかな時合いであったが3匹確保できた。さらに日中はサバ、メッキ(ギンガメアジ)に加えて同行者がエギングで3杯のアオリイカをキャッチ!
恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。 定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。 今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
恐らく桟橋周りに群れる小アジを追って回遊して来たのだろう。イカ専用の泳がせ仕掛けがあればウキ釣りでも狙えるので、海楽園ではエギと合わせて必須アイテムに認定したい。
定刻まで釣ったアジを泳がせ大物も狙ったがタイムアップ。最終的にフロントへ持ち込んだ魚はアジ、カマス、サバ、メッキ、キス、アオリイカの6魚種となった。
今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。夕食のすき焼きに豪華な魚料理を追加して“優勝” 夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。 お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
今回の主役は間違いなく同行者が釣ったアオリイカだろう。狙いの魚をほとんど釣ることができなかったが、なんとかかき集めた食材でどんな料理ができるのか。料理長に全てを託した。
夕食はルームサービスで提供されるので、自室でくつろぎながらいただける。基本メニューは地魚のお刺身とすき焼き、そして伊勢海老の焼き物。そして、ここに釣魚が追加される。とても二人前とは思えないお料理が並べられる。先ずはすき焼きから。
お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。 伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
お肉は柔らかく、溶けだした脂からは甘みが感じられる。牛肉は赤身を選びがちな年齢にさしかかっているが、改めて脂の美味しさを実感した。
伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。 釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
伊勢海老の焼き物は噛むほどに凝縮した旨味が口に広がる。海老料理はやはり旨味と香りを外に逃がさない焼き物が一番好みだ。続いていただくのが、同行者が釣ったアオリイカ。
釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。 そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。 狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
釣って間もないためまだ透明感が残っている。身はシャキッと歯ごたえがあり新鮮さが食感から伝わる。スーパーの鮮魚コーナーでは味わえない釣り人の特権でもある。そしてアオリイカの特徴は何と言っても身の甘さ。咀嚼するほど、まろやかな甘さと旨味が口に広がり、飲み込むタイミングを失ってしまう。本来であればアオリイカの姿造りは料理の追加オプションでもおかしくない高級素材である。それが自身の釣果次第で無料でいただけるというのは、釣り宿ならではの魅力だ(釣ったのは私ではないが……)。
そしてアジは煮付け、キスやサバ、メッキは塩焼きに。天ぷらでいただきたい気持ちもあったがキスの塩焼きは香ばしく身が引き締まっていてお酒のあてに最適だった。
狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。海楽園はまさに釣り人の楽園! 周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。 家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
狙いの大物が釣れなかっただけに、釣果に物足りなさを感じていたが、料理になってみればこれ以上食べられないほど満腹で結果大満足の内容であった。
周りに水族館などの観光地が多いにもかかわらず、全日程を宿内で過ごしてしまうほど魅力的な宿だった。
家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。(ぬこまた釣査団(大西))
家族連れのお客さんも多く、手軽に子供と釣りを楽しむいい機会にもなる。まだまだ秋の釣り日和は続くので、休日の観光先に鳥羽の海楽園を選んでみてはどうだろうか。
(ぬこまた釣査団(大西))