多くの人でにぎわう、都心の立ち飲み屋。
店内に設置された防犯カメラが、無銭飲食の一部始終をとらえていた。
無銭飲食が起きたのは、東京・上野にある日本有数の商店街「アメ横」。
約500メートルの商店街には、400軒余りが軒を連ね、買い物客に加え、昼から酒を飲む人たちなどで活気に満ちあふれていた。
無銭飲食の被害に遭ったのは、立ち飲み「三幸酒店」。
1日午後6時半ごろ、仕事帰りの多くの人が酒を飲んでいた。
そこに現れたのは、白と茶色のTシャツを着た2人組の男。
店員に注文を伝えたあと、白いTシャツの男がおどけているのか、腕を上下に振っている。
店員からハイボールなどを受け取ると、2人は乾杯し、飲み始める。
店員によると、来店してすぐ、別のお客さんと話しながら飲んでいたという。
2人が酒を飲み続けてから、2時間半後。
茶色のTシャツの男は右手を上げ、画面の外へ。
さらに白のTシャツの男は、後ずさりをしながら店から離れると、別の客と抱き合い、料金を支払わず堂々と去っていった。
店長は、当時の状況について…。
三幸酒店・店長「スタッフが『お支払い終わってないはずなのにいなくなった』って気づいた。ずっと見てるわけでもないので、ほかの接客もしてるので」
被害額は、7,970円。
注文履歴を見ると、ウイスキーやビールなど酒ばかり飲んでいたことがわかる。
2人は、過去に何度か店を訪れていた客で、顔を知られている店での無銭飲食に、店長はこう訴えた。
三幸酒店・店長「払いに来てくれてたら、それで済むので。今なら間に合うから払いに来い。(大人として)恥ずかしいですよ、絶対モテない」
店は、警察に被害届はまだ出しておらず、飲食代を早く払うよう求めている。