岡山地裁で7月、刑事裁判の法廷内の音声が、無許可でツイッター(現X)の音声会話機能「スペース」でライブ配信された問題で、岡山県警は4日、横浜市の大学2年の男(20)を偽計業務妨害容疑で岡山地検に書類送検した。
男は容疑を認め、「ライブ配信をすれば裁判所に迷惑がかかると思ったが、裁判所に来られない人も公判の内容を知ることができるし、面白いと思ってやった」と供述したという。
発表では、男は7月5日午後4~5時頃、公判の様子をスマートフォンを使ってライブ配信し、外部からの指摘で気づいた地裁職員に、傍聴席で配信者を探させるなどして業務を妨害した疑い。男は当時19歳だった。地裁が8月に県警に告訴していた。
ライブ配信されたのは運転免許証を偽造してレンタカーを借りたとして、有印公文書偽造などの罪に問われた鉄道写真家の初公判。男と写真家は共通の趣味を通じた知り合いだった。