先月、徳島市で実施された阿波おどりでは、料理を食べながら、踊り手を正面から見下ろすことができる1人20万円の「プレミアム桟敷席」が初めて設けられました。
しかし、開幕の前日に、市が建築基準法に基づく検査を行った際、観覧席へ上り下りする「外付け階段」の通路幅などが不足していたということです。
実行委員会側は建物の安全性を示す「検査済み証」の交付を受けないまま違法な状態で客を受け入れたといいます。
「プレミアム桟敷席」は国内外の22組が利用しましたが、先月31日、実行委員会は利用者全員に料金を全額返金すると発表しました。
実行委員会は、「検査済み証」の交付がないまま桟敷席を運営することが違法だとは認識していなかったとしていて、再発防止策について「検査日に十分な期間を設定し、不測の事態に対応する」としています。