台湾の人が行きたい日本の旅行先として滋賀県が急上昇している。台湾の訪日旅行情報サイト「トラベルバー」で今年上半期、投稿された旅行計画先のうち前年に比べて最も伸び率が高かったのは「滋賀」だった。台湾での人気上昇に県は「認知が高まってきたことはありがたい」と歓迎している。
インバウンド復活で違反急増 外国人客の喫煙台湾最大級訪日旅行サイト調べ サイトを運営するインバウンド支援企業「ビーノストラベル」(東京都品川区)によると、「トラベルバー」は日本旅行に関心を持つ台湾人が旅行体験や既存の観光情報を組み合わせて、行ってみたいオリジナル旅プランをアップして情報を共有する場となっている。投稿者だけでなく閲覧者もプランを参考に実際の旅行に役立てているという。台湾以外にも香港やマカオなどからのアクセスもあり、投稿会員は約30万人と台湾最大級の訪日旅行メディアとされる。

同社によると、今年上半期に約9万3000件の旅行計画が投稿された。これらの行き先を分析したところ、訪問したい場所のベスト3は1位沖縄、2位京都、3位大阪。滋賀は10位で、この4年で初めてベスト10入りした。滋賀は対前年同期比の伸長率が1位で、行き先として書かれた件数が4・2倍に急増した。2位以下は「渋谷・青山・恵比寿・目黒」、京都、横浜などだった。滋賀は単独で訪れる旅先より関西周遊プランの一つに組み込まれるケースが多く、神社仏閣や琵琶湖が人気だという。アウトドアと自然が魅力 県は、台湾からの観光客にとって滋賀は人気の京都や大阪に近いうえ、両府にはない琵琶湖でのアウトドア体験や雪との身近な触れ合い、サイクリングなどが魅力になっていると分析。新型コロナウイルスが落ち着いた今夏、台湾の旅行社に対するセールス活動や、セミナーなどを現地の日系企業に委託、台湾市場の更なる開拓に本格的に力を入れ始めた。担当者は「努力の積み重ねが結果に出てきた。ありがたいことだ。他府県と誘客競争になるが、滋賀らしい風景を見てもらいたい」と力説した。【北出昭】
台湾最大級訪日旅行サイト調べ
サイトを運営するインバウンド支援企業「ビーノストラベル」(東京都品川区)によると、「トラベルバー」は日本旅行に関心を持つ台湾人が旅行体験や既存の観光情報を組み合わせて、行ってみたいオリジナル旅プランをアップして情報を共有する場となっている。投稿者だけでなく閲覧者もプランを参考に実際の旅行に役立てているという。台湾以外にも香港やマカオなどからのアクセスもあり、投稿会員は約30万人と台湾最大級の訪日旅行メディアとされる。
同社によると、今年上半期に約9万3000件の旅行計画が投稿された。これらの行き先を分析したところ、訪問したい場所のベスト3は1位沖縄、2位京都、3位大阪。滋賀は10位で、この4年で初めてベスト10入りした。滋賀は対前年同期比の伸長率が1位で、行き先として書かれた件数が4・2倍に急増した。2位以下は「渋谷・青山・恵比寿・目黒」、京都、横浜などだった。滋賀は単独で訪れる旅先より関西周遊プランの一つに組み込まれるケースが多く、神社仏閣や琵琶湖が人気だという。
アウトドアと自然が魅力
県は、台湾からの観光客にとって滋賀は人気の京都や大阪に近いうえ、両府にはない琵琶湖でのアウトドア体験や雪との身近な触れ合い、サイクリングなどが魅力になっていると分析。新型コロナウイルスが落ち着いた今夏、台湾の旅行社に対するセールス活動や、セミナーなどを現地の日系企業に委託、台湾市場の更なる開拓に本格的に力を入れ始めた。担当者は「努力の積み重ねが結果に出てきた。ありがたいことだ。他府県と誘客競争になるが、滋賀らしい風景を見てもらいたい」と力説した。【北出昭】