長野県教育委員会は24日、県立高校の公用パソコン1台から同校の生徒の名簿や成績、職員の氏名など計約1700人分の個人情報を含むデータが流出した可能性があると発表した。
発表によると、今月20日、北信地区の県立高校教諭の携帯電話に、マイクロソフト社を名乗る男から「携帯料金に未払いがある」と連絡があった。示された電話番号を公用パソコンで検索すると、ウイルス感染を示す警告画面と連絡先の番号が表示された。連絡し指示された操作をすると、パソコンが遠隔操作されたという。
パソコンには2016~23年度に在籍する生徒、職員、外部指導者らの個人情報を保管していた。県警に相談しパソコンを調べた結果、情報が流出した記録はなく、被害も確認されていないが、流出の可能性は否定しきれないという。
内堀繁利県教育長は「全ての教員が公用パソコンを持っている。具体的にどのような行為がだめか、公用パソコンと個人情報の扱いを徹底したい」と述べた。