連日続く異常な暑さにより、日本の主食・米の品質が落ちるなど、危機的状況を迎えています。さらに、気温の高い日が続いているため、「カメムシ」の活動が活発になっていて、各地の米どころで被害が出ています。 ◇結局、これが一番のごちそうかもしれません。お昼時、東京都内にある店で客が大量に買っていたのは、おにぎりです。職場分のおにぎりを購入していた人「おにぎりを12個くらい(買った)。やっぱりすごくおいしいですね、新潟のお米使われているので」

新潟食楽園が販売しているのは、日本を代表する米である新潟産の“コシヒカリ”を使ったおにぎりです。店によると、新潟コシヒカリは水分量が多いため、時間がたってもかたくなりにくいということです。客「おにぎり、最近は大好きです。(子どもも)おにぎりしか食べないです」客も店側も待ち遠しい新米の季節ですが…新潟食楽園 大野一夫さん「高温障害がところどころ見受けられるだとか、(話をきいて)少し気にはしているんですけど」食欲の秋に新潟のおいしい米をおなかいっぱい食べられるのか。その運命を握る最前線の現場、JAの検査場ではすでに異変が起きています。JAえちご中越・営農経済部米穀課 熊倉薫さん「一等(米は)少ないですね。二等(米)がメインなので。この暑さ続きで、やっぱり異常ですよね」品質が落ちた米が多い傾向だというのです。そもそも米の品質等級検査は、異物や被害米が混入していないか、一粒一粒目視で確認する「選別作業」から始まります。選別した米はそのあと、水分量を計測します。これらの厳しい検査を経て、米の等級、価格が決められます。検査員「ここが白くなったり、真ん中が白くなったり」しかし、今年多く見られるのが、猛暑の影響で白く濁るなどして等級が落ちる米です。8月最終日の31日も新潟では“体温超え”になり、米への影響が広がっています。名産コシヒカリを生産する田んぼでは、猛暑の影響で稲が変色していました。ほそかわ農場 細川寿和代表取締役「黒いやつとか、これです」――茶色くなっているもの?ほそかわ農場 細川寿和代表取締役「そうそう」まもなく収穫を迎えますが、水分が足りず白く濁った米が多く出てこないか心配しているのです。この水田では、20年近く変わらぬ方法で米を作り続けてきましたが…ほそかわ農場 細川寿和代表取締役「過去にないような暑さで、なんともわからないというか、恐怖でしかない感じですかね」今後は暑さに強い品種に切り替えることも検討しているということです。 ◇一方、新潟以外の全国各地の米どころでは、“厄介者”カメムシが大量発生しています。千葉県の米農家も被害を訴えています。米農家 森久雄さん「これ、カメムシですね」強烈なにおいを発することで知られるカメムシは、稲のモミから養分を吸い取ってしまうため、米が黒く変色し品質が低下してしまうのです。千葉のほか埼玉、宮城、大分などあわせて14県で「カメムシ注意報」が出されています。農研機構東北農業研究センターの田渕研上級研究員は、今年は気温の高い日が続いているため、「カメムシ」の活動が活発になっていると分析しています。さらに…米農家 森久雄さん「水分不足で水管理に時間がかかってしまって」日本の主食・米を、猛暑、水不足、カメムシの“トリプルパンチ”が襲っています。ただ、気象庁は今後1週間程度は平年並みに雨の降る日があるとしていて、“恵みの雨”も期待できます。
連日続く異常な暑さにより、日本の主食・米の品質が落ちるなど、危機的状況を迎えています。さらに、気温の高い日が続いているため、「カメムシ」の活動が活発になっていて、各地の米どころで被害が出ています。

結局、これが一番のごちそうかもしれません。お昼時、東京都内にある店で客が大量に買っていたのは、おにぎりです。
職場分のおにぎりを購入していた人「おにぎりを12個くらい(買った)。やっぱりすごくおいしいですね、新潟のお米使われているので」
新潟食楽園が販売しているのは、日本を代表する米である新潟産の“コシヒカリ”を使ったおにぎりです。店によると、新潟コシヒカリは水分量が多いため、時間がたってもかたくなりにくいということです。
客「おにぎり、最近は大好きです。(子どもも)おにぎりしか食べないです」
客も店側も待ち遠しい新米の季節ですが…
新潟食楽園 大野一夫さん「高温障害がところどころ見受けられるだとか、(話をきいて)少し気にはしているんですけど」
食欲の秋に新潟のおいしい米をおなかいっぱい食べられるのか。その運命を握る最前線の現場、JAの検査場ではすでに異変が起きています。
JAえちご中越・営農経済部米穀課 熊倉薫さん「一等(米は)少ないですね。二等(米)がメインなので。この暑さ続きで、やっぱり異常ですよね」
品質が落ちた米が多い傾向だというのです。
そもそも米の品質等級検査は、異物や被害米が混入していないか、一粒一粒目視で確認する「選別作業」から始まります。選別した米はそのあと、水分量を計測します。これらの厳しい検査を経て、米の等級、価格が決められます。
検査員「ここが白くなったり、真ん中が白くなったり」
しかし、今年多く見られるのが、猛暑の影響で白く濁るなどして等級が落ちる米です。
8月最終日の31日も新潟では“体温超え”になり、米への影響が広がっています。名産コシヒカリを生産する田んぼでは、猛暑の影響で稲が変色していました。
ほそかわ農場 細川寿和代表取締役「黒いやつとか、これです」
――茶色くなっているもの?
ほそかわ農場 細川寿和代表取締役「そうそう」
まもなく収穫を迎えますが、水分が足りず白く濁った米が多く出てこないか心配しているのです。この水田では、20年近く変わらぬ方法で米を作り続けてきましたが…
ほそかわ農場 細川寿和代表取締役「過去にないような暑さで、なんともわからないというか、恐怖でしかない感じですかね」
今後は暑さに強い品種に切り替えることも検討しているということです。

一方、新潟以外の全国各地の米どころでは、“厄介者”カメムシが大量発生しています。千葉県の米農家も被害を訴えています。
米農家 森久雄さん「これ、カメムシですね」
強烈なにおいを発することで知られるカメムシは、稲のモミから養分を吸い取ってしまうため、米が黒く変色し品質が低下してしまうのです。
千葉のほか埼玉、宮城、大分などあわせて14県で「カメムシ注意報」が出されています。
農研機構東北農業研究センターの田渕研上級研究員は、今年は気温の高い日が続いているため、「カメムシ」の活動が活発になっていると分析しています。
さらに…
米農家 森久雄さん「水分不足で水管理に時間がかかってしまって」