5歳男児に暴行を加えて死亡させ、遺体を自宅床下に遺棄したとして、傷害致死と死体遺棄などの罪に問われた母親の柿本知香(31)、同居していた無職丹羽洋樹(36)両被告の裁判員裁判の初公判が28日、さいたま地裁(北村和裁判長)であり、両被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
判決は9月8日の予定。
検察側は冒頭陳述で、柿本被告と男児は2021年1月から、丹羽被告、石井陽子被告(55)=傷害致死罪などで起訴=と同居を始め、「しつけと称して暴行を加えるようになった」と指摘。男児を猫用ケージに閉じ込めたほか、石井被告が「相撲とったら」などと言って柿本被告らに暴行を指示していたと主張した。
弁護側は、暴行は石井被告の指示によるものだったなどと訴え、情状酌量を求めた。
起訴状によると、柿本、丹羽両被告は22年1月、埼玉県本庄市の自宅で、柿本被告の長男に暴行を加えて死亡させ、床下に遺体を遺棄したとされる。