今年の夏は「目の夏バテが増えている」ということです。目にも「夏バテ」とはどういうことなのでしょうか。アイケアクリニック東京の佐藤香院長に話を伺いました。
■「目の夏バテ」患者倍増の原因は?
そもそも「目の夏バテ」とは、暑さの影響によって目が「充血」したり「痛み」を感じたり、「ゴロゴロ」してしまうなどの症状のことです。
今年、アイケアクリニック東京では「目の夏バテ」を訴える患者が例年に比べて倍増しているということです。
原因の一つが「紫外線」だそうです。今年の夏は行動制限が撤廃されたことに加え、異例の猛暑で紫外線を浴びる機会が増えました。
強い紫外線を浴び続けることで、黒目部分の角膜などに「キズ」がついたり、白目部分が「充血」したりする患者が多かったといいます。
■「目の夏バテ」対策…専門家のアドバイス
目の不調は、紫外線だけが原因ではありません。もう一つ、小型扇風機やエアコンなどの生活必需品も要注意です。
小型扇風機やエアコンから出る風を直接、目に浴びてしまうと、涙が蒸発し「ドライアイ」になりやすくなるといいます。
では、どうすれば夏場の目の不調を防げるのか、対策があるそうです。
佐藤院長によりますと、もちろん日傘も有効ですが、紫外線対策としてUVカットの機能が高くて、色が薄いサングラスがおすすめだということです。
サングラスの色が濃いと瞳孔が広がり、目の奥により多くの紫外線を取り込んでしまう危険性があるそうなんですね。ですから色が薄いサングラスがいいそうです。
ドライアイ対策では、小型扇風機やエアコンなどの風を直接顔に当てないようにし、できるだけ体に風を当てるようにすることが効果的だということです。