授業が終わり生徒や教師が帰宅し、他に誰もいなくなった夜の教室。男はそこで、教え子の少女に繰り返しわいせつな行為を働いていたようだ――。
警視庁葛飾署は、7月26日までに児童福祉法違反(淫行させる行為)の疑いで埼玉県三郷市の塾講師・小鴨俊明容疑者(37)を逮捕した。小鴨容疑者は東京都足立区内の塾内で、教え子の高校3年生の少女Aさん(17)が未成年と知りながらわいせつな行為をしたとされる。警察の調べに対し、「塾の中で定期的に淫らなことをしていた」と犯行を認めているという。
「小鴨容疑者はAさんに好意を持っていたようです。個別に学校の課題を教えるなどしてAさんの歓心を買おうとし、今年3月ごろから頭をなでたり手を触るようになったとか。4月からは、さらに行動がエスカレートします。人がいなくなった教室だけでなく、小鴨容疑者の自宅やホテルで淫らな行為を繰り返していたそうです。
帰宅が遅いことを不審に思った両親が、Aさんから事情を聞き警察へ相談。事件が発覚しました。調べに対し小鴨容疑者は、こう供述しているようです。『塾の中で10回くらい淫らな行為をした』『講師という立場を利用した』と」(全国紙社会部記者)
塾講師によるわいせつ事件が多発している。主な事例を以下に紹介しよう。
・’22年9月、40代の男が強制わいせつ容疑で逮捕される。勤務していた千葉県千葉市内の学習塾で、生徒の小学生女児の胸や背中を触った疑い。男は容疑を認めていた。
・同年9月、群馬県伊勢崎市に住む英国籍の50代の男が準強制わいせつの疑いで逮捕された。自身が経営する英会話塾で、個別指導していた女子高生の下半身などを触ったとされる。女子高生から相談を受けた両親が、警察に相談していた。
・今年7月、東京都練馬区で学習塾を経営する70代の男が強制わいせつの容疑で逮捕される。教え子だった10代の少女を合格発表日に「合否の報告で来るように」と塾へ呼び出し、服の中へ手を入れ身体を触りキスをしたという。被害を訴えていた教え子は複数にのぼる。
なぜ塾講師による犯行が続いているのだろうか。
「塾は学校ほど生徒や教師の数が多くなく、授業が終われば比較的2人きりの状態になりやすいんです。さらに個人指導のやり方など、講師それぞれの裁量に任されている部分が大きい。
一部には、そうした状況を悪用し生徒にわいせつな行為を働く講師がいるのでしょう。親は子供の異変に気づいたら、スグに当該の塾に報告。事件性があるなら、警察に相談すべきです」(同前)
今回逮捕された小鴨容疑者も、密室での行為に味をしめ犯行を繰り返していたようだ。