米アップルが6月に開催した世界中の学生が参加するアプリ開発のコンテストで、熊本県立大総合管理学部3年の秋岡菜々子さん(20)と山田雄斗さん(20)が同時入賞した。
秋岡さんは、同社CEOのティム・クック氏にアプリを紹介する機会も得た。2人は「まるで夢のよう」と喜び、さらなる挑戦に意欲を見せる。
コンテストは、同社が開発したプログラミング言語「Swift」を用いるもので、2人は昨年から同大の飯村伊智郎教授の研究室でプログラミングを学び、数週間かけて開発した。秋岡さんは日本の伝統文様を世界中の人に知ってほしいと、36種類をクイズ形式で学べるアプリを完成させた。山田さんが開発したのは伝統文様の配色や線の太さを変えられるアプリで、パッチワークが趣味の祖母のために作ったという。
コンテストには30以上の国・地域から2人を含む375人が入賞した。クック氏には入賞者から選ばれた各地の11人がオンラインで面会した。秋岡さんは「テクノロジーを使って、日本の伝統文化を学ぶ手伝いをしており、とても素晴らしい」などとコメントをもらった。
2人は7月18日、県庁で木村敬副知事に入賞を報告した。秋岡さんは「諦めずに挑戦すると、新たな可能性が生まれることを学んだ」、山田さんは「驚きとうれしさでいっぱい。今回得た知識やノウハウを生かし、さらに優れたアプリを開発したい」と話した。