大阪市平野区の路上で3日、大阪府警布施署地域課の男性巡査長(32)が外国人風の男にドライバーのような凶器で頭部を刺された事件で、巡査長と男が激しくもみ合う様子が付近の防犯カメラに写っていたことが分かった。
同署は引き続き殺人未遂容疑で男の行方を追っている。
防犯カメラは平野区加美北の現場路上近くにある、建築金物などの製作を手掛ける会社社屋に設置されていた。
2人が写っていたのは3日午後6時45分ごろ。男がミニバイクに乗った巡査長から走って逃げる様子が捉えられており、この4分後には、2人が激しくもみ合う様子が写っていた。この前後に男がドライバーのようなもので巡査長を襲ったとみられる。
捜査関係者によると、男はアジア系とみられ、別の男と一緒にいた。巡査長は職務質問しようとしたが、2人組の男が逃げ出したため追跡したところ、男に襲われたという。巡査長は病院に搬送されたが、軽傷とみられる。
近くのプラスチック製造会社の男性従業員(48)は「工場から帰ってくると警察官が倒れていた。(もみ合った際の)声などは聞こえなかった」と話した。