山梨県のヤマメ養殖場のカメラが、“やりたい放題”のクマの姿を捉えていました。
防犯カメラに近づいたり、わが物顔で池の中をウロウロ。
今、山梨県で相次いでいるクマの目撃情報。4月から既に100件にのぼり、去年の同じ時期を21件上回っています。
そんなクマによる、深刻な被害が出てしまいました。
養殖場の所有者:池にヤマメが200匹ばかりがいるけど、気が付いたら、もう今、1匹もいなくなったって…。
映像が撮影されたのは、ヤマメ養殖場。春から夏にかけて旬を迎える川魚のヤマメは、道の駅などに出荷され、焼き魚として人気だといいます。
この養殖場にクマが最初に姿を見せたのは、7月22日。
防犯カメラに興味を持ったのか、近づいてきたクマはカメラに何度もすり寄ります。
再び姿を見せたのは、約3週間後の8月13日。この時、いけすの中を歩き回る姿が捉えられていました。
さらに1週間後の20日にも姿を見せ、この時は、近くにいた野鳥に襲い掛かりました。
実に、1カ月に3回も。繰り返しやってきたクマに、養殖場の所有者は…。
養殖場の所有者:(クマに)“餌場を確保した”と思われたとしたら怖いなと。今までは、真夜中でもライトひとつ持って、ゴミを払いに(養殖場に)行ったけど、この映像見ると、対策考えないといけないかな。まあ、まさか(カメラに)映るとは。これはまずいというか…、怖いというか…。
どうすれば、クマの被害を防ぐことができるのでしょうか? 動物研究家のパンク町田氏にお話を伺いました。
アジア動物医療研究センター センター長 パンク町田氏:おそらく(いけすでの)その狩猟が面白いんだと思います。ですから、クマが楽しくないようにする必要。もう絶対壊せないような柵を作るとか、そういうクマが楽しいと思えないような状態にするしかないですよね。
(めざまし8 8月29日放送)