服部恭太被告
2021年10月、走行中の京王線特急電車で乗客をナイフで刺し、車両に火を付けたとして、殺人未遂や現住建造物等放火などの罪に問われた無職服部恭太被告(26)は18日、東京地裁立川支部の裁判員裁判公判で、事件を計画した経緯について「自殺願望を抱き、死刑になりたいと考えた。そのためには人を殺さなくてはいけないと思うようになった」と述べた。弁護側の被告人質問に答えた。
検察側の質問には、人気映画「バットマン」シリーズの悪役ジョーカーをイメージしてスーツやコートを購入したと認め「人の命を軽く見て、傷つけることを何とも思っていないように見えた。それぐらいの感覚を持たないと事件を起こせないと考え、なりきろうと思った」と話した。
21年8月に小田急線の車内で起きた事件を参考に「走行中の電車内であれば逃げ場がなく、より確実に多くの人を殺せると考えた」と説明。ガソリンの入手方法が分からず、コンビニ店で見かけるライター用オイルを用意したと話した。