「居酒屋の分は支払っているから土下座しろ」維新新人市議が下請け業者と工事未払いトラブル 「訴えるで」LINE入手 から続く
「日本維新の会」の西宮市議で、リノベーションなどを手掛ける不動産関連会社「リノメゾン」代表取締役の森健人氏(32)が、工事費の支払いを巡り、〈うちの父って反社みたいな人間なので〉などと下請け業者への脅迫が疑われるLINEを送っていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。森氏が送ったLINEを入手した。
【画像】“脅迫LINE”を送っていた「維新新人イケメン市議」の森健人氏
森氏は同志社大学を卒業後、サイバーエージェント勤務などを経て、2021年にリノメゾンを起業。維新政治塾にも通い、2023年4月の統一地方選で初当選した。「“イケメン議員”として、党も期待を寄せている」(維新関係者)という。

“イケメン議員”が「週刊文春」の報道後に送ったLINE「週刊文春」は7月6日発売号で、森氏に対し、下請け業者のA氏やB氏から工事費の未払い被害を訴える声が上がっている実態などを報道。森氏はA氏やB氏とは認識の差があるとしつつ、「飛ぶつもりはない」などと話し、未払い分を支払う意向があるとしていた。 さらに、7月13日発売号では、自らは宅地建物取引業免許を所有していないにもかかわらず、会社のホームページに別会社の宅建業免許番号を記載していたとして宅建業法違反の疑いがあることなどを報道。森氏は「父の不動産会社のもの(番号)。ミスで残っていた」などと答えていた。 そんな中、「週刊文春」が宅建業法違反疑惑などを電子版で報じた7月12日、森氏は工事関係者D氏に対し、B氏に関して次のようなLINEを送っていた。〈Bが言って、こんな記事を書くもんですから。〉〈うちの周りが、Bを連れ去ると言っており。〉〈いや(B氏の)家に行くと〉〈この人がいくかもしれません〉〈ややこしいおっちゃんです〉 B氏の訴えを報じた「週刊文春」の記事が不満だったのだろうか、自らの仲間が「B氏を連れ去る」と言っていることを明かしている。さらに「森氏も同行するのか」などと尋ねると、森氏は次のようにメッセージを送っていた。〈でなくて うちの父って反社みたいな人間なので。と。〉〈今回は、僕だけでなく父のことも出てるじゃないですか? なのでです。〉 森氏は、同じく不動産会社を経営する父親は〈反社みたいな人間〉だとして、その父親がB氏の家に乗り込む可能性を匂わせていたのだ。 それだけではない。森氏は、〈この人がいくかもしれません〉〈ややこしいおっちゃんです〉と、自らの知人X氏と交わしたLINEのスクリーンショットもD氏に送付していた。そのスクリーンショットからは、森氏はX氏に対し、下請け業者A氏の名刺とB氏のフェイスブックアカウントを送付していたことが窺える。つまり、森氏は〈ややこしいおっちゃん〉にA氏やB氏の個人情報を伝え、その〈ややこしいおっちゃん〉が彼らの家に乗り込む可能性も匂わせていたのだ。 万が一、暴力や脅迫によって連れ去りをした場合、刑法225条で定める略取誘拐罪に該当する可能性がある。 当事者のB氏はこう語る。「私が連れ去られる危険があるということで、D氏から緊急的にLINEのスクリーンショットが送られてきました。万が一のことがあるとまずいので、家族を別の場所へと避難させました」森氏は何と答えるか 森氏はどう答えるのか。本人に話を聞いた。――どういうつもりでLINEを送った?「いや、どういうつもりというか。うちも困っているので」――連れ去るというのは?「いや、わからないです。僕も『行くかもしれない』と言われただけなので」――お父さんに?「あのー、そのー、Xとかいう人間が。『どうしてほしいねん?』というから、『どうするも何も僕はやめてください』っていう話をしているわけです。事が大きくなりすぎていて、僕としてもよくわからないんですよ。僕はBを連れ去るなんて思ってもいないですし。うちとしても逆に困っているんです」「わーって怒鳴られるんで(笑)」――〈うちの父って反社みたいな人間なので〉とは?「いやいや、うちの父が怒ったら、わーと怒る人なんで……。ていう話だけです」――反社会的勢力とかかわりがあるという意味では?「じゃあないです」――怒ると手が付けられないと。「そうそうそうそうそう! それを言っているんですよ。Bさんがうちの父に取り立てに行くって話をしたんで。それはやめたほうがいいよっていう注意喚起をして。怒ったら怖いという話だけ。これ以上、事が大きくならないために、お金の件だったら解決しようと、BさんにDさんを通じて連絡をした形。僕は穏便にしたい」“身を切る改革”を掲げる吉村洋文知事 時事通信社――実際、お父さんは怖い?「いや、僕も、僕も怖いです(笑)。 わーって怒鳴られるんで(笑)」――A氏やB氏のプロフィールをX氏に送っているが、連れ去りを指示した?「指示したとか、指示してないとかじゃなくて、どういう人間やねん?ということなので、こういう人間ですと。指示したわけではない」――〈この人がいくかもしれない〉と。Xさんはどういう人?「わからないんですよ。僕も。色んな選挙の時に来たりするおっちゃんです。(B氏の家に)行くかもしれないんで、だから僕も注意喚起のために送ったんですよ。Dさんに。気を付けてくださいね、僕は関係ないですよ、というために送ったんですよ。市議会の維新幹事長も知っている人なんで相談して、Xさんに首突っ込まないように言ってもらった」――連れ去りが実行されたら犯罪では?「そうなんですよ。ほんまに。だからやめてほしいですよね。僕も。Bさんに恨みはないので」 日本維新の会を巡っては、2023年4月の統一地方選の結果、全国で700名以上の地方議員や首長を抱えるなど躍進が続いている一方、所属議員のハラスメント問題が相次いで発覚するなど、ガバナンスやコンプライアンス面での不安が指摘されてきた。工事費の未払い疑惑をはじめ、立て続けに問題が浮上している森氏についても今後、党としてどのような対応をとるのか注目される。(「週刊文春」編集部/週刊文春)
森氏は同志社大学を卒業後、サイバーエージェント勤務などを経て、2021年にリノメゾンを起業。維新政治塾にも通い、2023年4月の統一地方選で初当選した。「“イケメン議員”として、党も期待を寄せている」(維新関係者)という。
「週刊文春」は7月6日発売号で、森氏に対し、下請け業者のA氏やB氏から工事費の未払い被害を訴える声が上がっている実態などを報道。森氏はA氏やB氏とは認識の差があるとしつつ、「飛ぶつもりはない」などと話し、未払い分を支払う意向があるとしていた。
さらに、7月13日発売号では、自らは宅地建物取引業免許を所有していないにもかかわらず、会社のホームページに別会社の宅建業免許番号を記載していたとして宅建業法違反の疑いがあることなどを報道。森氏は「父の不動産会社のもの(番号)。ミスで残っていた」などと答えていた。
そんな中、「週刊文春」が宅建業法違反疑惑などを電子版で報じた7月12日、森氏は工事関係者D氏に対し、B氏に関して次のようなLINEを送っていた。
〈Bが言って、こんな記事を書くもんですから。〉〈うちの周りが、Bを連れ去ると言っており。〉〈いや(B氏の)家に行くと〉〈この人がいくかもしれません〉〈ややこしいおっちゃんです〉 B氏の訴えを報じた「週刊文春」の記事が不満だったのだろうか、自らの仲間が「B氏を連れ去る」と言っていることを明かしている。さらに「森氏も同行するのか」などと尋ねると、森氏は次のようにメッセージを送っていた。〈でなくて うちの父って反社みたいな人間なので。と。〉〈今回は、僕だけでなく父のことも出てるじゃないですか? なのでです。〉 森氏は、同じく不動産会社を経営する父親は〈反社みたいな人間〉だとして、その父親がB氏の家に乗り込む可能性を匂わせていたのだ。 それだけではない。森氏は、〈この人がいくかもしれません〉〈ややこしいおっちゃんです〉と、自らの知人X氏と交わしたLINEのスクリーンショットもD氏に送付していた。そのスクリーンショットからは、森氏はX氏に対し、下請け業者A氏の名刺とB氏のフェイスブックアカウントを送付していたことが窺える。つまり、森氏は〈ややこしいおっちゃん〉にA氏やB氏の個人情報を伝え、その〈ややこしいおっちゃん〉が彼らの家に乗り込む可能性も匂わせていたのだ。 万が一、暴力や脅迫によって連れ去りをした場合、刑法225条で定める略取誘拐罪に該当する可能性がある。 当事者のB氏はこう語る。「私が連れ去られる危険があるということで、D氏から緊急的にLINEのスクリーンショットが送られてきました。万が一のことがあるとまずいので、家族を別の場所へと避難させました」森氏は何と答えるか 森氏はどう答えるのか。本人に話を聞いた。――どういうつもりでLINEを送った?「いや、どういうつもりというか。うちも困っているので」――連れ去るというのは?「いや、わからないです。僕も『行くかもしれない』と言われただけなので」――お父さんに?「あのー、そのー、Xとかいう人間が。『どうしてほしいねん?』というから、『どうするも何も僕はやめてください』っていう話をしているわけです。事が大きくなりすぎていて、僕としてもよくわからないんですよ。僕はBを連れ去るなんて思ってもいないですし。うちとしても逆に困っているんです」「わーって怒鳴られるんで(笑)」――〈うちの父って反社みたいな人間なので〉とは?「いやいや、うちの父が怒ったら、わーと怒る人なんで……。ていう話だけです」――反社会的勢力とかかわりがあるという意味では?「じゃあないです」――怒ると手が付けられないと。「そうそうそうそうそう! それを言っているんですよ。Bさんがうちの父に取り立てに行くって話をしたんで。それはやめたほうがいいよっていう注意喚起をして。怒ったら怖いという話だけ。これ以上、事が大きくならないために、お金の件だったら解決しようと、BさんにDさんを通じて連絡をした形。僕は穏便にしたい」“身を切る改革”を掲げる吉村洋文知事 時事通信社――実際、お父さんは怖い?「いや、僕も、僕も怖いです(笑)。 わーって怒鳴られるんで(笑)」――A氏やB氏のプロフィールをX氏に送っているが、連れ去りを指示した?「指示したとか、指示してないとかじゃなくて、どういう人間やねん?ということなので、こういう人間ですと。指示したわけではない」――〈この人がいくかもしれない〉と。Xさんはどういう人?「わからないんですよ。僕も。色んな選挙の時に来たりするおっちゃんです。(B氏の家に)行くかもしれないんで、だから僕も注意喚起のために送ったんですよ。Dさんに。気を付けてくださいね、僕は関係ないですよ、というために送ったんですよ。市議会の維新幹事長も知っている人なんで相談して、Xさんに首突っ込まないように言ってもらった」――連れ去りが実行されたら犯罪では?「そうなんですよ。ほんまに。だからやめてほしいですよね。僕も。Bさんに恨みはないので」 日本維新の会を巡っては、2023年4月の統一地方選の結果、全国で700名以上の地方議員や首長を抱えるなど躍進が続いている一方、所属議員のハラスメント問題が相次いで発覚するなど、ガバナンスやコンプライアンス面での不安が指摘されてきた。工事費の未払い疑惑をはじめ、立て続けに問題が浮上している森氏についても今後、党としてどのような対応をとるのか注目される。(「週刊文春」編集部/週刊文春)
〈Bが言って、こんな記事を書くもんですから。〉〈うちの周りが、Bを連れ去ると言っており。〉〈いや(B氏の)家に行くと〉〈この人がいくかもしれません〉〈ややこしいおっちゃんです〉 B氏の訴えを報じた「週刊文春」の記事が不満だったのだろうか、自らの仲間が「B氏を連れ去る」と言っていることを明かしている。さらに「森氏も同行するのか」などと尋ねると、森氏は次のようにメッセージを送っていた。〈でなくて うちの父って反社みたいな人間なので。と。〉〈今回は、僕だけでなく父のことも出てるじゃないですか? なのでです。〉 森氏は、同じく不動産会社を経営する父親は〈反社みたいな人間〉だとして、その父親がB氏の家に乗り込む可能性を匂わせていたのだ。 それだけではない。森氏は、〈この人がいくかもしれません〉〈ややこしいおっちゃんです〉と、自らの知人X氏と交わしたLINEのスクリーンショットもD氏に送付していた。そのスクリーンショットからは、森氏はX氏に対し、下請け業者A氏の名刺とB氏のフェイスブックアカウントを送付していたことが窺える。つまり、森氏は〈ややこしいおっちゃん〉にA氏やB氏の個人情報を伝え、その〈ややこしいおっちゃん〉が彼らの家に乗り込む可能性も匂わせていたのだ。 万が一、暴力や脅迫によって連れ去りをした場合、刑法225条で定める略取誘拐罪に該当する可能性がある。 当事者のB氏はこう語る。「私が連れ去られる危険があるということで、D氏から緊急的にLINEのスクリーンショットが送られてきました。万が一のことがあるとまずいので、家族を別の場所へと避難させました」森氏は何と答えるか 森氏はどう答えるのか。本人に話を聞いた。――どういうつもりでLINEを送った?「いや、どういうつもりというか。うちも困っているので」――連れ去るというのは?「いや、わからないです。僕も『行くかもしれない』と言われただけなので」――お父さんに?「あのー、そのー、Xとかいう人間が。『どうしてほしいねん?』というから、『どうするも何も僕はやめてください』っていう話をしているわけです。事が大きくなりすぎていて、僕としてもよくわからないんですよ。僕はBを連れ去るなんて思ってもいないですし。うちとしても逆に困っているんです」「わーって怒鳴られるんで(笑)」――〈うちの父って反社みたいな人間なので〉とは?「いやいや、うちの父が怒ったら、わーと怒る人なんで……。ていう話だけです」――反社会的勢力とかかわりがあるという意味では?「じゃあないです」――怒ると手が付けられないと。「そうそうそうそうそう! それを言っているんですよ。Bさんがうちの父に取り立てに行くって話をしたんで。それはやめたほうがいいよっていう注意喚起をして。怒ったら怖いという話だけ。これ以上、事が大きくならないために、お金の件だったら解決しようと、BさんにDさんを通じて連絡をした形。僕は穏便にしたい」“身を切る改革”を掲げる吉村洋文知事 時事通信社――実際、お父さんは怖い?「いや、僕も、僕も怖いです(笑)。 わーって怒鳴られるんで(笑)」――A氏やB氏のプロフィールをX氏に送っているが、連れ去りを指示した?「指示したとか、指示してないとかじゃなくて、どういう人間やねん?ということなので、こういう人間ですと。指示したわけではない」――〈この人がいくかもしれない〉と。Xさんはどういう人?「わからないんですよ。僕も。色んな選挙の時に来たりするおっちゃんです。(B氏の家に)行くかもしれないんで、だから僕も注意喚起のために送ったんですよ。Dさんに。気を付けてくださいね、僕は関係ないですよ、というために送ったんですよ。市議会の維新幹事長も知っている人なんで相談して、Xさんに首突っ込まないように言ってもらった」――連れ去りが実行されたら犯罪では?「そうなんですよ。ほんまに。だからやめてほしいですよね。僕も。Bさんに恨みはないので」 日本維新の会を巡っては、2023年4月の統一地方選の結果、全国で700名以上の地方議員や首長を抱えるなど躍進が続いている一方、所属議員のハラスメント問題が相次いで発覚するなど、ガバナンスやコンプライアンス面での不安が指摘されてきた。工事費の未払い疑惑をはじめ、立て続けに問題が浮上している森氏についても今後、党としてどのような対応をとるのか注目される。(「週刊文春」編集部/週刊文春)
〈Bが言って、こんな記事を書くもんですから。〉
〈うちの周りが、Bを連れ去ると言っており。〉
〈いや(B氏の)家に行くと〉
B氏の訴えを報じた「週刊文春」の記事が不満だったのだろうか、自らの仲間が「B氏を連れ去る」と言っていることを明かしている。さらに「森氏も同行するのか」などと尋ねると、森氏は次のようにメッセージを送っていた。
〈でなくて うちの父って反社みたいな人間なので。と。〉
〈今回は、僕だけでなく父のことも出てるじゃないですか? なのでです。〉
森氏は、同じく不動産会社を経営する父親は〈反社みたいな人間〉だとして、その父親がB氏の家に乗り込む可能性を匂わせていたのだ。 それだけではない。森氏は、〈この人がいくかもしれません〉〈ややこしいおっちゃんです〉と、自らの知人X氏と交わしたLINEのスクリーンショットもD氏に送付していた。そのスクリーンショットからは、森氏はX氏に対し、下請け業者A氏の名刺とB氏のフェイスブックアカウントを送付していたことが窺える。つまり、森氏は〈ややこしいおっちゃん〉にA氏やB氏の個人情報を伝え、その〈ややこしいおっちゃん〉が彼らの家に乗り込む可能性も匂わせていたのだ。 万が一、暴力や脅迫によって連れ去りをした場合、刑法225条で定める略取誘拐罪に該当する可能性がある。 当事者のB氏はこう語る。「私が連れ去られる危険があるということで、D氏から緊急的にLINEのスクリーンショットが送られてきました。万が一のことがあるとまずいので、家族を別の場所へと避難させました」森氏は何と答えるか 森氏はどう答えるのか。本人に話を聞いた。――どういうつもりでLINEを送った?「いや、どういうつもりというか。うちも困っているので」――連れ去るというのは?「いや、わからないです。僕も『行くかもしれない』と言われただけなので」――お父さんに?「あのー、そのー、Xとかいう人間が。『どうしてほしいねん?』というから、『どうするも何も僕はやめてください』っていう話をしているわけです。事が大きくなりすぎていて、僕としてもよくわからないんですよ。僕はBを連れ去るなんて思ってもいないですし。うちとしても逆に困っているんです」「わーって怒鳴られるんで(笑)」――〈うちの父って反社みたいな人間なので〉とは?「いやいや、うちの父が怒ったら、わーと怒る人なんで……。ていう話だけです」――反社会的勢力とかかわりがあるという意味では?「じゃあないです」――怒ると手が付けられないと。「そうそうそうそうそう! それを言っているんですよ。Bさんがうちの父に取り立てに行くって話をしたんで。それはやめたほうがいいよっていう注意喚起をして。怒ったら怖いという話だけ。これ以上、事が大きくならないために、お金の件だったら解決しようと、BさんにDさんを通じて連絡をした形。僕は穏便にしたい」“身を切る改革”を掲げる吉村洋文知事 時事通信社――実際、お父さんは怖い?「いや、僕も、僕も怖いです(笑)。 わーって怒鳴られるんで(笑)」――A氏やB氏のプロフィールをX氏に送っているが、連れ去りを指示した?「指示したとか、指示してないとかじゃなくて、どういう人間やねん?ということなので、こういう人間ですと。指示したわけではない」――〈この人がいくかもしれない〉と。Xさんはどういう人?「わからないんですよ。僕も。色んな選挙の時に来たりするおっちゃんです。(B氏の家に)行くかもしれないんで、だから僕も注意喚起のために送ったんですよ。Dさんに。気を付けてくださいね、僕は関係ないですよ、というために送ったんですよ。市議会の維新幹事長も知っている人なんで相談して、Xさんに首突っ込まないように言ってもらった」――連れ去りが実行されたら犯罪では?「そうなんですよ。ほんまに。だからやめてほしいですよね。僕も。Bさんに恨みはないので」 日本維新の会を巡っては、2023年4月の統一地方選の結果、全国で700名以上の地方議員や首長を抱えるなど躍進が続いている一方、所属議員のハラスメント問題が相次いで発覚するなど、ガバナンスやコンプライアンス面での不安が指摘されてきた。工事費の未払い疑惑をはじめ、立て続けに問題が浮上している森氏についても今後、党としてどのような対応をとるのか注目される。(「週刊文春」編集部/週刊文春)
森氏は、同じく不動産会社を経営する父親は〈反社みたいな人間〉だとして、その父親がB氏の家に乗り込む可能性を匂わせていたのだ。
それだけではない。森氏は、〈この人がいくかもしれません〉〈ややこしいおっちゃんです〉と、自らの知人X氏と交わしたLINEのスクリーンショットもD氏に送付していた。そのスクリーンショットからは、森氏はX氏に対し、下請け業者A氏の名刺とB氏のフェイスブックアカウントを送付していたことが窺える。つまり、森氏は〈ややこしいおっちゃん〉にA氏やB氏の個人情報を伝え、その〈ややこしいおっちゃん〉が彼らの家に乗り込む可能性も匂わせていたのだ。
万が一、暴力や脅迫によって連れ去りをした場合、刑法225条で定める略取誘拐罪に該当する可能性がある。 当事者のB氏はこう語る。「私が連れ去られる危険があるということで、D氏から緊急的にLINEのスクリーンショットが送られてきました。万が一のことがあるとまずいので、家族を別の場所へと避難させました」森氏は何と答えるか 森氏はどう答えるのか。本人に話を聞いた。――どういうつもりでLINEを送った?「いや、どういうつもりというか。うちも困っているので」――連れ去るというのは?「いや、わからないです。僕も『行くかもしれない』と言われただけなので」――お父さんに?「あのー、そのー、Xとかいう人間が。『どうしてほしいねん?』というから、『どうするも何も僕はやめてください』っていう話をしているわけです。事が大きくなりすぎていて、僕としてもよくわからないんですよ。僕はBを連れ去るなんて思ってもいないですし。うちとしても逆に困っているんです」「わーって怒鳴られるんで(笑)」――〈うちの父って反社みたいな人間なので〉とは?「いやいや、うちの父が怒ったら、わーと怒る人なんで……。ていう話だけです」――反社会的勢力とかかわりがあるという意味では?「じゃあないです」――怒ると手が付けられないと。「そうそうそうそうそう! それを言っているんですよ。Bさんがうちの父に取り立てに行くって話をしたんで。それはやめたほうがいいよっていう注意喚起をして。怒ったら怖いという話だけ。これ以上、事が大きくならないために、お金の件だったら解決しようと、BさんにDさんを通じて連絡をした形。僕は穏便にしたい」“身を切る改革”を掲げる吉村洋文知事 時事通信社――実際、お父さんは怖い?「いや、僕も、僕も怖いです(笑)。 わーって怒鳴られるんで(笑)」――A氏やB氏のプロフィールをX氏に送っているが、連れ去りを指示した?「指示したとか、指示してないとかじゃなくて、どういう人間やねん?ということなので、こういう人間ですと。指示したわけではない」――〈この人がいくかもしれない〉と。Xさんはどういう人?「わからないんですよ。僕も。色んな選挙の時に来たりするおっちゃんです。(B氏の家に)行くかもしれないんで、だから僕も注意喚起のために送ったんですよ。Dさんに。気を付けてくださいね、僕は関係ないですよ、というために送ったんですよ。市議会の維新幹事長も知っている人なんで相談して、Xさんに首突っ込まないように言ってもらった」――連れ去りが実行されたら犯罪では?「そうなんですよ。ほんまに。だからやめてほしいですよね。僕も。Bさんに恨みはないので」 日本維新の会を巡っては、2023年4月の統一地方選の結果、全国で700名以上の地方議員や首長を抱えるなど躍進が続いている一方、所属議員のハラスメント問題が相次いで発覚するなど、ガバナンスやコンプライアンス面での不安が指摘されてきた。工事費の未払い疑惑をはじめ、立て続けに問題が浮上している森氏についても今後、党としてどのような対応をとるのか注目される。(「週刊文春」編集部/週刊文春)
万が一、暴力や脅迫によって連れ去りをした場合、刑法225条で定める略取誘拐罪に該当する可能性がある。 当事者のB氏はこう語る。「私が連れ去られる危険があるということで、D氏から緊急的にLINEのスクリーンショットが送られてきました。万が一のことがあるとまずいので、家族を別の場所へと避難させました」森氏は何と答えるか 森氏はどう答えるのか。本人に話を聞いた。――どういうつもりでLINEを送った?「いや、どういうつもりというか。うちも困っているので」――連れ去るというのは?「いや、わからないです。僕も『行くかもしれない』と言われただけなので」――お父さんに?「あのー、そのー、Xとかいう人間が。『どうしてほしいねん?』というから、『どうするも何も僕はやめてください』っていう話をしているわけです。事が大きくなりすぎていて、僕としてもよくわからないんですよ。僕はBを連れ去るなんて思ってもいないですし。うちとしても逆に困っているんです」「わーって怒鳴られるんで(笑)」――〈うちの父って反社みたいな人間なので〉とは?「いやいや、うちの父が怒ったら、わーと怒る人なんで……。ていう話だけです」――反社会的勢力とかかわりがあるという意味では?「じゃあないです」――怒ると手が付けられないと。「そうそうそうそうそう! それを言っているんですよ。Bさんがうちの父に取り立てに行くって話をしたんで。それはやめたほうがいいよっていう注意喚起をして。怒ったら怖いという話だけ。これ以上、事が大きくならないために、お金の件だったら解決しようと、BさんにDさんを通じて連絡をした形。僕は穏便にしたい」“身を切る改革”を掲げる吉村洋文知事 時事通信社――実際、お父さんは怖い?「いや、僕も、僕も怖いです(笑)。 わーって怒鳴られるんで(笑)」――A氏やB氏のプロフィールをX氏に送っているが、連れ去りを指示した?「指示したとか、指示してないとかじゃなくて、どういう人間やねん?ということなので、こういう人間ですと。指示したわけではない」――〈この人がいくかもしれない〉と。Xさんはどういう人?「わからないんですよ。僕も。色んな選挙の時に来たりするおっちゃんです。(B氏の家に)行くかもしれないんで、だから僕も注意喚起のために送ったんですよ。Dさんに。気を付けてくださいね、僕は関係ないですよ、というために送ったんですよ。市議会の維新幹事長も知っている人なんで相談して、Xさんに首突っ込まないように言ってもらった」――連れ去りが実行されたら犯罪では?「そうなんですよ。ほんまに。だからやめてほしいですよね。僕も。Bさんに恨みはないので」 日本維新の会を巡っては、2023年4月の統一地方選の結果、全国で700名以上の地方議員や首長を抱えるなど躍進が続いている一方、所属議員のハラスメント問題が相次いで発覚するなど、ガバナンスやコンプライアンス面での不安が指摘されてきた。工事費の未払い疑惑をはじめ、立て続けに問題が浮上している森氏についても今後、党としてどのような対応をとるのか注目される。(「週刊文春」編集部/週刊文春)
万が一、暴力や脅迫によって連れ去りをした場合、刑法225条で定める略取誘拐罪に該当する可能性がある。
当事者のB氏はこう語る。
「私が連れ去られる危険があるということで、D氏から緊急的にLINEのスクリーンショットが送られてきました。万が一のことがあるとまずいので、家族を別の場所へと避難させました」
森氏はどう答えるのか。本人に話を聞いた。
――どういうつもりでLINEを送った?
「いや、どういうつもりというか。うちも困っているので」
――連れ去るというのは?
「いや、わからないです。僕も『行くかもしれない』と言われただけなので」
――お父さんに?
「あのー、そのー、Xとかいう人間が。『どうしてほしいねん?』というから、『どうするも何も僕はやめてください』っていう話をしているわけです。事が大きくなりすぎていて、僕としてもよくわからないんですよ。僕はBを連れ去るなんて思ってもいないですし。うちとしても逆に困っているんです」
――〈うちの父って反社みたいな人間なので〉とは?
「いやいや、うちの父が怒ったら、わーと怒る人なんで……。ていう話だけです」
――反社会的勢力とかかわりがあるという意味では?
「じゃあないです」
――怒ると手が付けられないと。
「そうそうそうそうそう! それを言っているんですよ。Bさんがうちの父に取り立てに行くって話をしたんで。それはやめたほうがいいよっていう注意喚起をして。怒ったら怖いという話だけ。これ以上、事が大きくならないために、お金の件だったら解決しようと、BさんにDさんを通じて連絡をした形。僕は穏便にしたい」
“身を切る改革”を掲げる吉村洋文知事 時事通信社
――実際、お父さんは怖い?
「いや、僕も、僕も怖いです(笑)。 わーって怒鳴られるんで(笑)」
――A氏やB氏のプロフィールをX氏に送っているが、連れ去りを指示した?
「指示したとか、指示してないとかじゃなくて、どういう人間やねん?ということなので、こういう人間ですと。指示したわけではない」
――〈この人がいくかもしれない〉と。Xさんはどういう人?
「わからないんですよ。僕も。色んな選挙の時に来たりするおっちゃんです。(B氏の家に)行くかもしれないんで、だから僕も注意喚起のために送ったんですよ。Dさんに。気を付けてくださいね、僕は関係ないですよ、というために送ったんですよ。市議会の維新幹事長も知っている人なんで相談して、Xさんに首突っ込まないように言ってもらった」
――連れ去りが実行されたら犯罪では?
「そうなんですよ。ほんまに。だからやめてほしいですよね。僕も。Bさんに恨みはないので」
日本維新の会を巡っては、2023年4月の統一地方選の結果、全国で700名以上の地方議員や首長を抱えるなど躍進が続いている一方、所属議員のハラスメント問題が相次いで発覚するなど、ガバナンスやコンプライアンス面での不安が指摘されてきた。工事費の未払い疑惑をはじめ、立て続けに問題が浮上している森氏についても今後、党としてどのような対応をとるのか注目される。
(「週刊文春」編集部/週刊文春)