《卒アル写真入手》「将来の夢は保育士」34歳美人ママが8歳娘を入院させ計画した“交際男性との旅行”「ホストクラブ通いの情報も…」【大阪・共済金詐取】 から続く
「10年前、前の旦那と佳純の結婚式に参加した時、やけに参加者が男ばっかりやなと思いました。地元の女友達は数えるほどしか来とらんかった。佳純の花嫁姿はとても綺麗でしたが、みんな男勝りでヤンチャな彼女とは距離があったんやろうね」
【写真多数】「男たちからモテていた」ヤンチャそうな仲間たちと一緒に“決め顔”をする振袖姿の縄田容疑者
こう明かすのは、小学校時代から縄田佳純容疑者(34=大阪府大東市)をよく知る同級生だ。
送検のため大阪府警本部を出る縄田佳純容疑者 共同通信社
7月18日、娘のA子ちゃん(当時8)を低血糖症にして入院させ、共済金6万円を騙し取ったとして逮捕された縄田容疑者。社会部記者が解説する。
「縄田容疑者は1月22日~27日、食事を与えず低血糖状態にさせたA子ちゃんを入院させた疑いがもたれています。入院中も看護師らの目を盗んで娘に下剤を複数回飲ませ、体調不良に陥らせていた。さらに府警が縄田容疑者のスマートフォンを解析したところ、A子ちゃんの入院後、交際相手との旅行や知人との岩盤浴を計画していたメールも残されていました。
府警は、詐取した共済金などを遊興費に充てていたと見て、調べを進めています。ただ、縄田容疑者は3月下旬以降、A子ちゃんへの虐待を巡ってすでに3回逮捕されていますが、いずれも容疑を否認。今回も『故意に低血糖にさせていない』などと容疑を否認しています」
1989年生まれの縄田容疑者は、上が兄3人という4人きょうだいの末っ子。1996年、地元の小学校に入学した。当時から周囲を振り回す“横暴”な一面が顔を覗かせていたという。
「佳純は小学生の時から気が強くて男勝りな女の子でしたよ。あの子は平気で喧嘩するんです。手は出さへんけどね、代わりに口が達者やった。男女関係なく『死んでしまえ』『生きてる価値ない』とかいう言葉を浴びせてましたわ。
公園とかで一緒に遊んでいると、立ちションしている男子に混ざって一緒に立ちションしたり、とにかく小さい時からぶっ飛んでいた。好きな男の子がいたら、クラスみんなが見てても平気でチューしたり。クラブ活動は家庭科クラブ。その時から、福祉とかそういうのに興味があったのかも」(前出・小学校の同級生)
2002年、地元の中学校に入学すると、男女関係でトラブルを起こすようになった。中学校の同級生が明かす。「美人で有名だったから、彼氏は2人ぐらいおったと思う。交際期間はそれぞれ半年ぐらいかな。そのほかにも、佳純は中学校の先輩の男によくちょっかいをかけてました。それに気づいた先輩が怒っても、刃向かって言い返していました。 部活はソフトテニスを最初少しやってたような気がするけど、先生に何か怒られてすぐ辞めたんちゃうかな。そういうの我慢できひん人やから。その後、部活はやってなかった気がする。中2の途中で、親の都合で同じ市内に引っ越して転校していきました」 翌2003年、縄田容疑者は大東市内の一軒家に引っ越し、中学校も転校した。「もともと工場だったところを更地にして、新しく家を建てたんです。お父さんが近所のパチンコ屋の店長だったか幹部だったはず。家族揃って、派手な身なりをしていたことが記憶に残っています」(近隣住民) 2005年に中学校を卒業。卒業アルバムにはこんなふうに「将来の夢」を綴っていた。〈将来、私は『保育士』になろうと思います。そのためにも、高校生活を自分なりにガンバろうと思います。この文集がのっているアルバムを見る時は、高校に“合格”していると思います。笑。色々なコトがあったケド、私はずっと、G~箸里澆鵑覆法∨榲にかんしゃしています。●●(原文は実名)先生たちにも。ありがとうございました。〉「何の仕事してるの?」「夜職」 2008年に高校を卒業した縄田容疑者。かつて「保育士」を夢見た彼女は同じ福祉の世界を就職先に選ぶ。2011年から住居型有料老人ホームで働き始めたのだ。ただ一方で、すでに“夜の世界”にも足を踏み入れていたという。「成人式の前、仲の良かった男女グループで再会して、居酒屋で飲んだ時、『何の仕事してるの?』と聞いたら、『夜職』と。あいつはホストクラブにも通ってたけど、あまりお金に困っている様子はなかった。別に貢いでくれる男がいたんやろうね。見た目は可愛くて、ノリも良いから、男たちからモテていたのは確か。その後はよく駅近くの居酒屋とかでグループで頻繁に飲むようになりました」(前出・小学校の同級生) 成人式の写真では、花柄の振袖姿でピースサインをしている縄田容疑者。ヤンチャそうな仲間たちと一緒に“決め顔”で収まっている。その後、2013年、縄田容疑者が交際を始めたのが、A子ちゃんの父となる男性Bさんだ。「Bさんは佳純の中学時代の先輩。地元の仲の良かったグループで再会してすぐ交際に発展。ほどなくしてA子ちゃんを佳純が身籠ったと聞いています」(同前) 2人は結婚し、2014年にはA子ちゃんが誕生。夫と娘に囲まれ、幸せいっぱいの日々が訪れるかに見えた。しかし――。離婚の際に「500万を一括で支払え」「彼女が夜な夜な地元の友達と飲み歩いているのをB君は苦々しく思っていて、出歩くのをやめるように言ったんだそうです」 こう重い口を開くのは、Bさんの親族だ。A子ちゃんが生まれてもその“悪癖”は直らなかったという。「B君の実家に佳純さんら家族は住んでいて、食事の支度や洗濯などは彼とそのお母さんがしていたそうです。彼女はA子ちゃんに離乳食を作ったりはしていたそうですが、B君は『ほとんどご飯を作ってもらえなかった』と嘆いていました。彼女には、ブランドの洋服を何枚も買うなど浪費癖もあった。今回の事件で、詐取したお金を遊興費に充てた話があると聞いて『彼女ならやりかねない』と思いました」(同前) 結局、2人は娘が1歳を過ぎたころに離婚。その際、“ある事件”が起きた。「双方の両親が話し合った結果、佳純さんのご両親もお金などは受け取らないと納得し、B君は離婚届を書いて彼女に渡した。しかし1週間ほど経って急に佳純さんの弁護士から連絡が入り『500万円払え』と言われたみたいです。B君は娘の生活や教育のことを考えて、これを受け入れ、全額一括で支払ったと聞きました」(同前) だが、縄田容疑者が発した言葉は“感謝”ではなくこんな“宣告”だった。「あんたはもう死んでることにするから」――。 前出・小学校の同級生が続ける。「A子ちゃんは物心もついていない時期でしたから、父親はすでに亡くなっていると吹き込んでいくつもりだったのでしょう」 ところが、離婚から2年ほどが経った2018年頃、Bさんのもとに縄田容疑者から突然、一本の電話が入る。「彼女から『娘が難病になった。入院費などを支援してほしい』と電話が入ったんです。B君はその言葉を信じて2回ほど、数万円のお金を渡した。本人も娘さんの養育に関して責任を感じていて、『少しでも娘のためになるならば』と工面してあげたそうです」(前出・Bさんの親族)元夫は周囲に「子どもの写真も全部持っていかれた」 2021年3月、縄田容疑者は娘の卒園式の写真をインスタグラムにアップ。そこでは〈A子が入場してから涙とまらんくて…泣きっぱなしの卒園式でした〉などとメッセージを綴っている。だが、その裏で縄田容疑者は“偽装工作”をしていた。A子ちゃんの小学校入学にあたって、学校側に「難病で検査のために入退院を繰り返している」と申告していたのだ。娘が体調不良になっても自身のネグレクトや虐待が疑われないように偽ったと見られる。 時を前後して、縄田容疑者からBさんのもとに再びこんな電話が入った。「うちの娘、まだ生きてるから会ってほしい」 Bさんはどう対応したのか。「お金に困ったから電話をしてきたのか……。でも、一度父親は死んだことにされていたわけですし、何年も会っていないからさすがにそれはできないと断り、それ以後連絡が途絶えたそうです」(前出・Bさんの親族) それから2年余りが経ち、Bさんは別れた妻の虐待を知ることになった。周囲にはこう洩らしているという。「別れる時、A子の写真も全部持っていかれたから。今はもう別の人生を歩んでいるけど、こんなことになってしまうなんて……。向こうのご両親もA子の入院のこと、何も知らんかったんやろうか。一番恐れていたことが起きてしまった」 7月22日、Bさんの自宅を訪ねると、インターホン越しに丁寧な声色でこう話すのだった。「離婚から7年も会っていませんし、私から何かをお話しできる立場にありません……。申し訳ありません」 A子ちゃんはいま、大阪府子ども家庭センターに保護され、1日3食の食事をとって体調もよく元気に走り回っているという。◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
2002年、地元の中学校に入学すると、男女関係でトラブルを起こすようになった。中学校の同級生が明かす。「美人で有名だったから、彼氏は2人ぐらいおったと思う。交際期間はそれぞれ半年ぐらいかな。そのほかにも、佳純は中学校の先輩の男によくちょっかいをかけてました。それに気づいた先輩が怒っても、刃向かって言い返していました。 部活はソフトテニスを最初少しやってたような気がするけど、先生に何か怒られてすぐ辞めたんちゃうかな。そういうの我慢できひん人やから。その後、部活はやってなかった気がする。中2の途中で、親の都合で同じ市内に引っ越して転校していきました」 翌2003年、縄田容疑者は大東市内の一軒家に引っ越し、中学校も転校した。「もともと工場だったところを更地にして、新しく家を建てたんです。お父さんが近所のパチンコ屋の店長だったか幹部だったはず。家族揃って、派手な身なりをしていたことが記憶に残っています」(近隣住民) 2005年に中学校を卒業。卒業アルバムにはこんなふうに「将来の夢」を綴っていた。〈将来、私は『保育士』になろうと思います。そのためにも、高校生活を自分なりにガンバろうと思います。この文集がのっているアルバムを見る時は、高校に“合格”していると思います。笑。色々なコトがあったケド、私はずっと、G~箸里澆鵑覆法∨榲にかんしゃしています。●●(原文は実名)先生たちにも。ありがとうございました。〉「何の仕事してるの?」「夜職」 2008年に高校を卒業した縄田容疑者。かつて「保育士」を夢見た彼女は同じ福祉の世界を就職先に選ぶ。2011年から住居型有料老人ホームで働き始めたのだ。ただ一方で、すでに“夜の世界”にも足を踏み入れていたという。「成人式の前、仲の良かった男女グループで再会して、居酒屋で飲んだ時、『何の仕事してるの?』と聞いたら、『夜職』と。あいつはホストクラブにも通ってたけど、あまりお金に困っている様子はなかった。別に貢いでくれる男がいたんやろうね。見た目は可愛くて、ノリも良いから、男たちからモテていたのは確か。その後はよく駅近くの居酒屋とかでグループで頻繁に飲むようになりました」(前出・小学校の同級生) 成人式の写真では、花柄の振袖姿でピースサインをしている縄田容疑者。ヤンチャそうな仲間たちと一緒に“決め顔”で収まっている。その後、2013年、縄田容疑者が交際を始めたのが、A子ちゃんの父となる男性Bさんだ。「Bさんは佳純の中学時代の先輩。地元の仲の良かったグループで再会してすぐ交際に発展。ほどなくしてA子ちゃんを佳純が身籠ったと聞いています」(同前) 2人は結婚し、2014年にはA子ちゃんが誕生。夫と娘に囲まれ、幸せいっぱいの日々が訪れるかに見えた。しかし――。離婚の際に「500万を一括で支払え」「彼女が夜な夜な地元の友達と飲み歩いているのをB君は苦々しく思っていて、出歩くのをやめるように言ったんだそうです」 こう重い口を開くのは、Bさんの親族だ。A子ちゃんが生まれてもその“悪癖”は直らなかったという。「B君の実家に佳純さんら家族は住んでいて、食事の支度や洗濯などは彼とそのお母さんがしていたそうです。彼女はA子ちゃんに離乳食を作ったりはしていたそうですが、B君は『ほとんどご飯を作ってもらえなかった』と嘆いていました。彼女には、ブランドの洋服を何枚も買うなど浪費癖もあった。今回の事件で、詐取したお金を遊興費に充てた話があると聞いて『彼女ならやりかねない』と思いました」(同前) 結局、2人は娘が1歳を過ぎたころに離婚。その際、“ある事件”が起きた。「双方の両親が話し合った結果、佳純さんのご両親もお金などは受け取らないと納得し、B君は離婚届を書いて彼女に渡した。しかし1週間ほど経って急に佳純さんの弁護士から連絡が入り『500万円払え』と言われたみたいです。B君は娘の生活や教育のことを考えて、これを受け入れ、全額一括で支払ったと聞きました」(同前) だが、縄田容疑者が発した言葉は“感謝”ではなくこんな“宣告”だった。「あんたはもう死んでることにするから」――。 前出・小学校の同級生が続ける。「A子ちゃんは物心もついていない時期でしたから、父親はすでに亡くなっていると吹き込んでいくつもりだったのでしょう」 ところが、離婚から2年ほどが経った2018年頃、Bさんのもとに縄田容疑者から突然、一本の電話が入る。「彼女から『娘が難病になった。入院費などを支援してほしい』と電話が入ったんです。B君はその言葉を信じて2回ほど、数万円のお金を渡した。本人も娘さんの養育に関して責任を感じていて、『少しでも娘のためになるならば』と工面してあげたそうです」(前出・Bさんの親族)元夫は周囲に「子どもの写真も全部持っていかれた」 2021年3月、縄田容疑者は娘の卒園式の写真をインスタグラムにアップ。そこでは〈A子が入場してから涙とまらんくて…泣きっぱなしの卒園式でした〉などとメッセージを綴っている。だが、その裏で縄田容疑者は“偽装工作”をしていた。A子ちゃんの小学校入学にあたって、学校側に「難病で検査のために入退院を繰り返している」と申告していたのだ。娘が体調不良になっても自身のネグレクトや虐待が疑われないように偽ったと見られる。 時を前後して、縄田容疑者からBさんのもとに再びこんな電話が入った。「うちの娘、まだ生きてるから会ってほしい」 Bさんはどう対応したのか。「お金に困ったから電話をしてきたのか……。でも、一度父親は死んだことにされていたわけですし、何年も会っていないからさすがにそれはできないと断り、それ以後連絡が途絶えたそうです」(前出・Bさんの親族) それから2年余りが経ち、Bさんは別れた妻の虐待を知ることになった。周囲にはこう洩らしているという。「別れる時、A子の写真も全部持っていかれたから。今はもう別の人生を歩んでいるけど、こんなことになってしまうなんて……。向こうのご両親もA子の入院のこと、何も知らんかったんやろうか。一番恐れていたことが起きてしまった」 7月22日、Bさんの自宅を訪ねると、インターホン越しに丁寧な声色でこう話すのだった。「離婚から7年も会っていませんし、私から何かをお話しできる立場にありません……。申し訳ありません」 A子ちゃんはいま、大阪府子ども家庭センターに保護され、1日3食の食事をとって体調もよく元気に走り回っているという。◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
2002年、地元の中学校に入学すると、男女関係でトラブルを起こすようになった。中学校の同級生が明かす。
「美人で有名だったから、彼氏は2人ぐらいおったと思う。交際期間はそれぞれ半年ぐらいかな。そのほかにも、佳純は中学校の先輩の男によくちょっかいをかけてました。それに気づいた先輩が怒っても、刃向かって言い返していました。
部活はソフトテニスを最初少しやってたような気がするけど、先生に何か怒られてすぐ辞めたんちゃうかな。そういうの我慢できひん人やから。その後、部活はやってなかった気がする。中2の途中で、親の都合で同じ市内に引っ越して転校していきました」
翌2003年、縄田容疑者は大東市内の一軒家に引っ越し、中学校も転校した。「もともと工場だったところを更地にして、新しく家を建てたんです。お父さんが近所のパチンコ屋の店長だったか幹部だったはず。家族揃って、派手な身なりをしていたことが記憶に残っています」(近隣住民) 2005年に中学校を卒業。卒業アルバムにはこんなふうに「将来の夢」を綴っていた。〈将来、私は『保育士』になろうと思います。そのためにも、高校生活を自分なりにガンバろうと思います。この文集がのっているアルバムを見る時は、高校に“合格”していると思います。笑。色々なコトがあったケド、私はずっと、G~箸里澆鵑覆法∨榲にかんしゃしています。●●(原文は実名)先生たちにも。ありがとうございました。〉「何の仕事してるの?」「夜職」 2008年に高校を卒業した縄田容疑者。かつて「保育士」を夢見た彼女は同じ福祉の世界を就職先に選ぶ。2011年から住居型有料老人ホームで働き始めたのだ。ただ一方で、すでに“夜の世界”にも足を踏み入れていたという。「成人式の前、仲の良かった男女グループで再会して、居酒屋で飲んだ時、『何の仕事してるの?』と聞いたら、『夜職』と。あいつはホストクラブにも通ってたけど、あまりお金に困っている様子はなかった。別に貢いでくれる男がいたんやろうね。見た目は可愛くて、ノリも良いから、男たちからモテていたのは確か。その後はよく駅近くの居酒屋とかでグループで頻繁に飲むようになりました」(前出・小学校の同級生) 成人式の写真では、花柄の振袖姿でピースサインをしている縄田容疑者。ヤンチャそうな仲間たちと一緒に“決め顔”で収まっている。その後、2013年、縄田容疑者が交際を始めたのが、A子ちゃんの父となる男性Bさんだ。「Bさんは佳純の中学時代の先輩。地元の仲の良かったグループで再会してすぐ交際に発展。ほどなくしてA子ちゃんを佳純が身籠ったと聞いています」(同前) 2人は結婚し、2014年にはA子ちゃんが誕生。夫と娘に囲まれ、幸せいっぱいの日々が訪れるかに見えた。しかし――。離婚の際に「500万を一括で支払え」「彼女が夜な夜な地元の友達と飲み歩いているのをB君は苦々しく思っていて、出歩くのをやめるように言ったんだそうです」 こう重い口を開くのは、Bさんの親族だ。A子ちゃんが生まれてもその“悪癖”は直らなかったという。「B君の実家に佳純さんら家族は住んでいて、食事の支度や洗濯などは彼とそのお母さんがしていたそうです。彼女はA子ちゃんに離乳食を作ったりはしていたそうですが、B君は『ほとんどご飯を作ってもらえなかった』と嘆いていました。彼女には、ブランドの洋服を何枚も買うなど浪費癖もあった。今回の事件で、詐取したお金を遊興費に充てた話があると聞いて『彼女ならやりかねない』と思いました」(同前) 結局、2人は娘が1歳を過ぎたころに離婚。その際、“ある事件”が起きた。「双方の両親が話し合った結果、佳純さんのご両親もお金などは受け取らないと納得し、B君は離婚届を書いて彼女に渡した。しかし1週間ほど経って急に佳純さんの弁護士から連絡が入り『500万円払え』と言われたみたいです。B君は娘の生活や教育のことを考えて、これを受け入れ、全額一括で支払ったと聞きました」(同前) だが、縄田容疑者が発した言葉は“感謝”ではなくこんな“宣告”だった。「あんたはもう死んでることにするから」――。 前出・小学校の同級生が続ける。「A子ちゃんは物心もついていない時期でしたから、父親はすでに亡くなっていると吹き込んでいくつもりだったのでしょう」 ところが、離婚から2年ほどが経った2018年頃、Bさんのもとに縄田容疑者から突然、一本の電話が入る。「彼女から『娘が難病になった。入院費などを支援してほしい』と電話が入ったんです。B君はその言葉を信じて2回ほど、数万円のお金を渡した。本人も娘さんの養育に関して責任を感じていて、『少しでも娘のためになるならば』と工面してあげたそうです」(前出・Bさんの親族)元夫は周囲に「子どもの写真も全部持っていかれた」 2021年3月、縄田容疑者は娘の卒園式の写真をインスタグラムにアップ。そこでは〈A子が入場してから涙とまらんくて…泣きっぱなしの卒園式でした〉などとメッセージを綴っている。だが、その裏で縄田容疑者は“偽装工作”をしていた。A子ちゃんの小学校入学にあたって、学校側に「難病で検査のために入退院を繰り返している」と申告していたのだ。娘が体調不良になっても自身のネグレクトや虐待が疑われないように偽ったと見られる。 時を前後して、縄田容疑者からBさんのもとに再びこんな電話が入った。「うちの娘、まだ生きてるから会ってほしい」 Bさんはどう対応したのか。「お金に困ったから電話をしてきたのか……。でも、一度父親は死んだことにされていたわけですし、何年も会っていないからさすがにそれはできないと断り、それ以後連絡が途絶えたそうです」(前出・Bさんの親族) それから2年余りが経ち、Bさんは別れた妻の虐待を知ることになった。周囲にはこう洩らしているという。「別れる時、A子の写真も全部持っていかれたから。今はもう別の人生を歩んでいるけど、こんなことになってしまうなんて……。向こうのご両親もA子の入院のこと、何も知らんかったんやろうか。一番恐れていたことが起きてしまった」 7月22日、Bさんの自宅を訪ねると、インターホン越しに丁寧な声色でこう話すのだった。「離婚から7年も会っていませんし、私から何かをお話しできる立場にありません……。申し訳ありません」 A子ちゃんはいま、大阪府子ども家庭センターに保護され、1日3食の食事をとって体調もよく元気に走り回っているという。◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
翌2003年、縄田容疑者は大東市内の一軒家に引っ越し、中学校も転校した。
「もともと工場だったところを更地にして、新しく家を建てたんです。お父さんが近所のパチンコ屋の店長だったか幹部だったはず。家族揃って、派手な身なりをしていたことが記憶に残っています」(近隣住民)
2005年に中学校を卒業。卒業アルバムにはこんなふうに「将来の夢」を綴っていた。
〈将来、私は『保育士』になろうと思います。そのためにも、高校生活を自分なりにガンバろうと思います。この文集がのっているアルバムを見る時は、高校に“合格”していると思います。笑。色々なコトがあったケド、私はずっと、G~箸里澆鵑覆法∨榲にかんしゃしています。●●(原文は実名)先生たちにも。ありがとうございました。〉「何の仕事してるの?」「夜職」 2008年に高校を卒業した縄田容疑者。かつて「保育士」を夢見た彼女は同じ福祉の世界を就職先に選ぶ。2011年から住居型有料老人ホームで働き始めたのだ。ただ一方で、すでに“夜の世界”にも足を踏み入れていたという。「成人式の前、仲の良かった男女グループで再会して、居酒屋で飲んだ時、『何の仕事してるの?』と聞いたら、『夜職』と。あいつはホストクラブにも通ってたけど、あまりお金に困っている様子はなかった。別に貢いでくれる男がいたんやろうね。見た目は可愛くて、ノリも良いから、男たちからモテていたのは確か。その後はよく駅近くの居酒屋とかでグループで頻繁に飲むようになりました」(前出・小学校の同級生) 成人式の写真では、花柄の振袖姿でピースサインをしている縄田容疑者。ヤンチャそうな仲間たちと一緒に“決め顔”で収まっている。その後、2013年、縄田容疑者が交際を始めたのが、A子ちゃんの父となる男性Bさんだ。「Bさんは佳純の中学時代の先輩。地元の仲の良かったグループで再会してすぐ交際に発展。ほどなくしてA子ちゃんを佳純が身籠ったと聞いています」(同前) 2人は結婚し、2014年にはA子ちゃんが誕生。夫と娘に囲まれ、幸せいっぱいの日々が訪れるかに見えた。しかし――。離婚の際に「500万を一括で支払え」「彼女が夜な夜な地元の友達と飲み歩いているのをB君は苦々しく思っていて、出歩くのをやめるように言ったんだそうです」 こう重い口を開くのは、Bさんの親族だ。A子ちゃんが生まれてもその“悪癖”は直らなかったという。「B君の実家に佳純さんら家族は住んでいて、食事の支度や洗濯などは彼とそのお母さんがしていたそうです。彼女はA子ちゃんに離乳食を作ったりはしていたそうですが、B君は『ほとんどご飯を作ってもらえなかった』と嘆いていました。彼女には、ブランドの洋服を何枚も買うなど浪費癖もあった。今回の事件で、詐取したお金を遊興費に充てた話があると聞いて『彼女ならやりかねない』と思いました」(同前) 結局、2人は娘が1歳を過ぎたころに離婚。その際、“ある事件”が起きた。「双方の両親が話し合った結果、佳純さんのご両親もお金などは受け取らないと納得し、B君は離婚届を書いて彼女に渡した。しかし1週間ほど経って急に佳純さんの弁護士から連絡が入り『500万円払え』と言われたみたいです。B君は娘の生活や教育のことを考えて、これを受け入れ、全額一括で支払ったと聞きました」(同前) だが、縄田容疑者が発した言葉は“感謝”ではなくこんな“宣告”だった。「あんたはもう死んでることにするから」――。 前出・小学校の同級生が続ける。「A子ちゃんは物心もついていない時期でしたから、父親はすでに亡くなっていると吹き込んでいくつもりだったのでしょう」 ところが、離婚から2年ほどが経った2018年頃、Bさんのもとに縄田容疑者から突然、一本の電話が入る。「彼女から『娘が難病になった。入院費などを支援してほしい』と電話が入ったんです。B君はその言葉を信じて2回ほど、数万円のお金を渡した。本人も娘さんの養育に関して責任を感じていて、『少しでも娘のためになるならば』と工面してあげたそうです」(前出・Bさんの親族)元夫は周囲に「子どもの写真も全部持っていかれた」 2021年3月、縄田容疑者は娘の卒園式の写真をインスタグラムにアップ。そこでは〈A子が入場してから涙とまらんくて…泣きっぱなしの卒園式でした〉などとメッセージを綴っている。だが、その裏で縄田容疑者は“偽装工作”をしていた。A子ちゃんの小学校入学にあたって、学校側に「難病で検査のために入退院を繰り返している」と申告していたのだ。娘が体調不良になっても自身のネグレクトや虐待が疑われないように偽ったと見られる。 時を前後して、縄田容疑者からBさんのもとに再びこんな電話が入った。「うちの娘、まだ生きてるから会ってほしい」 Bさんはどう対応したのか。「お金に困ったから電話をしてきたのか……。でも、一度父親は死んだことにされていたわけですし、何年も会っていないからさすがにそれはできないと断り、それ以後連絡が途絶えたそうです」(前出・Bさんの親族) それから2年余りが経ち、Bさんは別れた妻の虐待を知ることになった。周囲にはこう洩らしているという。「別れる時、A子の写真も全部持っていかれたから。今はもう別の人生を歩んでいるけど、こんなことになってしまうなんて……。向こうのご両親もA子の入院のこと、何も知らんかったんやろうか。一番恐れていたことが起きてしまった」 7月22日、Bさんの自宅を訪ねると、インターホン越しに丁寧な声色でこう話すのだった。「離婚から7年も会っていませんし、私から何かをお話しできる立場にありません……。申し訳ありません」 A子ちゃんはいま、大阪府子ども家庭センターに保護され、1日3食の食事をとって体調もよく元気に走り回っているという。◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
〈将来、私は『保育士』になろうと思います。そのためにも、高校生活を自分なりにガンバろうと思います。この文集がのっているアルバムを見る時は、高校に“合格”していると思います。笑。色々なコトがあったケド、私はずっと、G~箸里澆鵑覆法∨榲にかんしゃしています。●●(原文は実名)先生たちにも。ありがとうございました。〉
2008年に高校を卒業した縄田容疑者。かつて「保育士」を夢見た彼女は同じ福祉の世界を就職先に選ぶ。2011年から住居型有料老人ホームで働き始めたのだ。ただ一方で、すでに“夜の世界”にも足を踏み入れていたという。
「成人式の前、仲の良かった男女グループで再会して、居酒屋で飲んだ時、『何の仕事してるの?』と聞いたら、『夜職』と。あいつはホストクラブにも通ってたけど、あまりお金に困っている様子はなかった。別に貢いでくれる男がいたんやろうね。見た目は可愛くて、ノリも良いから、男たちからモテていたのは確か。その後はよく駅近くの居酒屋とかでグループで頻繁に飲むようになりました」(前出・小学校の同級生)
成人式の写真では、花柄の振袖姿でピースサインをしている縄田容疑者。ヤンチャそうな仲間たちと一緒に“決め顔”で収まっている。その後、2013年、縄田容疑者が交際を始めたのが、A子ちゃんの父となる男性Bさんだ。「Bさんは佳純の中学時代の先輩。地元の仲の良かったグループで再会してすぐ交際に発展。ほどなくしてA子ちゃんを佳純が身籠ったと聞いています」(同前) 2人は結婚し、2014年にはA子ちゃんが誕生。夫と娘に囲まれ、幸せいっぱいの日々が訪れるかに見えた。しかし――。離婚の際に「500万を一括で支払え」「彼女が夜な夜な地元の友達と飲み歩いているのをB君は苦々しく思っていて、出歩くのをやめるように言ったんだそうです」 こう重い口を開くのは、Bさんの親族だ。A子ちゃんが生まれてもその“悪癖”は直らなかったという。「B君の実家に佳純さんら家族は住んでいて、食事の支度や洗濯などは彼とそのお母さんがしていたそうです。彼女はA子ちゃんに離乳食を作ったりはしていたそうですが、B君は『ほとんどご飯を作ってもらえなかった』と嘆いていました。彼女には、ブランドの洋服を何枚も買うなど浪費癖もあった。今回の事件で、詐取したお金を遊興費に充てた話があると聞いて『彼女ならやりかねない』と思いました」(同前) 結局、2人は娘が1歳を過ぎたころに離婚。その際、“ある事件”が起きた。「双方の両親が話し合った結果、佳純さんのご両親もお金などは受け取らないと納得し、B君は離婚届を書いて彼女に渡した。しかし1週間ほど経って急に佳純さんの弁護士から連絡が入り『500万円払え』と言われたみたいです。B君は娘の生活や教育のことを考えて、これを受け入れ、全額一括で支払ったと聞きました」(同前) だが、縄田容疑者が発した言葉は“感謝”ではなくこんな“宣告”だった。「あんたはもう死んでることにするから」――。 前出・小学校の同級生が続ける。「A子ちゃんは物心もついていない時期でしたから、父親はすでに亡くなっていると吹き込んでいくつもりだったのでしょう」 ところが、離婚から2年ほどが経った2018年頃、Bさんのもとに縄田容疑者から突然、一本の電話が入る。「彼女から『娘が難病になった。入院費などを支援してほしい』と電話が入ったんです。B君はその言葉を信じて2回ほど、数万円のお金を渡した。本人も娘さんの養育に関して責任を感じていて、『少しでも娘のためになるならば』と工面してあげたそうです」(前出・Bさんの親族)元夫は周囲に「子どもの写真も全部持っていかれた」 2021年3月、縄田容疑者は娘の卒園式の写真をインスタグラムにアップ。そこでは〈A子が入場してから涙とまらんくて…泣きっぱなしの卒園式でした〉などとメッセージを綴っている。だが、その裏で縄田容疑者は“偽装工作”をしていた。A子ちゃんの小学校入学にあたって、学校側に「難病で検査のために入退院を繰り返している」と申告していたのだ。娘が体調不良になっても自身のネグレクトや虐待が疑われないように偽ったと見られる。 時を前後して、縄田容疑者からBさんのもとに再びこんな電話が入った。「うちの娘、まだ生きてるから会ってほしい」 Bさんはどう対応したのか。「お金に困ったから電話をしてきたのか……。でも、一度父親は死んだことにされていたわけですし、何年も会っていないからさすがにそれはできないと断り、それ以後連絡が途絶えたそうです」(前出・Bさんの親族) それから2年余りが経ち、Bさんは別れた妻の虐待を知ることになった。周囲にはこう洩らしているという。「別れる時、A子の写真も全部持っていかれたから。今はもう別の人生を歩んでいるけど、こんなことになってしまうなんて……。向こうのご両親もA子の入院のこと、何も知らんかったんやろうか。一番恐れていたことが起きてしまった」 7月22日、Bさんの自宅を訪ねると、インターホン越しに丁寧な声色でこう話すのだった。「離婚から7年も会っていませんし、私から何かをお話しできる立場にありません……。申し訳ありません」 A子ちゃんはいま、大阪府子ども家庭センターに保護され、1日3食の食事をとって体調もよく元気に走り回っているという。◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
成人式の写真では、花柄の振袖姿でピースサインをしている縄田容疑者。ヤンチャそうな仲間たちと一緒に“決め顔”で収まっている。その後、2013年、縄田容疑者が交際を始めたのが、A子ちゃんの父となる男性Bさんだ。
「Bさんは佳純の中学時代の先輩。地元の仲の良かったグループで再会してすぐ交際に発展。ほどなくしてA子ちゃんを佳純が身籠ったと聞いています」(同前)
2人は結婚し、2014年にはA子ちゃんが誕生。夫と娘に囲まれ、幸せいっぱいの日々が訪れるかに見えた。しかし――。
「彼女が夜な夜な地元の友達と飲み歩いているのをB君は苦々しく思っていて、出歩くのをやめるように言ったんだそうです」
こう重い口を開くのは、Bさんの親族だ。A子ちゃんが生まれてもその“悪癖”は直らなかったという。
「B君の実家に佳純さんら家族は住んでいて、食事の支度や洗濯などは彼とそのお母さんがしていたそうです。彼女はA子ちゃんに離乳食を作ったりはしていたそうですが、B君は『ほとんどご飯を作ってもらえなかった』と嘆いていました。彼女には、ブランドの洋服を何枚も買うなど浪費癖もあった。今回の事件で、詐取したお金を遊興費に充てた話があると聞いて『彼女ならやりかねない』と思いました」(同前)
結局、2人は娘が1歳を過ぎたころに離婚。その際、“ある事件”が起きた。
「双方の両親が話し合った結果、佳純さんのご両親もお金などは受け取らないと納得し、B君は離婚届を書いて彼女に渡した。しかし1週間ほど経って急に佳純さんの弁護士から連絡が入り『500万円払え』と言われたみたいです。B君は娘の生活や教育のことを考えて、これを受け入れ、全額一括で支払ったと聞きました」(同前) だが、縄田容疑者が発した言葉は“感謝”ではなくこんな“宣告”だった。「あんたはもう死んでることにするから」――。 前出・小学校の同級生が続ける。「A子ちゃんは物心もついていない時期でしたから、父親はすでに亡くなっていると吹き込んでいくつもりだったのでしょう」 ところが、離婚から2年ほどが経った2018年頃、Bさんのもとに縄田容疑者から突然、一本の電話が入る。「彼女から『娘が難病になった。入院費などを支援してほしい』と電話が入ったんです。B君はその言葉を信じて2回ほど、数万円のお金を渡した。本人も娘さんの養育に関して責任を感じていて、『少しでも娘のためになるならば』と工面してあげたそうです」(前出・Bさんの親族)元夫は周囲に「子どもの写真も全部持っていかれた」 2021年3月、縄田容疑者は娘の卒園式の写真をインスタグラムにアップ。そこでは〈A子が入場してから涙とまらんくて…泣きっぱなしの卒園式でした〉などとメッセージを綴っている。だが、その裏で縄田容疑者は“偽装工作”をしていた。A子ちゃんの小学校入学にあたって、学校側に「難病で検査のために入退院を繰り返している」と申告していたのだ。娘が体調不良になっても自身のネグレクトや虐待が疑われないように偽ったと見られる。 時を前後して、縄田容疑者からBさんのもとに再びこんな電話が入った。「うちの娘、まだ生きてるから会ってほしい」 Bさんはどう対応したのか。「お金に困ったから電話をしてきたのか……。でも、一度父親は死んだことにされていたわけですし、何年も会っていないからさすがにそれはできないと断り、それ以後連絡が途絶えたそうです」(前出・Bさんの親族) それから2年余りが経ち、Bさんは別れた妻の虐待を知ることになった。周囲にはこう洩らしているという。「別れる時、A子の写真も全部持っていかれたから。今はもう別の人生を歩んでいるけど、こんなことになってしまうなんて……。向こうのご両親もA子の入院のこと、何も知らんかったんやろうか。一番恐れていたことが起きてしまった」 7月22日、Bさんの自宅を訪ねると、インターホン越しに丁寧な声色でこう話すのだった。「離婚から7年も会っていませんし、私から何かをお話しできる立場にありません……。申し訳ありません」 A子ちゃんはいま、大阪府子ども家庭センターに保護され、1日3食の食事をとって体調もよく元気に走り回っているという。◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
「双方の両親が話し合った結果、佳純さんのご両親もお金などは受け取らないと納得し、B君は離婚届を書いて彼女に渡した。しかし1週間ほど経って急に佳純さんの弁護士から連絡が入り『500万円払え』と言われたみたいです。B君は娘の生活や教育のことを考えて、これを受け入れ、全額一括で支払ったと聞きました」(同前)
だが、縄田容疑者が発した言葉は“感謝”ではなくこんな“宣告”だった。
「あんたはもう死んでることにするから」――。
前出・小学校の同級生が続ける。
「A子ちゃんは物心もついていない時期でしたから、父親はすでに亡くなっていると吹き込んでいくつもりだったのでしょう」
ところが、離婚から2年ほどが経った2018年頃、Bさんのもとに縄田容疑者から突然、一本の電話が入る。
「彼女から『娘が難病になった。入院費などを支援してほしい』と電話が入ったんです。B君はその言葉を信じて2回ほど、数万円のお金を渡した。本人も娘さんの養育に関して責任を感じていて、『少しでも娘のためになるならば』と工面してあげたそうです」(前出・Bさんの親族)
2021年3月、縄田容疑者は娘の卒園式の写真をインスタグラムにアップ。そこでは〈A子が入場してから涙とまらんくて…泣きっぱなしの卒園式でした〉などとメッセージを綴っている。だが、その裏で縄田容疑者は“偽装工作”をしていた。A子ちゃんの小学校入学にあたって、学校側に「難病で検査のために入退院を繰り返している」と申告していたのだ。娘が体調不良になっても自身のネグレクトや虐待が疑われないように偽ったと見られる。
時を前後して、縄田容疑者からBさんのもとに再びこんな電話が入った。
「うちの娘、まだ生きてるから会ってほしい」
Bさんはどう対応したのか。
「お金に困ったから電話をしてきたのか……。でも、一度父親は死んだことにされていたわけですし、何年も会っていないからさすがにそれはできないと断り、それ以後連絡が途絶えたそうです」(前出・Bさんの親族)
それから2年余りが経ち、Bさんは別れた妻の虐待を知ることになった。周囲にはこう洩らしているという。
「別れる時、A子の写真も全部持っていかれたから。今はもう別の人生を歩んでいるけど、こんなことになってしまうなんて……。向こうのご両親もA子の入院のこと、何も知らんかったんやろうか。一番恐れていたことが起きてしまった」 7月22日、Bさんの自宅を訪ねると、インターホン越しに丁寧な声色でこう話すのだった。「離婚から7年も会っていませんし、私から何かをお話しできる立場にありません……。申し訳ありません」 A子ちゃんはいま、大阪府子ども家庭センターに保護され、1日3食の食事をとって体調もよく元気に走り回っているという。◆◆◆「週刊文春」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected]文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)
「別れる時、A子の写真も全部持っていかれたから。今はもう別の人生を歩んでいるけど、こんなことになってしまうなんて……。向こうのご両親もA子の入院のこと、何も知らんかったんやろうか。一番恐れていたことが起きてしまった」
7月22日、Bさんの自宅を訪ねると、インターホン越しに丁寧な声色でこう話すのだった。
「離婚から7年も会っていませんし、私から何かをお話しできる立場にありません……。申し訳ありません」
A子ちゃんはいま、大阪府子ども家庭センターに保護され、1日3食の食事をとって体調もよく元気に走り回っているという。
◆◆◆
「週刊文春」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレス、または「公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せ下さい。
メールアドレス:[email protected]文春くん公式ツイッター:https://twitter.com/bunshunho2386
(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)