札幌・すすきののホテルで男性Aさん(62)=北海道恵庭市=が首なし遺体で見つかった事件で、道警が死体遺棄などの容疑で24日に逮捕した職業不詳、田村瑠奈容疑者(29)=札幌市厚別区=の自宅からAさんのものとみられる頭部が見つかった。道警は共犯者で父の精神科医、田村修容疑者(59)も含めて容疑者の認否を明らかにしていないが、集英社オンラインの取材で、Aさんの性的指向にもとづいた「不同意性交」が事件の動機につながったかもしれない可能性が浮上した。

出会ったのはカラオケなのかディスコなのか、そういうところ Aさんは「女性」として瑠奈容疑者に近づき、安心させた後、突然ひょう変した可能性がある…修容疑者の父であり、瑠奈容疑者の祖父がそういった趣旨のことを証言した。 「瑠奈は結婚もしたことないし、男が大っ嫌いなんさ。私が知る限り家族以外の男に気を許してるのを見たことないからな。そういう特殊な性格を持った子なんだ。そうだよ、瑠奈は襲われてるんだよ。相手が女の格好してたから瑠奈は女だと思ってたの。それで2人でいいところあるから行こうって言われてラブホテルに入って、入った途端に相手は男になったわけさ。出会ったのはカラオケなのかディスコなのか、そういうところだと聞いてます」 女装家で「ともちゃん」と名乗っていたAさん(右) 祖父は「不同意性交」がいつの出来事かについては聞いていなかったが、修容疑者とその妻がAさんと話し合った末、「決着がついた」と聞いていたという。 「俺は2人に『なんでそのときに警察に言わなかったんだ』と厳しく言ったんだけど『本人がもうやらん、二度と姿を現さんって言うから表に出さず自分たちで決着つけた』と。修も奥さんも、それで安心してたんだろう」 しかし、Aさんはこの約束を反故にして瑠奈容疑者に再び連絡をとってきたという。 #3でも報じたが、女装愛好家のAさんは通っていたすすきのの“特殊”なバーでトラブルを起こしており、出入り禁止の処分を受けるなど“界隈”では有名人だった。瑠奈容疑者は、そんなAさんに恨みをもっていたと思われる。祖父が続ける。 「今回、瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う。修と奥さんが被害者に話をつけて『2度と現れない』と言ったのに現れたから…。襲ったこと自体はそりゃあ許せない。けど殺すのは別問題だろ」 田村修容疑者(本人SNSより) 祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。 「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
札幌・すすきののホテルで男性Aさん(62)=北海道恵庭市=が首なし遺体で見つかった事件で、道警が死体遺棄などの容疑で24日に逮捕した職業不詳、田村瑠奈容疑者(29)=札幌市厚別区=の自宅からAさんのものとみられる頭部が見つかった。道警は共犯者で父の精神科医、田村修容疑者(59)も含めて容疑者の認否を明らかにしていないが、集英社オンラインの取材で、Aさんの性的指向にもとづいた「不同意性交」が事件の動機につながったかもしれない可能性が浮上した。
出会ったのはカラオケなのかディスコなのか、そういうところ Aさんは「女性」として瑠奈容疑者に近づき、安心させた後、突然ひょう変した可能性がある…修容疑者の父であり、瑠奈容疑者の祖父がそういった趣旨のことを証言した。 「瑠奈は結婚もしたことないし、男が大っ嫌いなんさ。私が知る限り家族以外の男に気を許してるのを見たことないからな。そういう特殊な性格を持った子なんだ。そうだよ、瑠奈は襲われてるんだよ。相手が女の格好してたから瑠奈は女だと思ってたの。それで2人でいいところあるから行こうって言われてラブホテルに入って、入った途端に相手は男になったわけさ。出会ったのはカラオケなのかディスコなのか、そういうところだと聞いてます」 女装家で「ともちゃん」と名乗っていたAさん(右) 祖父は「不同意性交」がいつの出来事かについては聞いていなかったが、修容疑者とその妻がAさんと話し合った末、「決着がついた」と聞いていたという。 「俺は2人に『なんでそのときに警察に言わなかったんだ』と厳しく言ったんだけど『本人がもうやらん、二度と姿を現さんって言うから表に出さず自分たちで決着つけた』と。修も奥さんも、それで安心してたんだろう」 しかし、Aさんはこの約束を反故にして瑠奈容疑者に再び連絡をとってきたという。 #3でも報じたが、女装愛好家のAさんは通っていたすすきのの“特殊”なバーでトラブルを起こしており、出入り禁止の処分を受けるなど“界隈”では有名人だった。瑠奈容疑者は、そんなAさんに恨みをもっていたと思われる。祖父が続ける。 「今回、瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う。修と奥さんが被害者に話をつけて『2度と現れない』と言ったのに現れたから…。襲ったこと自体はそりゃあ許せない。けど殺すのは別問題だろ」 田村修容疑者(本人SNSより) 祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。 「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
出会ったのはカラオケなのかディスコなのか、そういうところ Aさんは「女性」として瑠奈容疑者に近づき、安心させた後、突然ひょう変した可能性がある…修容疑者の父であり、瑠奈容疑者の祖父がそういった趣旨のことを証言した。 「瑠奈は結婚もしたことないし、男が大っ嫌いなんさ。私が知る限り家族以外の男に気を許してるのを見たことないからな。そういう特殊な性格を持った子なんだ。そうだよ、瑠奈は襲われてるんだよ。相手が女の格好してたから瑠奈は女だと思ってたの。それで2人でいいところあるから行こうって言われてラブホテルに入って、入った途端に相手は男になったわけさ。出会ったのはカラオケなのかディスコなのか、そういうところだと聞いてます」 女装家で「ともちゃん」と名乗っていたAさん(右) 祖父は「不同意性交」がいつの出来事かについては聞いていなかったが、修容疑者とその妻がAさんと話し合った末、「決着がついた」と聞いていたという。 「俺は2人に『なんでそのときに警察に言わなかったんだ』と厳しく言ったんだけど『本人がもうやらん、二度と姿を現さんって言うから表に出さず自分たちで決着つけた』と。修も奥さんも、それで安心してたんだろう」 しかし、Aさんはこの約束を反故にして瑠奈容疑者に再び連絡をとってきたという。 #3でも報じたが、女装愛好家のAさんは通っていたすすきのの“特殊”なバーでトラブルを起こしており、出入り禁止の処分を受けるなど“界隈”では有名人だった。瑠奈容疑者は、そんなAさんに恨みをもっていたと思われる。祖父が続ける。 「今回、瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う。修と奥さんが被害者に話をつけて『2度と現れない』と言ったのに現れたから…。襲ったこと自体はそりゃあ許せない。けど殺すのは別問題だろ」 田村修容疑者(本人SNSより) 祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。 「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
Aさんは「女性」として瑠奈容疑者に近づき、安心させた後、突然ひょう変した可能性がある…修容疑者の父であり、瑠奈容疑者の祖父がそういった趣旨のことを証言した。 「瑠奈は結婚もしたことないし、男が大っ嫌いなんさ。私が知る限り家族以外の男に気を許してるのを見たことないからな。そういう特殊な性格を持った子なんだ。そうだよ、瑠奈は襲われてるんだよ。相手が女の格好してたから瑠奈は女だと思ってたの。それで2人でいいところあるから行こうって言われてラブホテルに入って、入った途端に相手は男になったわけさ。出会ったのはカラオケなのかディスコなのか、そういうところだと聞いてます」 女装家で「ともちゃん」と名乗っていたAさん(右) 祖父は「不同意性交」がいつの出来事かについては聞いていなかったが、修容疑者とその妻がAさんと話し合った末、「決着がついた」と聞いていたという。 「俺は2人に『なんでそのときに警察に言わなかったんだ』と厳しく言ったんだけど『本人がもうやらん、二度と姿を現さんって言うから表に出さず自分たちで決着つけた』と。修も奥さんも、それで安心してたんだろう」 しかし、Aさんはこの約束を反故にして瑠奈容疑者に再び連絡をとってきたという。 #3でも報じたが、女装愛好家のAさんは通っていたすすきのの“特殊”なバーでトラブルを起こしており、出入り禁止の処分を受けるなど“界隈”では有名人だった。瑠奈容疑者は、そんなAさんに恨みをもっていたと思われる。祖父が続ける。 「今回、瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う。修と奥さんが被害者に話をつけて『2度と現れない』と言ったのに現れたから…。襲ったこと自体はそりゃあ許せない。けど殺すのは別問題だろ」 田村修容疑者(本人SNSより) 祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。 「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
Aさんは「女性」として瑠奈容疑者に近づき、安心させた後、突然ひょう変した可能性がある…修容疑者の父であり、瑠奈容疑者の祖父がそういった趣旨のことを証言した。
「瑠奈は結婚もしたことないし、男が大っ嫌いなんさ。私が知る限り家族以外の男に気を許してるのを見たことないからな。そういう特殊な性格を持った子なんだ。そうだよ、瑠奈は襲われてるんだよ。相手が女の格好してたから瑠奈は女だと思ってたの。それで2人でいいところあるから行こうって言われてラブホテルに入って、入った途端に相手は男になったわけさ。出会ったのはカラオケなのかディスコなのか、そういうところだと聞いてます」 女装家で「ともちゃん」と名乗っていたAさん(右) 祖父は「不同意性交」がいつの出来事かについては聞いていなかったが、修容疑者とその妻がAさんと話し合った末、「決着がついた」と聞いていたという。 「俺は2人に『なんでそのときに警察に言わなかったんだ』と厳しく言ったんだけど『本人がもうやらん、二度と姿を現さんって言うから表に出さず自分たちで決着つけた』と。修も奥さんも、それで安心してたんだろう」 しかし、Aさんはこの約束を反故にして瑠奈容疑者に再び連絡をとってきたという。 #3でも報じたが、女装愛好家のAさんは通っていたすすきのの“特殊”なバーでトラブルを起こしており、出入り禁止の処分を受けるなど“界隈”では有名人だった。瑠奈容疑者は、そんなAさんに恨みをもっていたと思われる。祖父が続ける。 「今回、瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う。修と奥さんが被害者に話をつけて『2度と現れない』と言ったのに現れたから…。襲ったこと自体はそりゃあ許せない。けど殺すのは別問題だろ」 田村修容疑者(本人SNSより) 祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。 「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「瑠奈は結婚もしたことないし、男が大っ嫌いなんさ。私が知る限り家族以外の男に気を許してるのを見たことないからな。そういう特殊な性格を持った子なんだ。そうだよ、瑠奈は襲われてるんだよ。相手が女の格好してたから瑠奈は女だと思ってたの。それで2人でいいところあるから行こうって言われてラブホテルに入って、入った途端に相手は男になったわけさ。出会ったのはカラオケなのかディスコなのか、そういうところだと聞いてます」
女装家で「ともちゃん」と名乗っていたAさん(右) 祖父は「不同意性交」がいつの出来事かについては聞いていなかったが、修容疑者とその妻がAさんと話し合った末、「決着がついた」と聞いていたという。 「俺は2人に『なんでそのときに警察に言わなかったんだ』と厳しく言ったんだけど『本人がもうやらん、二度と姿を現さんって言うから表に出さず自分たちで決着つけた』と。修も奥さんも、それで安心してたんだろう」 しかし、Aさんはこの約束を反故にして瑠奈容疑者に再び連絡をとってきたという。 #3でも報じたが、女装愛好家のAさんは通っていたすすきのの“特殊”なバーでトラブルを起こしており、出入り禁止の処分を受けるなど“界隈”では有名人だった。瑠奈容疑者は、そんなAさんに恨みをもっていたと思われる。祖父が続ける。 「今回、瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う。修と奥さんが被害者に話をつけて『2度と現れない』と言ったのに現れたから…。襲ったこと自体はそりゃあ許せない。けど殺すのは別問題だろ」 田村修容疑者(本人SNSより) 祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。 「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
女装家で「ともちゃん」と名乗っていたAさん(右) 祖父は「不同意性交」がいつの出来事かについては聞いていなかったが、修容疑者とその妻がAさんと話し合った末、「決着がついた」と聞いていたという。 「俺は2人に『なんでそのときに警察に言わなかったんだ』と厳しく言ったんだけど『本人がもうやらん、二度と姿を現さんって言うから表に出さず自分たちで決着つけた』と。修も奥さんも、それで安心してたんだろう」 しかし、Aさんはこの約束を反故にして瑠奈容疑者に再び連絡をとってきたという。 #3でも報じたが、女装愛好家のAさんは通っていたすすきのの“特殊”なバーでトラブルを起こしており、出入り禁止の処分を受けるなど“界隈”では有名人だった。瑠奈容疑者は、そんなAさんに恨みをもっていたと思われる。祖父が続ける。 「今回、瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う。修と奥さんが被害者に話をつけて『2度と現れない』と言ったのに現れたから…。襲ったこと自体はそりゃあ許せない。けど殺すのは別問題だろ」 田村修容疑者(本人SNSより) 祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。 「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
女装家で「ともちゃん」と名乗っていたAさん(右)
女装家で「ともちゃん」と名乗っていたAさん(右)

祖父は「不同意性交」がいつの出来事かについては聞いていなかったが、修容疑者とその妻がAさんと話し合った末、「決着がついた」と聞いていたという。 「俺は2人に『なんでそのときに警察に言わなかったんだ』と厳しく言ったんだけど『本人がもうやらん、二度と姿を現さんって言うから表に出さず自分たちで決着つけた』と。修も奥さんも、それで安心してたんだろう」 しかし、Aさんはこの約束を反故にして瑠奈容疑者に再び連絡をとってきたという。 #3でも報じたが、女装愛好家のAさんは通っていたすすきのの“特殊”なバーでトラブルを起こしており、出入り禁止の処分を受けるなど“界隈”では有名人だった。瑠奈容疑者は、そんなAさんに恨みをもっていたと思われる。祖父が続ける。 「今回、瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う。修と奥さんが被害者に話をつけて『2度と現れない』と言ったのに現れたから…。襲ったこと自体はそりゃあ許せない。けど殺すのは別問題だろ」 田村修容疑者(本人SNSより) 祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。 「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
祖父は「不同意性交」がいつの出来事かについては聞いていなかったが、修容疑者とその妻がAさんと話し合った末、「決着がついた」と聞いていたという。
「俺は2人に『なんでそのときに警察に言わなかったんだ』と厳しく言ったんだけど『本人がもうやらん、二度と姿を現さんって言うから表に出さず自分たちで決着つけた』と。修も奥さんも、それで安心してたんだろう」 しかし、Aさんはこの約束を反故にして瑠奈容疑者に再び連絡をとってきたという。 #3でも報じたが、女装愛好家のAさんは通っていたすすきのの“特殊”なバーでトラブルを起こしており、出入り禁止の処分を受けるなど“界隈”では有名人だった。瑠奈容疑者は、そんなAさんに恨みをもっていたと思われる。祖父が続ける。 「今回、瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う。修と奥さんが被害者に話をつけて『2度と現れない』と言ったのに現れたから…。襲ったこと自体はそりゃあ許せない。けど殺すのは別問題だろ」 田村修容疑者(本人SNSより) 祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。 「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「俺は2人に『なんでそのときに警察に言わなかったんだ』と厳しく言ったんだけど『本人がもうやらん、二度と姿を現さんって言うから表に出さず自分たちで決着つけた』と。修も奥さんも、それで安心してたんだろう」
しかし、Aさんはこの約束を反故にして瑠奈容疑者に再び連絡をとってきたという。 #3でも報じたが、女装愛好家のAさんは通っていたすすきのの“特殊”なバーでトラブルを起こしており、出入り禁止の処分を受けるなど“界隈”では有名人だった。瑠奈容疑者は、そんなAさんに恨みをもっていたと思われる。祖父が続ける。 「今回、瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う。修と奥さんが被害者に話をつけて『2度と現れない』と言ったのに現れたから…。襲ったこと自体はそりゃあ許せない。けど殺すのは別問題だろ」 田村修容疑者(本人SNSより) 祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。 「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
しかし、Aさんはこの約束を反故にして瑠奈容疑者に再び連絡をとってきたという。
#3でも報じたが、女装愛好家のAさんは通っていたすすきのの“特殊”なバーでトラブルを起こしており、出入り禁止の処分を受けるなど“界隈”では有名人だった。瑠奈容疑者は、そんなAさんに恨みをもっていたと思われる。祖父が続ける。
「今回、瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う。修と奥さんが被害者に話をつけて『2度と現れない』と言ったのに現れたから…。襲ったこと自体はそりゃあ許せない。けど殺すのは別問題だろ」 田村修容疑者(本人SNSより) 祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。 「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「今回、瑠奈が会いに行ったのは、正直殺すつもりだったんだと思う。修と奥さんが被害者に話をつけて『2度と現れない』と言ったのに現れたから…。襲ったこと自体はそりゃあ許せない。けど殺すのは別問題だろ」
田村修容疑者(本人SNSより) 祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。 「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
田村修容疑者(本人SNSより) 祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。 「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
田村修容疑者(本人SNSより)
田村修容疑者(本人SNSより)

祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。 「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
祖父が瑠奈容疑者も含め、息子一家と最後に顔を合わせたのは3年前で、「不同意性交」も含めた一連の顛末を聞いたのは、逮捕当日の7月24日のことだったという。
「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」 祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「修の奥さんが電話してきたんさ。家宅捜索に入られていろいろなものが出てきたから『父親と娘は逮捕します』と道警に言われたみたいだ。あのとき、奥さんは『自宅には報道陣が押し寄せるから』ってホテルに移動してたんだよ。そこのホテルの電話から私に電話してきた。私は事情を聞いて、奥さんもいずれ自分も逮捕されることはわかってるんだろうと思った。だが、『あんたがしっかりして2人を支えなきゃならんのだから頑張れ』としか言えなかったよ。ひどくがっかりした様子だった……」
祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。 母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
祖父の予想通り翌25日、死体損壊と死体領得、死体遺棄の疑いで、母親の田村浩子容疑者(60)も逮捕された。
母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより) 修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより)
母親、浩子容疑者が描いたイラスト。左下に本人のサインがある(修容疑者のSNSより)

修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
修容疑者は「生き血」を見るのが苦手で精神科医に 瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。 「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
瑠奈容疑者には持病があり、両親は娘を守るのに必死だったという。
「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。 瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」 瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「3年前までは、健康診断で1年に一度は修の勤務する勤医協中央病院に行っていて、その度に自宅にも泊まりに行っていましたが、ここのところは電話でしか話してません。修のほうから『親父も歳を取ったし、地元の病院行け』って言われたもんでな。
瑠奈はひとりっ子で発作を伴う持病があって、修も奥さんも守るのに必死だったんだと思います。普段はおとなしい普通の女の子で『こんなこと、あったんだよ』と日常のことを普通に話してくれる、本当にいい子なんですよ」
瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。 警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
瑠奈容疑者は中学から高校へと進学したが、持病が悪化し、卒業はできなかったという。
警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社) 「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社)
警察署へ移送される瑠奈容疑者(写真/共同通信社)

「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」 一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「最後は札幌の通信制高校に行って、その後は働いてない。これまでは警察にお世話になるようなことがあったとは聞いたことがない。最後に会ったときも、普段通りでした。奥さんは修の言いなりだから基本は何も言わない感じだったな。正確に言うと瑠奈に干渉するのかしないのかが、はっきりわからない家族に見えました。家族仲が悪いとかではなく、そういう家族に見えました」
一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。 「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
一方で祖父は、修容疑者が精神科医になったのは、「生き血」を見るのが苦手だったからだと語る。
「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」 事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「修はもともとは手先が器用だったんさ。だから、旭川医大の教授は修を外科医に育てようとしたんだ。たださ、死体を解剖してホルマリン漬けにすることはできたんだけど、手術で生きてる人間にメスを入れて血が吹き出したら、あいつ倒れちゃったんだよ。それで医大から精神科医になれって勧められたんだよな」
事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン) 自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン)
事件現場となったホテル(撮影/集英社オンライン)

自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
自宅前で修容疑者が監視していたもの 持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。 「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
持病に苦しみ、両親に守られてきた瑠奈容疑者がどんな社会生活を送ってきたのかは、謎に包まれている。小学校時代の同級生の男性はこう振り返る。
「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」 田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「田村さんは小学校4、5年生位の時に転入してきましたが、学校で姿を見ることはほとんどありませんでした。当時は彼女が病気だったとかは知らなくて、イジメとかもなかったし、ただ単に新しい学校に馴染めなくて不登校になってしまったのかなと思っていました。本当にたまにしか学校に来ていなかったので、印象をお伝えするのも難しいですが、大人しくて静かで、まわりと打ち解けるような社交性はなかったと思います」
田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。 「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
田村家の近くに住む男性も、瑠奈容疑者が不登校だったことは知っていた。
「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。 ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」 田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「あまり触れられない話題だったので、瑠奈さんがどんな状態なのかっていうのは近隣でも知ってる人はいなかったと思います。でもご夫婦ともに瑠奈さんのことを愚痴ったりすることはなかったので、かなり大切に育てていたんじゃないかと思います。
ご夫婦はとても仲が良くて感じのいい方々でした。特に旦那さんは職業柄なのか優しい話し方で、困ってる人にも声をかけるようなかたでした。奥さんは庭のガーデニングなんかもしてたんですが、最近はちょっと荒れ気味でしたね。最近、旦那さんが車で夜も出かけていたりしていて、ちょっと家族仲が悪くなったのかなと思ってましたが…被害者の首と生活するのに耐えられなかったんですかね」
田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン) 別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン)
田村一家が暮らしていた自宅(撮影/集英社オンライン)

別の住民もこう証言する。 「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
別の住民もこう証言する。
「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」 しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「今は家の前にクーラーボックスなど置かれて雑多な印象になっていますが、もともと奥さんは花が好きで1年くらい前はコンテナガーデニングみたいに花を飾って、とても綺麗にしていました。ゴミ屋敷とかでは全然ないですよ。雑草が伸びて、その雑草がはみ出ないようになのか、人目を避けるかのようになのか1年くらい前からネットを張るようになりました。でも、会えば奥さんは挨拶しますし、普通のかたでしたね」
しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。 「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
しかし最近になって、修容疑者にはちょっとした異変を感じるようになったという。
「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。 私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」 田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「旦那さんのほうがちょっと変な風に見えました。ここ最近のことですが、玄関からちょっと表に出たところで、コンビニ弁当やカップラーメンを食べていました。私も何度か通りかかったことがありますが、普通だったら人が来たら隠しそうなものですが、堂々と外で食べているんです。
私が最後に見たときも、車の中でコンビニ弁当を食べていました。車も何かを見張るような停め方といいますか、変な位置に停めていました。異様な雰囲気だったのであいさつもできませんでしたよ…。外で食べている時間帯もバラバラで、クーラーボックスとか積まれてるし、旦那さんお一人で玄関前でキャンプのようなことでもやっているのかと思いました」
田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
田村修容疑者(本人SNSより) 猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
田村修容疑者(本人SNSより)
田村修容疑者(本人SNSより)

猟奇的な首切断殺人事件の背後に垣間見える不思議な家族愛。自宅前の路上で父親が「監視」していたのは、何だったのだろう。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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