大阪府・咲洲庁舎の地下駐車場にずらりと並ぶブルーシート。何かの資材か、はたまた粗大ごみのように置かれているのはすべて、大阪府が購入した美術品です。その評価額は2億円以上にも上ります。
1980年代後半、大阪府では美術館を建設する案が浮上しました。しかし、その後、財政難のため計画は中止になりました。
彫刻など大型の美術品は行き場を失い、2017年に駐車場で保管されることになりました。
彫刻家の中ハシ克シゲさんの作品も、その一つです。
中ハシ克シゲさん:「傷んだり、シミが付いたり、ネズミのおしっこがかかったりしないか心配。残念な気持ちです」
実際、一部シートが剥がれてしまっている作品もあります。さらに…。
大阪府 府民文化部 文化・スポーツ室 文化課 北之間秀総括補佐:「あの縦の所(配管)から水漏れがあった」「(Q.その時、付近にあった作品には?)一部、濡れたものもある」
府は別の保管場所について検討を続けるとしていますが、具体的なめどは立っていません。