大阪市淀川区の橋の上から父親を川に投げ落として殺害したとして、大阪府警は10日、長男で無職の玉井将太容疑者(36)(大阪市淀川区)を殺人容疑で逮捕した。
容疑を認め、「病気で仕事ができず、自殺を考えるようになり、父親を道連れにしようとした」と供述しているという。
発表によると、玉井容疑者は10日午前1時頃、同区西三国の三国橋で、同居する重弘さんの両足首をつかんで神崎川に投げ落とし、殺害した疑い。
府警によると、通行人の男性が、重弘さんが投げ落とされる様子を目撃。玉井容疑者に声をかけると「心中です」と言い残し、近くに止めた車で走り去ったため、110番した。重弘さんは約2時間後に川で発見されたが、現場で死亡が確認された。玉井容疑者はその後帰宅し、母親に投げ落としたことを打ち明けた。母親は10日午前8時頃、警察に通報した。
調べに対し、玉井容疑者は「父親を橋まで連れて行き、『心中してほしい』と伝えたが、応じなかったため殺すことにした」と説明。「自分も別の橋から川に飛び込んだが、死にきれなかった」とも話しているという。
玉井容疑者は両親と弟、妹の5人暮らし。家族の話によると、重弘さんは全盲だったという。
◇ 三国橋は、JR新大阪駅から北西約1・7キロにある。幅約8メートルで車道と歩道が分かれており、重弘さんは車道側から投げ落とされたとみられる。
玉井容疑者の自宅は、三国橋から南西約900メートルの住宅街にある。現場となった橋にはレンタカーで向かったという。自宅近くの女性(80)は「まさかこんな身近に住んでいた人だったとは。付き合いがなく、どんな家族かは知らなかった」と言葉少なに話した。
府警は11日朝から自宅を殺人容疑で捜索し、経緯を詳しく調べる。