本州最北端の県都、青森市。人口の減少は止まらず、中心市街地のにぎわいも年々細るなか、この地に初めての「億ション」が誕生して市民の注目を集めている。
「販売価格が1億円を超える高額物件が地方都市でも続々と売り出されていますが、その波がついに北の果てにもやってきました。
タカラレーベン東北が分譲した『レーベン青森新町 THE GRAND MID』は、青森市内では数年ぶりの大型物件で、一番高い部屋は億超えです。強気の価格設定であり、計画当初は『誰が買うんだ』と冷ややかな目もありましたが、販売されると即座に成約しました」(地元の不動産関係者)
青森駅から東に延びる廃れた商店街を数分歩くと空気はガラリと変わり、真新しい商業施設一体型のマンションが現れる。ここが話題の物件である「レーベン青森新町 THE GRAND MID」だ。
写真:週刊現代
「現在、駅ビルを建設するなど青森駅周辺は官民連携で再開発が進められています。そのプロジェクトのひとつで、市民に長年親しまれた百貨店『中三青森本店』跡地に建設されました。
敷地内の商業エリアには飲食、アパレル、コスメなど集客力の高いテナントが入居しており、街ににぎわいを戻す起爆剤として期待されています。
地上14階、総戸数85戸の高層マンションで、1階から4階までが商業施設、5階以上が住宅です。1LDKから3LDKで価格帯は3000万円から1億円以上まで。発売2ヵ月で全室が完売しました」(前出の不動産関係者)
青森初の「億ション」は市街地を一望できる最上階にある。タカラレーベン東北の関係者もこう話す。
「金額は公にしていませんが、たしかに1億円を超えるお部屋もあります。広さや設備のグレードなどを反映した価格となっております」
目下、地元では「いったい誰がこの億ションを購入したのか」という話題で持ちきりだという。
はたして買ったのは何者なのか――。本誌が地元を取材をして判明したのは、意外ともいえる人物だった。
後編記事『【地元騒然】青森唯一の億ションが誕生…!近隣住民が注目する、現金で一括購入した人物の「意外すぎる正体」』に続く。