兵庫・神戸市の草むらで見つかった男の子の遺体はスーツケースに入れられ、一部が腐敗していました。警察は男の子の母親と、そのきょうだいのあわせて4人を男の子の祖母を監禁・暴行した疑いで逮捕しています。 ◇警察は、23日朝から容疑者の自宅を現場検証しました。家からは大量の荷物と共に、子どもがいたことを示す三輪車なども運び出されていました。近所の住民は、この家から発せられたSOSを聞いていました。

近所の人「2階から『(男の子の声で)助けてください』」耳を疑うような話も聞かれました。近所の人「犬みたいな首輪はめて」――子どもに首輪?近所の人「そうそう」兵庫・神戸市のうっそうとした草むらで男の子の遺体は見つかりました。現場近くにいた人「車がどんどんどんどん入ってきて。これおかしい、様子が違う、何かあったんじゃないか」遺体で見つかったのは、近くに住む穂坂修くん(6)です。そして、修くんの自宅では、事件が起きていました。記者「4人はこの集合住宅の1室で母親を監禁し、暴行を加えていたということです」修くんの母親とそのきょうだい合わせて4人が、修くんの祖母を監禁したなどとして逮捕されたのです。22日に逮捕されたのは、いずれも無職の修くんの母親・穂坂沙喜容疑者(34)とその弟の大地容疑者(32)、双子の朝美容疑者(30)と朝華容疑者(30)のきょうだい4人です。4人は今年3月ごろから今月20日ごろまでの間に、自身の母親で修くんの祖母(57)を数十回監禁し、鉄パイプのようなもので複数回殴った疑いが持たれています。一家について、近所の人は「男の怒鳴り声がよく聞こえていた。朝6時くらいから怒鳴っていた」と話していました。祖母が閉じ込められたのは自宅1階にある押し入れで、外からは鍵がかけられていたというのです。祖母は、20日に神戸市西区の自宅から10キロほど離れた神戸市垂水区で保護されました。「(容疑者が)家を出た隙に逃げた」と話していて、祖母の保護で事件が発覚しました。その2日後の22日、警察はきょうだい4人を三宮で発見。4人のうちの1人が自宅近くの草むらを警察官に案内し、そこでスーツケースに入れられた修くんの遺体が見つかりました。その様子を見た人は…「女の人は1人、警察官の中に。派手な感じで金髪の小柄な方」 ◇修くんは人なつっこかったといいます。近所の人「朝、保育所行く時も『こんにちは』って。『朝やから“こんにちは”は違うやろ』と言ったら、『えへ』と笑って保育所行ってましたから」その修くんに起きたとみられる異変。近所の人「何か月前かな、男の子が私が出た時に『おばちゃん』と言って、『誰もいないの、出られないの』。降りられないというから、『どうして』と聞いたら、外から鍵がかけられて降りられないように…。それっきり、あの子を見たのは」守れなかった幼い命。実は、神戸市によると、以前から子育てに関して相談があったというのです。神戸市は23日午後、会見を開きました。こども家庭局 丸山佳子副局長「お母さん(沙喜容疑者)から子どもの育てにくさがあることを相談されて」修くんは今年2月以降、保育園を休みがちになったということです。市によると、修くんが久しぶりに登園した今年4月20日、体に「あざ」があることを保育園側が見つけたといいます。4日後に西区役所が家庭訪問を実施。沙喜容疑者や57歳の祖母は「あざについて心当たりがない」と話したということです。ただ、5月1日に再度訪問したところ、沙喜容疑者から修くんを「一時保護してほしい」との申し出があったといいます。しかし、一時保護する予定の翌2日に沙喜容疑者や修くんはあらわれず、その後、5月9日と6月1日に西区役所などが家庭訪問しましたが、祖母が「家族で見るので一時保護は不要」と返事をしたということです。 ◇市が対応を協議しているさなか、修くんの遺体は発見されました。捜査関係者によると、スーツケースに入った遺体は一部が腐敗していたということです。そして近所の人は、3~4日ほど前にきょうだいがスーツケースを運んでいたと話します。近所の人「4人ともフードかぶって。アルミのスーツケース」警察はきょうだい4人が修くんの死亡についても事情を知っているとみて、死体遺棄の疑いも視野に捜査しています。
兵庫・神戸市の草むらで見つかった男の子の遺体はスーツケースに入れられ、一部が腐敗していました。警察は男の子の母親と、そのきょうだいのあわせて4人を男の子の祖母を監禁・暴行した疑いで逮捕しています。

警察は、23日朝から容疑者の自宅を現場検証しました。家からは大量の荷物と共に、子どもがいたことを示す三輪車なども運び出されていました。
近所の住民は、この家から発せられたSOSを聞いていました。
近所の人「2階から『(男の子の声で)助けてください』」
耳を疑うような話も聞かれました。
近所の人「犬みたいな首輪はめて」
――子どもに首輪?
近所の人「そうそう」
兵庫・神戸市のうっそうとした草むらで男の子の遺体は見つかりました。
現場近くにいた人「車がどんどんどんどん入ってきて。これおかしい、様子が違う、何かあったんじゃないか」
遺体で見つかったのは、近くに住む穂坂修くん(6)です。そして、修くんの自宅では、事件が起きていました。
記者「4人はこの集合住宅の1室で母親を監禁し、暴行を加えていたということです」
修くんの母親とそのきょうだい合わせて4人が、修くんの祖母を監禁したなどとして逮捕されたのです。
22日に逮捕されたのは、いずれも無職の修くんの母親・穂坂沙喜容疑者(34)とその弟の大地容疑者(32)、双子の朝美容疑者(30)と朝華容疑者(30)のきょうだい4人です。
4人は今年3月ごろから今月20日ごろまでの間に、自身の母親で修くんの祖母(57)を数十回監禁し、鉄パイプのようなもので複数回殴った疑いが持たれています。
一家について、近所の人は「男の怒鳴り声がよく聞こえていた。朝6時くらいから怒鳴っていた」と話していました。
祖母が閉じ込められたのは自宅1階にある押し入れで、外からは鍵がかけられていたというのです。
祖母は、20日に神戸市西区の自宅から10キロほど離れた神戸市垂水区で保護されました。「(容疑者が)家を出た隙に逃げた」と話していて、祖母の保護で事件が発覚しました。
その2日後の22日、警察はきょうだい4人を三宮で発見。4人のうちの1人が自宅近くの草むらを警察官に案内し、そこでスーツケースに入れられた修くんの遺体が見つかりました。
その様子を見た人は…
「女の人は1人、警察官の中に。派手な感じで金髪の小柄な方」

修くんは人なつっこかったといいます。
近所の人「朝、保育所行く時も『こんにちは』って。『朝やから“こんにちは”は違うやろ』と言ったら、『えへ』と笑って保育所行ってましたから」
その修くんに起きたとみられる異変。
近所の人「何か月前かな、男の子が私が出た時に『おばちゃん』と言って、『誰もいないの、出られないの』。降りられないというから、『どうして』と聞いたら、外から鍵がかけられて降りられないように…。それっきり、あの子を見たのは」
守れなかった幼い命。
実は、神戸市によると、以前から子育てに関して相談があったというのです。神戸市は23日午後、会見を開きました。
こども家庭局 丸山佳子副局長「お母さん(沙喜容疑者)から子どもの育てにくさがあることを相談されて」
修くんは今年2月以降、保育園を休みがちになったということです。市によると、修くんが久しぶりに登園した今年4月20日、体に「あざ」があることを保育園側が見つけたといいます。
4日後に西区役所が家庭訪問を実施。沙喜容疑者や57歳の祖母は「あざについて心当たりがない」と話したということです。ただ、5月1日に再度訪問したところ、沙喜容疑者から修くんを「一時保護してほしい」との申し出があったといいます。
しかし、一時保護する予定の翌2日に沙喜容疑者や修くんはあらわれず、その後、5月9日と6月1日に西区役所などが家庭訪問しましたが、祖母が「家族で見るので一時保護は不要」と返事をしたということです。

市が対応を協議しているさなか、修くんの遺体は発見されました。捜査関係者によると、スーツケースに入った遺体は一部が腐敗していたということです。
そして近所の人は、3~4日ほど前にきょうだいがスーツケースを運んでいたと話します。
近所の人「4人ともフードかぶって。アルミのスーツケース」