愛媛県新居浜市の認可保育所「新居浜上部のぞみ保育園」で5月、生後8か月の男児が給食のリンゴを喉に詰まらせて重体になった事故で、県と市は26日、リンゴの提供方法が国の指針に反していたとする指導監査結果を公表した。
同園に食事提供体制の改善を求め、7月31日までに文書で報告するよう通知した。
保育施設などでの事故防止に関する厚生労働省の指針では、離乳食期の乳幼児にはリンゴを「加熱して提供する」ことを求めている。しかし、監査結果によると、同園は男児に細かくきざんだ生のリンゴを与えていた。同園を運営する社会福祉法人は、同園で非加熱のリンゴを提供していたことを把握していなかったという。
県と市は同園に対し、指針に基づいた食事の提供のほか、研修を通じた職員の意識向上などの改善を求めた。