今月に入り、サラダ類の商品に「カエル」が混入するケースが相次ぎました。なぜこのようなことが起きているのか、また消費者はどうすればいいのか取材しました。
■丸亀製麺やスーパーで“カエル混入”
丸亀製麺が今月16日から販売を開始した「丸亀シェイクうどん」。
縦型のカップにうどんとサラダが一緒に入っている革新的な商品でしたが、21日に長崎県内の店舗で客が購入した商品にカエルが混入していたことが判明しました。
丸亀製麺は、販売再開に向けて再発防止の取り組みを進めていましたが…。
丸亀製麺:「お客様のお気持ちを最優先し、サラダミックスを使用する商品の販売を当面の間、中止することを決定いたしました」
また、今月11日には、長野県内のスーパーで販売されたサラダにも、体長2センチから4センチの「ニホンアマガエル」が混入していたことも分かっています。
■隙間に入り…野菜収穫時は見つけにくい
なぜ立て続けにこうした事態が起きたのでしょうか。カエルの生態に詳しい専門家は、今はカエルが1年で最も活発に動き回る時期のため、新鮮な野菜を扱っているところなら、どこでも起こり得ると話します。
足立区生物園・永井智也さん:「葉っぱの隙間やカエルの体が入る隙間なら、どこにでも入っていくと思う。隙間とかに隠れこんじゃうと、野菜の収穫などでは見つけにくい。日本中にカエルはたくさん生息しているので、完全に防ぐのは難しいと思うが、販売する側の人たちがカエルや虫に気を付けてほしい」
では、もしカエルを口に入れてしまった場合はどうなるのでしょうか。
永井さん:「カエルの皮膚にも弱毒があったりとか、カエルの中にいる寄生虫などが体の中に入ってしまって病気になる場合もありますので、気を付けてほしいと思います」
専門家は、万が一の場合は速やかに医療機関を受診してほしいと呼び掛けています。