政府が少子化対策の一環として進めている「こどもファスト・トラック」。子連れや妊娠中の女性などが長時間並ばずに優先して入場できる子ども連れ優先レーン”です。
【写真を見る】「助かる!」「甘やかしでは?」「順番を守ることを教えたい」“子ども連れ優先レーン”に賛否の声【ひるおび】子ども連れ優先レーン” 博物館・公園などでも東京・上野の国立科学博物館に4月に設置された「こどもファスト・トラック」。入口が二手にわかれていて、右側は通常の入場口ですが、左側はお子様連れ優先レーンと書かれています。混雑時、子ども連れなどは、このレーンを利用して優先的に入場することができます。

「こどもファスト・トラック」を導入している施設が増えています。▼国立科学博物館(常設展の入口 1か所)▼新宿御苑 3月21日~4月9日に中学生以下の子どもと保護者の専用ゲート設置▼日本科学未来館(4月29日~5月7日)屋外チケットブースに混雑時優先窓口を設置▼国営ひたち海浜公園(4月29・30日 5月3日~5日)小学生までの子どもと妊娠中の女性が優先「こどもファスト・トラック」を実施している施設は、こども家庭庁のホームページで公開されています。政府は、郵便局やプロスポーツイベント、運転免許窓口や地方公共団体の窓口でも、設置を検討しているということです。「ありがたい」「不平等感を感じる」様々な声子育て中の女性(娘2歳):並ぶとぐずってしまうことがあるので、早く入れて見せることができるのはすごくありがたい。中学3年生:混雑しているのがいつも大変なので、嬉しい。子育て中の男性(息子小2):(博物館に)子どもたちがさらに興味を持って、どんどん来たがるきっかけになるんじゃないかなと。子育て中の女性(20代):子どもがいる世代といない世帯の分断を生んでしまうのではないか。教育の一環としてもやっぱり順番を守るというのは、当たり前と思ってもらいたい。子育て中の男性(30代):ファスト・トラックであっても、多分理解できない人は不平等感を感じるだけだと思います。コメンテーター 高橋ユウ:個人的にはめちゃくちゃ助かるなと思います。実際、子どもと並ぶと、並んでいる間は元気なんですけど、いざ入ったときに眠くなっちゃったりとか、ぐずり始めちゃったりするので、元気なうちに見たいっていうのは正直あります。1回妊娠中つわりがひどい時に飲み物を飲まないとしんどい時があって、お店がずっと並んでいて、もう立っていられなくて諦めたことがあるんですよ。こういうファスト・トラックが広まると正直助かるなと思います。求める人は優先レーンを使って、「順番を守ってもらいたい」というご家族は普通の一般レーンに並んだりしていけば、そんなに不平等にもならないのかなと思います。落語家 立川志らく:中学生とか小学生はある程度我慢できる。子どもをこんなに甘やかしていいのかということも一つありますね。ちゃんと世の中は順番を守らないと入れないんだって。言うこと聞かない赤ちゃんだとか、ぐずってずっと立ってられない幼稚園の子だとか、ここまででしょ。いって小学校低学年まで。中学生までラクに入れるって、甘やかしすぎだと思いますね。年齢制限が中学生までなのはおかしい気がします。弁護士 八代英輝:震災の配給のときに日本人は「整然と並ぶ」ということが海外でも称賛されました。並ぶということも教育の一環だなと思うんですけど、子育て支援の一環として、僕はどんどんやってくれていいと思います。私達は教育が終わると子育て支援に協力できることが限られてきますが、他のご家庭の教育に協力することはできるかなと。ただ親御さんも、お子さんに感謝の気持ちを持ちながらレーンを通るということをあわせて教えてくれれば、それはありがたいなと思います。京都ではすでに取り組みもこういった取り組みを国より先に行っていた自治体があるんです。それが京都府。きっかけは出生率の低迷でした。2018年のデータでは、京都は全国で45位。そこから「子育て環境日本一」を目指しているということです。2020年から運転免許更新センターや、パスポートの事務所で、妊婦や子ども連れを優先して入れる窓口を設置しており、また、2022年5月から郵便局と連携し、京都中央郵便局に「子育て応援レーン」を設置しています。恵俊彰:いろいろ動き出しながら、議論しながら、高めていけばいいのかもしれませんね。妊婦さんとかは確かに大変ですもんね。(ひるおび 2023年5月2日放送より)
東京・上野の国立科学博物館に4月に設置された「こどもファスト・トラック」。入口が二手にわかれていて、右側は通常の入場口ですが、左側はお子様連れ優先レーンと書かれています。混雑時、子ども連れなどは、このレーンを利用して優先的に入場することができます。
「こどもファスト・トラック」を導入している施設が増えています。
▼国立科学博物館(常設展の入口 1か所)▼新宿御苑 3月21日~4月9日に中学生以下の子どもと保護者の専用ゲート設置▼日本科学未来館(4月29日~5月7日)屋外チケットブースに混雑時優先窓口を設置▼国営ひたち海浜公園(4月29・30日 5月3日~5日)小学生までの子どもと妊娠中の女性が優先
「こどもファスト・トラック」を実施している施設は、こども家庭庁のホームページで公開されています。
政府は、郵便局やプロスポーツイベント、運転免許窓口や地方公共団体の窓口でも、設置を検討しているということです。
子育て中の女性(娘2歳):並ぶとぐずってしまうことがあるので、早く入れて見せることができるのはすごくありがたい。
中学3年生:混雑しているのがいつも大変なので、嬉しい。
子育て中の男性(息子小2):(博物館に)子どもたちがさらに興味を持って、どんどん来たがるきっかけになるんじゃないかなと。
子育て中の女性(20代):子どもがいる世代といない世帯の分断を生んでしまうのではないか。教育の一環としてもやっぱり順番を守るというのは、当たり前と思ってもらいたい。
子育て中の男性(30代):ファスト・トラックであっても、多分理解できない人は不平等感を感じるだけだと思います。
コメンテーター 高橋ユウ:個人的にはめちゃくちゃ助かるなと思います。実際、子どもと並ぶと、並んでいる間は元気なんですけど、いざ入ったときに眠くなっちゃったりとか、ぐずり始めちゃったりするので、元気なうちに見たいっていうのは正直あります。1回妊娠中つわりがひどい時に飲み物を飲まないとしんどい時があって、お店がずっと並んでいて、もう立っていられなくて諦めたことがあるんですよ。こういうファスト・トラックが広まると正直助かるなと思います。求める人は優先レーンを使って、「順番を守ってもらいたい」というご家族は普通の一般レーンに並んだりしていけば、そんなに不平等にもならないのかなと思います。
落語家 立川志らく:中学生とか小学生はある程度我慢できる。子どもをこんなに甘やかしていいのかということも一つありますね。ちゃんと世の中は順番を守らないと入れないんだって。言うこと聞かない赤ちゃんだとか、ぐずってずっと立ってられない幼稚園の子だとか、ここまででしょ。いって小学校低学年まで。中学生までラクに入れるって、甘やかしすぎだと思いますね。年齢制限が中学生までなのはおかしい気がします。
弁護士 八代英輝:震災の配給のときに日本人は「整然と並ぶ」ということが海外でも称賛されました。並ぶということも教育の一環だなと思うんですけど、子育て支援の一環として、僕はどんどんやってくれていいと思います。私達は教育が終わると子育て支援に協力できることが限られてきますが、他のご家庭の教育に協力することはできるかなと。ただ親御さんも、お子さんに感謝の気持ちを持ちながらレーンを通るということをあわせて教えてくれれば、それはありがたいなと思います。
こういった取り組みを国より先に行っていた自治体があるんです。それが京都府。きっかけは出生率の低迷でした。2018年のデータでは、京都は全国で45位。そこから「子育て環境日本一」を目指しているということです。2020年から運転免許更新センターや、パスポートの事務所で、妊婦や子ども連れを優先して入れる窓口を設置しており、また、2022年5月から郵便局と連携し、京都中央郵便局に「子育て応援レーン」を設置しています。
恵俊彰:いろいろ動き出しながら、議論しながら、高めていけばいいのかもしれませんね。妊婦さんとかは確かに大変ですもんね。
(ひるおび 2023年5月2日放送より)