「鮭は要らないので酒をください」「毎日指名をください そして酒をください」
【写真】SNSに本人が上げていた写真。逮捕時とは別人のよう そうギャグも交えてTwitterで指名を欲していたのは、新宿歌舞伎町のホストで源氏名“森のくまさん”こと江川誉容疑者(25)。江川容疑者はホストクラブの女性客A子さん(23)に売春の客待ちをする“立ちんぼ”行為を唆したとして、売春防止法違反で逮捕された。江川誉容疑者 ホストとして芽が出ず、周囲からは「限界ホスト」と呼ばれていた江川容疑者が、指名上位を獲得するために使ったのは“最後の手段”だった――。

「売春をそそのかした行為での摘発は60年ぶりになります」 事件の詳細を社会部記者が解説する。「江川容疑者は勤務していたホストクラブで約20万円の売掛(未払い)金を作ったA子さんに対して『金に困っているなら“立ちんぼ”してみなよ』などと唆し、売春目的の客引き行為をさせたことで逮捕されています。 A子さんは2月から江川容疑者目当てにホストクラブへ毎日のように通いはじめました。江川容疑者に唆されるままに3月頃から“立ちんぼ”を始め、大久保公園の周辺で約40日間続けていたようです。得たお金の8割を江川容疑者に使っていたようなので、完全な“ホストのための売春”と言えます。4月10日に客待ちをしているところを現行犯逮捕され、その供述から江川容疑者の逮捕につながりました。売春をそそのかした行為での摘発は60年ぶりになります」 大久保公園周辺は近年“立ちんぼ”の急増が問題視されているエリアで、2022年だけで51人が検挙されている。その中には、ホストやメンズ地下アイドルに貢ぐ目的の女性も多いという。A子さんも、“立ちんぼ”で得たお金の8割を江川容疑者のために使い、残りで生活費を賄っていたという。 江川容疑者はこの実態を知りながら、「立ちんぼで稼いだら店でも会えるし返済もできる」と言葉巧みにAさんに売春を促していたという。江川容疑者が働いていたホストクラブ『X』を知る30代女性が話す。「クラブ『X』は2021年の3月くらいにできた新しいホストクラブで、“森のくまさん”は開店から在籍していました。お店では“くま”って呼ばれて、お笑い担当のデブホストキャラでお店のYouTubeとかTikTokに出てダイエット企画をやったりしていましたよ。前に同じビルに『森の熊さん』っていう居酒屋があったんですけど、名前はそこからとったんじゃないですか」 その30代女性は江川容疑者が目当てではなかったため、同席することは少なかった。しかし数度の接触で「指名を取るためには手段を選ばない」印象を受けていたという。「スタッフが見ていない隙に顔を近づけてきて『指名どうですか?(笑)』って言ってくるんですよ。お笑いキャラだから愛想よくすれば許されると思っているのかもしれないけど、ホスト業界では他のお客さんを取ろうとするのはタブー。しかも店内ですからね。そもそも『X』自体が人気の店ではなかったですけど、中でも“くま”はなかなか指名が取れない限界ホストって感じでした」(同前)ホスト業界では有名だった“くまの鬼枕”営業 その後「X」に通わなくなり江川容疑者のことも記憶から消えていたが、ホスト好きの友人から“森のくまさん”の悪評が聞こえてきたという。「“くまの鬼枕”は業界ではちょっとした有名ネタですよ。枕営業、つまり女性客と寝ることで指名を取る一番ハードな営業のやり方で、普通の方法ではなかなか氏名が取れなかった“くま”はひたすら女性客と寝ていたようです。そのおかげかオープンして半年くらいで“くま”はお店で上位の成績を出せるようになっていました。友人にも“くまの鬼枕”を受けて、『喋りはうまかった』と言っていた子がいますよ(笑)」(同前) 江川容疑者は今年3月には、店舗内の指名本数“No.5”にランクインしている。しかしその陰で、女性に売春を唆し、そのお金を吸い取っていたのだとすれば許されないことだ。 30代女性はホストクラブという世界の闇の深さについてこうまとめた。「ホストに貢ぐために売春する女性は少なくないので、正直驚きはありません。ただお笑い担当の“くま”のために逮捕された女性がいて、“くま”本人まで逮捕されたのは驚きました。最後まで笑わせてくれますね……」 本人やお店のSNSでは江川容疑者に関する情報は全て削除されており、事実確認のために江川容疑者が働いていたクラブ『X』を訪れたが扉には鍵がかけられており人気はなかった。電話取材を試みるも通話はつながらず、同ビルで働くスタッフやホストに取材をすると口を揃えてこう話した。「いや『X』のことはよく知らないんですよね、“森のくまさん”は名前も初めて聞きました。25日に日付が変わった頃にビル前に警察が来て騒がしくしていたのは覚えていますけど、あれがこの事件のことだったんですか?」「自分の売り上げを上げるために売春するようにそそのかした」 新宿歌舞伎町の片隅で、指名を増やしホストクラブ内での順位を上げるために女性客からお金を吸い取っていた江川容疑者。逮捕後、警察の調べに対して「立ちんぼをすれば簡単に稼げると思い、自分の売り上げを上げるために売春するようにそそのかした」と容疑を認めているという。 クラブ『X』からほど近い大久保公園では、事件が報道された27日の夜も少数の女性が“立ちんぼ”をし、その倍ほどの人数の男性が女性を物色する様子が見られた。女性に話を聞くと、「生活費と、ホストで遊ぶためのお金が欲しくて……」という回答。男性らにも声をかけたが、「“立ちんぼ”という文化は知らない」と言うと足早に歩き去った。 この街ではあまりに普通のことになってしまっているが、そもそも売春が犯罪であることを忘れてはいけない。(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
そうギャグも交えてTwitterで指名を欲していたのは、新宿歌舞伎町のホストで源氏名“森のくまさん”こと江川誉容疑者(25)。江川容疑者はホストクラブの女性客A子さん(23)に売春の客待ちをする“立ちんぼ”行為を唆したとして、売春防止法違反で逮捕された。
江川誉容疑者
ホストとして芽が出ず、周囲からは「限界ホスト」と呼ばれていた江川容疑者が、指名上位を獲得するために使ったのは“最後の手段”だった――。
事件の詳細を社会部記者が解説する。
「江川容疑者は勤務していたホストクラブで約20万円の売掛(未払い)金を作ったA子さんに対して『金に困っているなら“立ちんぼ”してみなよ』などと唆し、売春目的の客引き行為をさせたことで逮捕されています。
A子さんは2月から江川容疑者目当てにホストクラブへ毎日のように通いはじめました。江川容疑者に唆されるままに3月頃から“立ちんぼ”を始め、大久保公園の周辺で約40日間続けていたようです。得たお金の8割を江川容疑者に使っていたようなので、完全な“ホストのための売春”と言えます。4月10日に客待ちをしているところを現行犯逮捕され、その供述から江川容疑者の逮捕につながりました。売春をそそのかした行為での摘発は60年ぶりになります」
大久保公園周辺は近年“立ちんぼ”の急増が問題視されているエリアで、2022年だけで51人が検挙されている。その中には、ホストやメンズ地下アイドルに貢ぐ目的の女性も多いという。A子さんも、“立ちんぼ”で得たお金の8割を江川容疑者のために使い、残りで生活費を賄っていたという。 江川容疑者はこの実態を知りながら、「立ちんぼで稼いだら店でも会えるし返済もできる」と言葉巧みにAさんに売春を促していたという。江川容疑者が働いていたホストクラブ『X』を知る30代女性が話す。「クラブ『X』は2021年の3月くらいにできた新しいホストクラブで、“森のくまさん”は開店から在籍していました。お店では“くま”って呼ばれて、お笑い担当のデブホストキャラでお店のYouTubeとかTikTokに出てダイエット企画をやったりしていましたよ。前に同じビルに『森の熊さん』っていう居酒屋があったんですけど、名前はそこからとったんじゃないですか」 その30代女性は江川容疑者が目当てではなかったため、同席することは少なかった。しかし数度の接触で「指名を取るためには手段を選ばない」印象を受けていたという。「スタッフが見ていない隙に顔を近づけてきて『指名どうですか?(笑)』って言ってくるんですよ。お笑いキャラだから愛想よくすれば許されると思っているのかもしれないけど、ホスト業界では他のお客さんを取ろうとするのはタブー。しかも店内ですからね。そもそも『X』自体が人気の店ではなかったですけど、中でも“くま”はなかなか指名が取れない限界ホストって感じでした」(同前)ホスト業界では有名だった“くまの鬼枕”営業 その後「X」に通わなくなり江川容疑者のことも記憶から消えていたが、ホスト好きの友人から“森のくまさん”の悪評が聞こえてきたという。「“くまの鬼枕”は業界ではちょっとした有名ネタですよ。枕営業、つまり女性客と寝ることで指名を取る一番ハードな営業のやり方で、普通の方法ではなかなか氏名が取れなかった“くま”はひたすら女性客と寝ていたようです。そのおかげかオープンして半年くらいで“くま”はお店で上位の成績を出せるようになっていました。友人にも“くまの鬼枕”を受けて、『喋りはうまかった』と言っていた子がいますよ(笑)」(同前) 江川容疑者は今年3月には、店舗内の指名本数“No.5”にランクインしている。しかしその陰で、女性に売春を唆し、そのお金を吸い取っていたのだとすれば許されないことだ。 30代女性はホストクラブという世界の闇の深さについてこうまとめた。「ホストに貢ぐために売春する女性は少なくないので、正直驚きはありません。ただお笑い担当の“くま”のために逮捕された女性がいて、“くま”本人まで逮捕されたのは驚きました。最後まで笑わせてくれますね……」 本人やお店のSNSでは江川容疑者に関する情報は全て削除されており、事実確認のために江川容疑者が働いていたクラブ『X』を訪れたが扉には鍵がかけられており人気はなかった。電話取材を試みるも通話はつながらず、同ビルで働くスタッフやホストに取材をすると口を揃えてこう話した。「いや『X』のことはよく知らないんですよね、“森のくまさん”は名前も初めて聞きました。25日に日付が変わった頃にビル前に警察が来て騒がしくしていたのは覚えていますけど、あれがこの事件のことだったんですか?」「自分の売り上げを上げるために売春するようにそそのかした」 新宿歌舞伎町の片隅で、指名を増やしホストクラブ内での順位を上げるために女性客からお金を吸い取っていた江川容疑者。逮捕後、警察の調べに対して「立ちんぼをすれば簡単に稼げると思い、自分の売り上げを上げるために売春するようにそそのかした」と容疑を認めているという。 クラブ『X』からほど近い大久保公園では、事件が報道された27日の夜も少数の女性が“立ちんぼ”をし、その倍ほどの人数の男性が女性を物色する様子が見られた。女性に話を聞くと、「生活費と、ホストで遊ぶためのお金が欲しくて……」という回答。男性らにも声をかけたが、「“立ちんぼ”という文化は知らない」と言うと足早に歩き去った。 この街ではあまりに普通のことになってしまっているが、そもそも売春が犯罪であることを忘れてはいけない。(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
大久保公園周辺は近年“立ちんぼ”の急増が問題視されているエリアで、2022年だけで51人が検挙されている。その中には、ホストやメンズ地下アイドルに貢ぐ目的の女性も多いという。A子さんも、“立ちんぼ”で得たお金の8割を江川容疑者のために使い、残りで生活費を賄っていたという。
江川容疑者はこの実態を知りながら、「立ちんぼで稼いだら店でも会えるし返済もできる」と言葉巧みにAさんに売春を促していたという。江川容疑者が働いていたホストクラブ『X』を知る30代女性が話す。
「クラブ『X』は2021年の3月くらいにできた新しいホストクラブで、“森のくまさん”は開店から在籍していました。お店では“くま”って呼ばれて、お笑い担当のデブホストキャラでお店のYouTubeとかTikTokに出てダイエット企画をやったりしていましたよ。前に同じビルに『森の熊さん』っていう居酒屋があったんですけど、名前はそこからとったんじゃないですか」
その30代女性は江川容疑者が目当てではなかったため、同席することは少なかった。しかし数度の接触で「指名を取るためには手段を選ばない」印象を受けていたという。「スタッフが見ていない隙に顔を近づけてきて『指名どうですか?(笑)』って言ってくるんですよ。お笑いキャラだから愛想よくすれば許されると思っているのかもしれないけど、ホスト業界では他のお客さんを取ろうとするのはタブー。しかも店内ですからね。そもそも『X』自体が人気の店ではなかったですけど、中でも“くま”はなかなか指名が取れない限界ホストって感じでした」(同前)ホスト業界では有名だった“くまの鬼枕”営業 その後「X」に通わなくなり江川容疑者のことも記憶から消えていたが、ホスト好きの友人から“森のくまさん”の悪評が聞こえてきたという。「“くまの鬼枕”は業界ではちょっとした有名ネタですよ。枕営業、つまり女性客と寝ることで指名を取る一番ハードな営業のやり方で、普通の方法ではなかなか氏名が取れなかった“くま”はひたすら女性客と寝ていたようです。そのおかげかオープンして半年くらいで“くま”はお店で上位の成績を出せるようになっていました。友人にも“くまの鬼枕”を受けて、『喋りはうまかった』と言っていた子がいますよ(笑)」(同前) 江川容疑者は今年3月には、店舗内の指名本数“No.5”にランクインしている。しかしその陰で、女性に売春を唆し、そのお金を吸い取っていたのだとすれば許されないことだ。 30代女性はホストクラブという世界の闇の深さについてこうまとめた。「ホストに貢ぐために売春する女性は少なくないので、正直驚きはありません。ただお笑い担当の“くま”のために逮捕された女性がいて、“くま”本人まで逮捕されたのは驚きました。最後まで笑わせてくれますね……」 本人やお店のSNSでは江川容疑者に関する情報は全て削除されており、事実確認のために江川容疑者が働いていたクラブ『X』を訪れたが扉には鍵がかけられており人気はなかった。電話取材を試みるも通話はつながらず、同ビルで働くスタッフやホストに取材をすると口を揃えてこう話した。「いや『X』のことはよく知らないんですよね、“森のくまさん”は名前も初めて聞きました。25日に日付が変わった頃にビル前に警察が来て騒がしくしていたのは覚えていますけど、あれがこの事件のことだったんですか?」「自分の売り上げを上げるために売春するようにそそのかした」 新宿歌舞伎町の片隅で、指名を増やしホストクラブ内での順位を上げるために女性客からお金を吸い取っていた江川容疑者。逮捕後、警察の調べに対して「立ちんぼをすれば簡単に稼げると思い、自分の売り上げを上げるために売春するようにそそのかした」と容疑を認めているという。 クラブ『X』からほど近い大久保公園では、事件が報道された27日の夜も少数の女性が“立ちんぼ”をし、その倍ほどの人数の男性が女性を物色する様子が見られた。女性に話を聞くと、「生活費と、ホストで遊ぶためのお金が欲しくて……」という回答。男性らにも声をかけたが、「“立ちんぼ”という文化は知らない」と言うと足早に歩き去った。 この街ではあまりに普通のことになってしまっているが、そもそも売春が犯罪であることを忘れてはいけない。(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
その30代女性は江川容疑者が目当てではなかったため、同席することは少なかった。しかし数度の接触で「指名を取るためには手段を選ばない」印象を受けていたという。
「スタッフが見ていない隙に顔を近づけてきて『指名どうですか?(笑)』って言ってくるんですよ。お笑いキャラだから愛想よくすれば許されると思っているのかもしれないけど、ホスト業界では他のお客さんを取ろうとするのはタブー。しかも店内ですからね。そもそも『X』自体が人気の店ではなかったですけど、中でも“くま”はなかなか指名が取れない限界ホストって感じでした」(同前)
ホスト業界では有名だった“くまの鬼枕”営業 その後「X」に通わなくなり江川容疑者のことも記憶から消えていたが、ホスト好きの友人から“森のくまさん”の悪評が聞こえてきたという。「“くまの鬼枕”は業界ではちょっとした有名ネタですよ。枕営業、つまり女性客と寝ることで指名を取る一番ハードな営業のやり方で、普通の方法ではなかなか氏名が取れなかった“くま”はひたすら女性客と寝ていたようです。そのおかげかオープンして半年くらいで“くま”はお店で上位の成績を出せるようになっていました。友人にも“くまの鬼枕”を受けて、『喋りはうまかった』と言っていた子がいますよ(笑)」(同前) 江川容疑者は今年3月には、店舗内の指名本数“No.5”にランクインしている。しかしその陰で、女性に売春を唆し、そのお金を吸い取っていたのだとすれば許されないことだ。 30代女性はホストクラブという世界の闇の深さについてこうまとめた。「ホストに貢ぐために売春する女性は少なくないので、正直驚きはありません。ただお笑い担当の“くま”のために逮捕された女性がいて、“くま”本人まで逮捕されたのは驚きました。最後まで笑わせてくれますね……」 本人やお店のSNSでは江川容疑者に関する情報は全て削除されており、事実確認のために江川容疑者が働いていたクラブ『X』を訪れたが扉には鍵がかけられており人気はなかった。電話取材を試みるも通話はつながらず、同ビルで働くスタッフやホストに取材をすると口を揃えてこう話した。「いや『X』のことはよく知らないんですよね、“森のくまさん”は名前も初めて聞きました。25日に日付が変わった頃にビル前に警察が来て騒がしくしていたのは覚えていますけど、あれがこの事件のことだったんですか?」「自分の売り上げを上げるために売春するようにそそのかした」 新宿歌舞伎町の片隅で、指名を増やしホストクラブ内での順位を上げるために女性客からお金を吸い取っていた江川容疑者。逮捕後、警察の調べに対して「立ちんぼをすれば簡単に稼げると思い、自分の売り上げを上げるために売春するようにそそのかした」と容疑を認めているという。 クラブ『X』からほど近い大久保公園では、事件が報道された27日の夜も少数の女性が“立ちんぼ”をし、その倍ほどの人数の男性が女性を物色する様子が見られた。女性に話を聞くと、「生活費と、ホストで遊ぶためのお金が欲しくて……」という回答。男性らにも声をかけたが、「“立ちんぼ”という文化は知らない」と言うと足早に歩き去った。 この街ではあまりに普通のことになってしまっているが、そもそも売春が犯罪であることを忘れてはいけない。(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
その後「X」に通わなくなり江川容疑者のことも記憶から消えていたが、ホスト好きの友人から“森のくまさん”の悪評が聞こえてきたという。
「“くまの鬼枕”は業界ではちょっとした有名ネタですよ。枕営業、つまり女性客と寝ることで指名を取る一番ハードな営業のやり方で、普通の方法ではなかなか氏名が取れなかった“くま”はひたすら女性客と寝ていたようです。そのおかげかオープンして半年くらいで“くま”はお店で上位の成績を出せるようになっていました。友人にも“くまの鬼枕”を受けて、『喋りはうまかった』と言っていた子がいますよ(笑)」(同前)
江川容疑者は今年3月には、店舗内の指名本数“No.5”にランクインしている。しかしその陰で、女性に売春を唆し、そのお金を吸い取っていたのだとすれば許されないことだ。 30代女性はホストクラブという世界の闇の深さについてこうまとめた。「ホストに貢ぐために売春する女性は少なくないので、正直驚きはありません。ただお笑い担当の“くま”のために逮捕された女性がいて、“くま”本人まで逮捕されたのは驚きました。最後まで笑わせてくれますね……」 本人やお店のSNSでは江川容疑者に関する情報は全て削除されており、事実確認のために江川容疑者が働いていたクラブ『X』を訪れたが扉には鍵がかけられており人気はなかった。電話取材を試みるも通話はつながらず、同ビルで働くスタッフやホストに取材をすると口を揃えてこう話した。「いや『X』のことはよく知らないんですよね、“森のくまさん”は名前も初めて聞きました。25日に日付が変わった頃にビル前に警察が来て騒がしくしていたのは覚えていますけど、あれがこの事件のことだったんですか?」「自分の売り上げを上げるために売春するようにそそのかした」 新宿歌舞伎町の片隅で、指名を増やしホストクラブ内での順位を上げるために女性客からお金を吸い取っていた江川容疑者。逮捕後、警察の調べに対して「立ちんぼをすれば簡単に稼げると思い、自分の売り上げを上げるために売春するようにそそのかした」と容疑を認めているという。 クラブ『X』からほど近い大久保公園では、事件が報道された27日の夜も少数の女性が“立ちんぼ”をし、その倍ほどの人数の男性が女性を物色する様子が見られた。女性に話を聞くと、「生活費と、ホストで遊ぶためのお金が欲しくて……」という回答。男性らにも声をかけたが、「“立ちんぼ”という文化は知らない」と言うと足早に歩き去った。 この街ではあまりに普通のことになってしまっているが、そもそも売春が犯罪であることを忘れてはいけない。(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
江川容疑者は今年3月には、店舗内の指名本数“No.5”にランクインしている。しかしその陰で、女性に売春を唆し、そのお金を吸い取っていたのだとすれば許されないことだ。
30代女性はホストクラブという世界の闇の深さについてこうまとめた。
「ホストに貢ぐために売春する女性は少なくないので、正直驚きはありません。ただお笑い担当の“くま”のために逮捕された女性がいて、“くま”本人まで逮捕されたのは驚きました。最後まで笑わせてくれますね……」
本人やお店のSNSでは江川容疑者に関する情報は全て削除されており、事実確認のために江川容疑者が働いていたクラブ『X』を訪れたが扉には鍵がかけられており人気はなかった。電話取材を試みるも通話はつながらず、同ビルで働くスタッフやホストに取材をすると口を揃えてこう話した。「いや『X』のことはよく知らないんですよね、“森のくまさん”は名前も初めて聞きました。25日に日付が変わった頃にビル前に警察が来て騒がしくしていたのは覚えていますけど、あれがこの事件のことだったんですか?」「自分の売り上げを上げるために売春するようにそそのかした」 新宿歌舞伎町の片隅で、指名を増やしホストクラブ内での順位を上げるために女性客からお金を吸い取っていた江川容疑者。逮捕後、警察の調べに対して「立ちんぼをすれば簡単に稼げると思い、自分の売り上げを上げるために売春するようにそそのかした」と容疑を認めているという。 クラブ『X』からほど近い大久保公園では、事件が報道された27日の夜も少数の女性が“立ちんぼ”をし、その倍ほどの人数の男性が女性を物色する様子が見られた。女性に話を聞くと、「生活費と、ホストで遊ぶためのお金が欲しくて……」という回答。男性らにも声をかけたが、「“立ちんぼ”という文化は知らない」と言うと足早に歩き去った。 この街ではあまりに普通のことになってしまっているが、そもそも売春が犯罪であることを忘れてはいけない。(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
本人やお店のSNSでは江川容疑者に関する情報は全て削除されており、事実確認のために江川容疑者が働いていたクラブ『X』を訪れたが扉には鍵がかけられており人気はなかった。電話取材を試みるも通話はつながらず、同ビルで働くスタッフやホストに取材をすると口を揃えてこう話した。
「いや『X』のことはよく知らないんですよね、“森のくまさん”は名前も初めて聞きました。25日に日付が変わった頃にビル前に警察が来て騒がしくしていたのは覚えていますけど、あれがこの事件のことだったんですか?」
新宿歌舞伎町の片隅で、指名を増やしホストクラブ内での順位を上げるために女性客からお金を吸い取っていた江川容疑者。逮捕後、警察の調べに対して「立ちんぼをすれば簡単に稼げると思い、自分の売り上げを上げるために売春するようにそそのかした」と容疑を認めているという。
クラブ『X』からほど近い大久保公園では、事件が報道された27日の夜も少数の女性が“立ちんぼ”をし、その倍ほどの人数の男性が女性を物色する様子が見られた。女性に話を聞くと、「生活費と、ホストで遊ぶためのお金が欲しくて……」という回答。男性らにも声をかけたが、「“立ちんぼ”という文化は知らない」と言うと足早に歩き去った。 この街ではあまりに普通のことになってしまっているが、そもそも売春が犯罪であることを忘れてはいけない。(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
クラブ『X』からほど近い大久保公園では、事件が報道された27日の夜も少数の女性が“立ちんぼ”をし、その倍ほどの人数の男性が女性を物色する様子が見られた。女性に話を聞くと、「生活費と、ホストで遊ぶためのお金が欲しくて……」という回答。男性らにも声をかけたが、「“立ちんぼ”という文化は知らない」と言うと足早に歩き去った。
この街ではあまりに普通のことになってしまっているが、そもそも売春が犯罪であることを忘れてはいけない。
(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))