元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が29日配信の「NewsBAR橋下」(ABEMA TV)に出演。大阪市長を務めていた2013年のメガソーラー設置計画について改めて言及した。
この日のゲストは前大阪市長の松井一郎氏。大阪・夢洲へのIR誘致でベイエリアが魅力的な土地に生まれ変わるという話題になり、橋下氏は「そこね本当にぺんぺん草が生えて、二束三文の土地だったんですよ。僕らほんまにクリーンやから、そこ一坪も買ってないんですよ。そういうことをやる政治家って多分世の中いっぱいいると思いますよ。先買いするのは」と訴えた。
続けて「で、僕が頭に来てるのは上海電力でね。『橋下は上海電力で金もらってるんちゃうか』どうのこうのとか、アホかと。そんなしょぼい太陽光パネルなんかで金もらうんやったら、本気でやるんやったらカジノの方からもらった方がいいじゃないですか。何兆円の事業なんだから。当たり前ですけど僕ら一切何のアレもない」と語気を強めた。
これに松井氏も「IRを誘致するにあたってはルールを決めたんでね。事業者とは役所以外では一切会わない。IRでいろいろ陳情に来た人は政治家も含めて、全部オープンにしますというルールになってるから、できないようにしてる」とうなずいた。
進行役の高橋茂雄が「倫理観ってめっちゃ大変ですね」と告げると、橋下氏は「これはだってお金乱れ飛びますもんね。実際これ僕も経験したけど、本当にお金持ってきますもん、いろんな人が。それを全部断っていくんで。やっぱり、公職に就いたからそこは厳格にやってた」と主張し「だから、上海電力あったまに来たんですよ! ここまで厳格にやってるのにって」と憤りを見せた。
橋下氏を巡っては市長時代に事実上の中国国営企業である「上海電力」に対して、大阪湾岸メガソーラー事業への参入に便宜を図ったと指摘され、一部で批判の声が挙がった。同氏は「入札の一案件に知事・市長が関与できるわけがない」などと疑惑を否定している。