家族という存在は癒しにも、呪いにもなる――。
警察庁が公表した令和2年版(2020年版)警察白書によれば、2019年に検挙された殺人事件の「被疑者と被害者の関係」で最も多かったのは「親族」であったそう。身内は他人よりも距離感が近いからこそ、様々な火種が生まれやすいのかもしれない。
ある無料のマッチングアプリにも、家族への恨みを募らせている女性の投稿があったタイムラインに「こんなんになったのは姉のせい。姉を〇したい」と伏字を使い、怒りを綴っていたのは、福島彩さん(仮名・30)。彩さんは、美人な姉から向けられる憎悪に苦しんできた。

PHOTO:iStock美人な姉を持ったことで強い劣等感を抱くように…彩さんには、2歳上の姉・麻紀さんがいる。麻紀さんは幼い頃から、近所でかわいいと噂されていた美女。姉の容姿を褒めたたえる声を聞くたび、彩さんは悲しい思いをしてきた。「私は姉とは違って、ブス。学校ではよく、『姉ちゃんは綺麗なのに、お前はそうでもないよな』と笑われました」それでも、姉妹仲が良ければ、抱いている劣等感になんとか折り合いをつけられたかもしれない。だが、麻紀さんはいつも彩さんに冷たかった。幼い頃から麻紀さんは、彩さんの容姿を馬鹿にする発言を繰り返したそう。「なんで、そんなに鼻が低いの?顔も長くて馬みたい(笑)一緒に歩かないでね。恥ずかしいから」と罵られた日のことは、今でも鮮明に思いだせる。自信を失った彩さんは、社交的な麻紀さんとは正反対の引っ込み思案な性格になっていった。恋心を綴っていた日記を勝手に持ち出された中学1年生の夏。姉のことが、さらに嫌いになる出来事が起きる。自己主張が苦手な彩さんは日記に愚痴や嬉しかったことを綴るのが、当時の日課だった。年頃になると、やっぱり頭を占めるのが恋愛の悩み。姉と同学年のA先輩に恋をしていた彩さんは伝えることなど到底できない想いを日記にしたため続けた。 「先輩は、体育祭の応援団長になるほどの人気者。陰キャの私が付き合うのは無理だと分かっていたから、見ているだけで幸せでした」今日は、階段ですれ違えた。友達と笑っている姿が、かっこよかった。そんな些細な出来事を日記にしたため、読み返しては胸キュンするのが彩さんにとって幸せな時間だったそう。だが、ある日。机の引き出しにしまっておいた日記がなくなっていた。どうしてないんだろう…と不思議に思い、誰にも見られたくない気持ちを詰め込んだ日記の在りかを必死で探していると、麻紀さんが帰宅。その手には、彩さんの日記があった。なんで、それを…。そう彩さんが尋ねると麻紀さんは「かわいい妹の恋愛に協力してあげようと思って」とニヤリ。なんと、麻紀さんは彩さんの日記を盗みだし、意中の先輩に見せたのだ。麻紀さんは「Aくんね、気持ち悪いって言ってたよ。ストーカーかよって。ごめんね、てっきり両思いかと思って協力したのに、こんな風になっちゃって」と笑った。恋心を予期せぬ形で踏みにじられた彩さんは日記をビリビリに破り捨て、大泣きしたという。 他校の男子生徒と恋人になったものの…以来、姉妹の溝はより深まった。両親は姉妹間に流れる不穏な空気に気づいてはいたようだったが、子ども同士のささいないざこざだと判断したのか、特に何も言ってこなかったそう。苦い経験によって、彩さんは恋愛が怖くなってしまった。だが、大学2年生の頃、予期せぬ出会いが。通学中の電車で他校に通う同い年の佐々木真司さん(仮名)から連絡先を渡されたのだ。「気持ち悪いかもしれないけど、前から気になってて、ずっと見てました」や「連絡をとれるのが嬉しいです」とストレートに好意を示してくれる彼に彩さんはときめき、交際がスタート。「彩はかわいいね」と口癖のように言い、褒めてくれる真司さんと出会い、彩さんは自分のことが少し好きになれた。「コンプレックスしかなかった顔も、彼は『悪いところなんて、ひとつもないじゃん!全部のパーツがかわいいよ』と褒めてくれました。そんなこと誰からも言われたことがなかったので嬉しかったです」だが、幸せは長くは続かない。「大学を卒業したら結婚したいから、今のうちからご両親と会っておきたい」という真司さんの言葉に押され、自宅へ招いた際、彩さんは自分が誤った判断をしたことを知る。 麻紀さんを見た瞬間、真司さんの顔が赤くなったのだ。その姿を見た麻紀さんは、「こんなかっこいい彼がいたなんて!大切な妹だから心配してたけど、君なら安心できそう」と“いい姉アピール”をしながら、真司さんとの距離を縮めていった。今まで見たことがないくらいのデレデレ顔で姉と話す彼を見て、彩さんの心はザワザワ。会わせなければよかったと心底、後悔した。自己肯定感を高めてくれた彼を姉に寝取られた胸のザワつきは、現実のものとなる。ある休日、ひとりで外出していた彩さんのもとに麻紀さんから「今から家に帰っておいで。面白いものが見られるよ」とのメールが届いた。含みを持たせた言い方が気になり、急いで帰宅すると、玄関には真司さんのスニーカーが。胸騒ぎを覚え、麻紀さんの部屋をノックすると、中から「なんで…」という真司さんの声が聞こえた。 「姉はいつの間にか、彼と連絡先を交換していたようで、両親がいない間に私の彼氏を連れ込んで、セックスしていました」その後、彩さんたちは破局したが、あろうことか真司さんは麻紀さんと交際。さらに、2人は交際8ヶ月で授かり婚をするという事態に…。自分の彼氏が姉の夫になるという信じられない状況に直面したことで、彩さんは大きなショックを受け、ますます姉への憎しみが募った。しかし妹の彼氏を寝取って、きっとあの人はもう満足だろう。今後は、私をおもちゃにすることもなくなるはず。だから、私も自分の幸せを探そう。そう思っていた麻紀さんも結婚し、幸せな日々が訪れる。しかしそこに再び姉の魔の手が忍び寄って……。後編『バツイチ子持ちの30代女性が語る「2歳年上の姉に生まれた強烈な憎悪」が生み出したヤバすぎる心の闇』に続く。
ある無料のマッチングアプリにも、家族への恨みを募らせている女性の投稿があったタイムラインに「こんなんになったのは姉のせい。姉を〇したい」と伏字を使い、怒りを綴っていたのは、福島彩さん(仮名・30)。彩さんは、美人な姉から向けられる憎悪に苦しんできた。
PHOTO:iStock
彩さんには、2歳上の姉・麻紀さんがいる。麻紀さんは幼い頃から、近所でかわいいと噂されていた美女。姉の容姿を褒めたたえる声を聞くたび、彩さんは悲しい思いをしてきた。
「私は姉とは違って、ブス。学校ではよく、『姉ちゃんは綺麗なのに、お前はそうでもないよな』と笑われました」
それでも、姉妹仲が良ければ、抱いている劣等感になんとか折り合いをつけられたかもしれない。だが、麻紀さんはいつも彩さんに冷たかった。
幼い頃から麻紀さんは、彩さんの容姿を馬鹿にする発言を繰り返したそう。「なんで、そんなに鼻が低いの?顔も長くて馬みたい(笑)一緒に歩かないでね。恥ずかしいから」と罵られた日のことは、今でも鮮明に思いだせる。自信を失った彩さんは、社交的な麻紀さんとは正反対の引っ込み思案な性格になっていった。
中学1年生の夏。姉のことが、さらに嫌いになる出来事が起きる。自己主張が苦手な彩さんは日記に愚痴や嬉しかったことを綴るのが、当時の日課だった。年頃になると、やっぱり頭を占めるのが恋愛の悩み。姉と同学年のA先輩に恋をしていた彩さんは伝えることなど到底できない想いを日記にしたため続けた。
「先輩は、体育祭の応援団長になるほどの人気者。陰キャの私が付き合うのは無理だと分かっていたから、見ているだけで幸せでした」今日は、階段ですれ違えた。友達と笑っている姿が、かっこよかった。そんな些細な出来事を日記にしたため、読み返しては胸キュンするのが彩さんにとって幸せな時間だったそう。だが、ある日。机の引き出しにしまっておいた日記がなくなっていた。どうしてないんだろう…と不思議に思い、誰にも見られたくない気持ちを詰め込んだ日記の在りかを必死で探していると、麻紀さんが帰宅。その手には、彩さんの日記があった。なんで、それを…。そう彩さんが尋ねると麻紀さんは「かわいい妹の恋愛に協力してあげようと思って」とニヤリ。なんと、麻紀さんは彩さんの日記を盗みだし、意中の先輩に見せたのだ。麻紀さんは「Aくんね、気持ち悪いって言ってたよ。ストーカーかよって。ごめんね、てっきり両思いかと思って協力したのに、こんな風になっちゃって」と笑った。恋心を予期せぬ形で踏みにじられた彩さんは日記をビリビリに破り捨て、大泣きしたという。 他校の男子生徒と恋人になったものの…以来、姉妹の溝はより深まった。両親は姉妹間に流れる不穏な空気に気づいてはいたようだったが、子ども同士のささいないざこざだと判断したのか、特に何も言ってこなかったそう。苦い経験によって、彩さんは恋愛が怖くなってしまった。だが、大学2年生の頃、予期せぬ出会いが。通学中の電車で他校に通う同い年の佐々木真司さん(仮名)から連絡先を渡されたのだ。「気持ち悪いかもしれないけど、前から気になってて、ずっと見てました」や「連絡をとれるのが嬉しいです」とストレートに好意を示してくれる彼に彩さんはときめき、交際がスタート。「彩はかわいいね」と口癖のように言い、褒めてくれる真司さんと出会い、彩さんは自分のことが少し好きになれた。「コンプレックスしかなかった顔も、彼は『悪いところなんて、ひとつもないじゃん!全部のパーツがかわいいよ』と褒めてくれました。そんなこと誰からも言われたことがなかったので嬉しかったです」だが、幸せは長くは続かない。「大学を卒業したら結婚したいから、今のうちからご両親と会っておきたい」という真司さんの言葉に押され、自宅へ招いた際、彩さんは自分が誤った判断をしたことを知る。 麻紀さんを見た瞬間、真司さんの顔が赤くなったのだ。その姿を見た麻紀さんは、「こんなかっこいい彼がいたなんて!大切な妹だから心配してたけど、君なら安心できそう」と“いい姉アピール”をしながら、真司さんとの距離を縮めていった。今まで見たことがないくらいのデレデレ顔で姉と話す彼を見て、彩さんの心はザワザワ。会わせなければよかったと心底、後悔した。自己肯定感を高めてくれた彼を姉に寝取られた胸のザワつきは、現実のものとなる。ある休日、ひとりで外出していた彩さんのもとに麻紀さんから「今から家に帰っておいで。面白いものが見られるよ」とのメールが届いた。含みを持たせた言い方が気になり、急いで帰宅すると、玄関には真司さんのスニーカーが。胸騒ぎを覚え、麻紀さんの部屋をノックすると、中から「なんで…」という真司さんの声が聞こえた。 「姉はいつの間にか、彼と連絡先を交換していたようで、両親がいない間に私の彼氏を連れ込んで、セックスしていました」その後、彩さんたちは破局したが、あろうことか真司さんは麻紀さんと交際。さらに、2人は交際8ヶ月で授かり婚をするという事態に…。自分の彼氏が姉の夫になるという信じられない状況に直面したことで、彩さんは大きなショックを受け、ますます姉への憎しみが募った。しかし妹の彼氏を寝取って、きっとあの人はもう満足だろう。今後は、私をおもちゃにすることもなくなるはず。だから、私も自分の幸せを探そう。そう思っていた麻紀さんも結婚し、幸せな日々が訪れる。しかしそこに再び姉の魔の手が忍び寄って……。後編『バツイチ子持ちの30代女性が語る「2歳年上の姉に生まれた強烈な憎悪」が生み出したヤバすぎる心の闇』に続く。
「先輩は、体育祭の応援団長になるほどの人気者。陰キャの私が付き合うのは無理だと分かっていたから、見ているだけで幸せでした」
今日は、階段ですれ違えた。友達と笑っている姿が、かっこよかった。そんな些細な出来事を日記にしたため、読み返しては胸キュンするのが彩さんにとって幸せな時間だったそう。
だが、ある日。机の引き出しにしまっておいた日記がなくなっていた。どうしてないんだろう…と不思議に思い、誰にも見られたくない気持ちを詰め込んだ日記の在りかを必死で探していると、麻紀さんが帰宅。その手には、彩さんの日記があった。
なんで、それを…。そう彩さんが尋ねると麻紀さんは「かわいい妹の恋愛に協力してあげようと思って」とニヤリ。なんと、麻紀さんは彩さんの日記を盗みだし、意中の先輩に見せたのだ。
麻紀さんは「Aくんね、気持ち悪いって言ってたよ。ストーカーかよって。ごめんね、てっきり両思いかと思って協力したのに、こんな風になっちゃって」と笑った。恋心を予期せぬ形で踏みにじられた彩さんは日記をビリビリに破り捨て、大泣きしたという。
他校の男子生徒と恋人になったものの…以来、姉妹の溝はより深まった。両親は姉妹間に流れる不穏な空気に気づいてはいたようだったが、子ども同士のささいないざこざだと判断したのか、特に何も言ってこなかったそう。苦い経験によって、彩さんは恋愛が怖くなってしまった。だが、大学2年生の頃、予期せぬ出会いが。通学中の電車で他校に通う同い年の佐々木真司さん(仮名)から連絡先を渡されたのだ。「気持ち悪いかもしれないけど、前から気になってて、ずっと見てました」や「連絡をとれるのが嬉しいです」とストレートに好意を示してくれる彼に彩さんはときめき、交際がスタート。「彩はかわいいね」と口癖のように言い、褒めてくれる真司さんと出会い、彩さんは自分のことが少し好きになれた。「コンプレックスしかなかった顔も、彼は『悪いところなんて、ひとつもないじゃん!全部のパーツがかわいいよ』と褒めてくれました。そんなこと誰からも言われたことがなかったので嬉しかったです」だが、幸せは長くは続かない。「大学を卒業したら結婚したいから、今のうちからご両親と会っておきたい」という真司さんの言葉に押され、自宅へ招いた際、彩さんは自分が誤った判断をしたことを知る。 麻紀さんを見た瞬間、真司さんの顔が赤くなったのだ。その姿を見た麻紀さんは、「こんなかっこいい彼がいたなんて!大切な妹だから心配してたけど、君なら安心できそう」と“いい姉アピール”をしながら、真司さんとの距離を縮めていった。今まで見たことがないくらいのデレデレ顔で姉と話す彼を見て、彩さんの心はザワザワ。会わせなければよかったと心底、後悔した。自己肯定感を高めてくれた彼を姉に寝取られた胸のザワつきは、現実のものとなる。ある休日、ひとりで外出していた彩さんのもとに麻紀さんから「今から家に帰っておいで。面白いものが見られるよ」とのメールが届いた。含みを持たせた言い方が気になり、急いで帰宅すると、玄関には真司さんのスニーカーが。胸騒ぎを覚え、麻紀さんの部屋をノックすると、中から「なんで…」という真司さんの声が聞こえた。 「姉はいつの間にか、彼と連絡先を交換していたようで、両親がいない間に私の彼氏を連れ込んで、セックスしていました」その後、彩さんたちは破局したが、あろうことか真司さんは麻紀さんと交際。さらに、2人は交際8ヶ月で授かり婚をするという事態に…。自分の彼氏が姉の夫になるという信じられない状況に直面したことで、彩さんは大きなショックを受け、ますます姉への憎しみが募った。しかし妹の彼氏を寝取って、きっとあの人はもう満足だろう。今後は、私をおもちゃにすることもなくなるはず。だから、私も自分の幸せを探そう。そう思っていた麻紀さんも結婚し、幸せな日々が訪れる。しかしそこに再び姉の魔の手が忍び寄って……。後編『バツイチ子持ちの30代女性が語る「2歳年上の姉に生まれた強烈な憎悪」が生み出したヤバすぎる心の闇』に続く。
以来、姉妹の溝はより深まった。両親は姉妹間に流れる不穏な空気に気づいてはいたようだったが、子ども同士のささいないざこざだと判断したのか、特に何も言ってこなかったそう。苦い経験によって、彩さんは恋愛が怖くなってしまった。
だが、大学2年生の頃、予期せぬ出会いが。通学中の電車で他校に通う同い年の佐々木真司さん(仮名)から連絡先を渡されたのだ。
「気持ち悪いかもしれないけど、前から気になってて、ずっと見てました」や「連絡をとれるのが嬉しいです」とストレートに好意を示してくれる彼に彩さんはときめき、交際がスタート。「彩はかわいいね」と口癖のように言い、褒めてくれる真司さんと出会い、彩さんは自分のことが少し好きになれた。
「コンプレックスしかなかった顔も、彼は『悪いところなんて、ひとつもないじゃん!全部のパーツがかわいいよ』と褒めてくれました。そんなこと誰からも言われたことがなかったので嬉しかったです」
だが、幸せは長くは続かない。「大学を卒業したら結婚したいから、今のうちからご両親と会っておきたい」という真司さんの言葉に押され、自宅へ招いた際、彩さんは自分が誤った判断をしたことを知る。
麻紀さんを見た瞬間、真司さんの顔が赤くなったのだ。その姿を見た麻紀さんは、「こんなかっこいい彼がいたなんて!大切な妹だから心配してたけど、君なら安心できそう」と“いい姉アピール”をしながら、真司さんとの距離を縮めていった。今まで見たことがないくらいのデレデレ顔で姉と話す彼を見て、彩さんの心はザワザワ。会わせなければよかったと心底、後悔した。自己肯定感を高めてくれた彼を姉に寝取られた胸のザワつきは、現実のものとなる。ある休日、ひとりで外出していた彩さんのもとに麻紀さんから「今から家に帰っておいで。面白いものが見られるよ」とのメールが届いた。含みを持たせた言い方が気になり、急いで帰宅すると、玄関には真司さんのスニーカーが。胸騒ぎを覚え、麻紀さんの部屋をノックすると、中から「なんで…」という真司さんの声が聞こえた。 「姉はいつの間にか、彼と連絡先を交換していたようで、両親がいない間に私の彼氏を連れ込んで、セックスしていました」その後、彩さんたちは破局したが、あろうことか真司さんは麻紀さんと交際。さらに、2人は交際8ヶ月で授かり婚をするという事態に…。自分の彼氏が姉の夫になるという信じられない状況に直面したことで、彩さんは大きなショックを受け、ますます姉への憎しみが募った。しかし妹の彼氏を寝取って、きっとあの人はもう満足だろう。今後は、私をおもちゃにすることもなくなるはず。だから、私も自分の幸せを探そう。そう思っていた麻紀さんも結婚し、幸せな日々が訪れる。しかしそこに再び姉の魔の手が忍び寄って……。後編『バツイチ子持ちの30代女性が語る「2歳年上の姉に生まれた強烈な憎悪」が生み出したヤバすぎる心の闇』に続く。
麻紀さんを見た瞬間、真司さんの顔が赤くなったのだ。その姿を見た麻紀さんは、「こんなかっこいい彼がいたなんて!大切な妹だから心配してたけど、君なら安心できそう」と“いい姉アピール”をしながら、真司さんとの距離を縮めていった。
今まで見たことがないくらいのデレデレ顔で姉と話す彼を見て、彩さんの心はザワザワ。会わせなければよかったと心底、後悔した。
胸のザワつきは、現実のものとなる。ある休日、ひとりで外出していた彩さんのもとに麻紀さんから「今から家に帰っておいで。面白いものが見られるよ」とのメールが届いた。含みを持たせた言い方が気になり、急いで帰宅すると、玄関には真司さんのスニーカーが。
胸騒ぎを覚え、麻紀さんの部屋をノックすると、中から「なんで…」という真司さんの声が聞こえた。
「姉はいつの間にか、彼と連絡先を交換していたようで、両親がいない間に私の彼氏を連れ込んで、セックスしていました」その後、彩さんたちは破局したが、あろうことか真司さんは麻紀さんと交際。さらに、2人は交際8ヶ月で授かり婚をするという事態に…。自分の彼氏が姉の夫になるという信じられない状況に直面したことで、彩さんは大きなショックを受け、ますます姉への憎しみが募った。しかし妹の彼氏を寝取って、きっとあの人はもう満足だろう。今後は、私をおもちゃにすることもなくなるはず。だから、私も自分の幸せを探そう。そう思っていた麻紀さんも結婚し、幸せな日々が訪れる。しかしそこに再び姉の魔の手が忍び寄って……。後編『バツイチ子持ちの30代女性が語る「2歳年上の姉に生まれた強烈な憎悪」が生み出したヤバすぎる心の闇』に続く。
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その後、彩さんたちは破局したが、あろうことか真司さんは麻紀さんと交際。さらに、2人は交際8ヶ月で授かり婚をするという事態に…。自分の彼氏が姉の夫になるという信じられない状況に直面したことで、彩さんは大きなショックを受け、ますます姉への憎しみが募った。
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後編『バツイチ子持ちの30代女性が語る「2歳年上の姉に生まれた強烈な憎悪」が生み出したヤバすぎる心の闇』に続く。