参議院の憲法審査会は5日、衆議院憲法審査会の委員らに対し「毎週開催はサルがやることだ」と発言した立憲民主党の小西洋之参院議員について、野党筆頭幹事の役職辞任を認めた。
立憲の泉健太代表は3月31日に小西氏の野党筆頭理事の更迭を発表。後任には、元TBSキャスターだった杉尾秀哉参院議員の就任を決めていた。
小西氏は憲法審に出席したが、与野党の委員会からは発言の撤回や謝罪を求める声が相次いだ。
参議院の中曽根弘文憲法審査会長(自民党)は、小西氏の発言について「真摯に議論を行っている衆議院憲法審査会の委員のみなさまに対し、各院の審議の独立性を侵しかねない重大な発言である。看過できない発言だ」と厳しく非難した。
日本維新の会・音喜多駿政調会長は「冒頭、(中曽根)会長から説明があったが、会長だけではなく、当事者、またはしかるべき立場の方からもこの参院憲法審の場で謝罪、撤回などの対応がなされることを強く期待する」と述べた。
れいわ新選組の山本太郎氏は、衆院憲法審での議論を「国民が経済的に疲弊して新型コロナウイルスから立ち直れないうちに戦前の法体系に戻そうとする動きだ。こんな姑息なルール変更をサルはやらない。本当のサルに申し訳ない限りだ」と皮肉交じりに小西氏に謝罪を要求した。
小西氏は与野党の謝罪要求に応じるのか。