札幌市中央区のマンションの一室で3月、交際中の30代女性に暴行を加え傷を負わせたとして男性(25)が北海道警に緊急逮捕された事件について、札幌地裁が緊急逮捕を違法と認め、男性の勾留を取り消す決定をしたことが13日、弁護人への取材で明らかになった。警察が求めた勾留請求が認められた後に覆るのは異例という。決定は7日付。
起訴取り消しの社長らに上限の1130万円を刑事補償 東京地裁 決定を出した井戸俊一裁判長は道警捜査員が女性のマンション居室にいた男性を緊急逮捕する際、女性の承諾なく窓ガラスを割って侵入した可能性を否定できないとし、「危険で違法の程度は重大」と指摘。道警があえて詳細な事実関係をごまかし、緊急逮捕状を請求したとして「将来の違法捜査の抑止の見地からも相当でない」と結論付けた。
井戸裁判長は当初、弁護人の勾留請求取り消しを求める準抗告申し立てに対する4日付の決定で「緊急逮捕の手続きが違法とは認められない」と棄却した。一方、女性が「自宅に入ることも窓ガラスを割ることも承諾していない」と話したことから、男性の弁護人は女性の証言を添えて最高裁への特別抗告申立書を5日に札幌地裁へ提出。女性の証言などをもとに改めて札幌地裁が検討し、勾留請求を取り消した。男性は12日付で不起訴処分となっている。 弁護人の青木康之弁護士は「違法な捜査資料を作成して裁判所をだましたのであれば大問題。真相解明のため、国賠訴訟を提起する予定だ」と話した。【金将来】
決定を出した井戸俊一裁判長は道警捜査員が女性のマンション居室にいた男性を緊急逮捕する際、女性の承諾なく窓ガラスを割って侵入した可能性を否定できないとし、「危険で違法の程度は重大」と指摘。道警があえて詳細な事実関係をごまかし、緊急逮捕状を請求したとして「将来の違法捜査の抑止の見地からも相当でない」と結論付けた。
井戸裁判長は当初、弁護人の勾留請求取り消しを求める準抗告申し立てに対する4日付の決定で「緊急逮捕の手続きが違法とは認められない」と棄却した。一方、女性が「自宅に入ることも窓ガラスを割ることも承諾していない」と話したことから、男性の弁護人は女性の証言を添えて最高裁への特別抗告申立書を5日に札幌地裁へ提出。女性の証言などをもとに改めて札幌地裁が検討し、勾留請求を取り消した。男性は12日付で不起訴処分となっている。
弁護人の青木康之弁護士は「違法な捜査資料を作成して裁判所をだましたのであれば大問題。真相解明のため、国賠訴訟を提起する予定だ」と話した。【金将来】