山形県警本部に勤務する男性職員が勤務中、今後行われる選挙に関して職務の公正中立を疑われるような発言をしたとして、県警は23日、男性職員を同日付で戒告の懲戒処分にしたと発表した。
男性職員は同日付で依願退職した。
県警監察課の発表によると、男性職員は2月下旬の勤務中、警察施設内で複数の警察職員に対し、特定の人物の名前を挙げ、「選挙に出るようだ」などと話したという。近くで聞いていた警察職員が不審に思い、上司に報告したことで発覚した。
男性職員は、県警が定める選挙に関する職務の公正中立を定めた服務規定に違反し、「大変申し訳ないことをしてしまった。違反になるとは思わなかった」と話しているという。
同課は、個人の特定と選挙の結果に影響を与える可能性があるとして、男性職員の所属などを明らかにしていない。同課の担当者は「県警に対する信頼を疑われるもので残念。今後も職務倫理教養を行い、再発防止に取り組む」とコメントした。