住宅から白骨化した遺体が見つかった。
逮捕された男が、「知人を殺害し自宅の庭に埋めた」と供述している。
周囲に畑が広がる地域に立つブルーシートで覆われた1軒の住宅。
庭はいっぱいに膨らんだ、ごみ袋で埋め尽くされている。
千葉・木更津市にあるこの住宅の敷地から白骨化した遺体が見つかった。
この家に住む男は「十数年前に知人を殺害し、自宅の庭に埋めた」と供述している。
男は小川順也容疑者(37)。
3月19日、「十数年前に知人を殺した」と自ら110番通報し、「自宅の庭に埋めた」などと供述したという。
近所に住む人は、小川容疑者について「おとなしい人だよ、1人だからね。ずーっと、今もずっと。最初はね、お金の関係だったみたいだけどね」と話した。
小川容疑者は通報した翌日、会計を担当している自治会から現金数十万円を横領した業務上横領の疑いで逮捕された。
警察が小川容疑者の供述に基づき、27日から自宅を捜索したところ、28日から29日にかけて、庭の1カ所から白骨化した遺体が見つかった。
骨は、庭の土と同化したような状態で見つかったという。
住宅の庭では29日、ブルーシートの上で、警察が土をふるいにかけるような作業にあたっていた。
住宅の屋根は抜け落ち、骨組みがむき出しの状態。
庭に積まれたごみ袋には、「玄関前 廊下」と書かれた文字。家の中にあったごみを袋詰めしたということだろうか。
現場は、圏央道木更津東インターチェンジから、直線でおよそ1.5km。
近所の人によると、小川容疑者はかつて、祖父と両親、妹と住んでいたが、祖父と父親が亡くなり、妹と母親は別の場所で暮らしているという。
祖父が亡くなってからは、庭の草が人の背丈ほどまで伸びていたという。
男の告白によって明らかになった不可解な事件。
警察は、殺人と死体遺棄の容疑で調べている。