フィリピンから強制送還され、2人の容疑者の身柄が入る警視庁・渋谷署前から小林記者の中継です。
渡辺優樹容疑者(38)と小島智信容疑者(45)は羽田空港から捜査車両に乗って捜査本部がある警視庁渋谷署に午前6時10分すぎに入りました。
2人は捜査車両の後部座席に乗っていて、渡辺容疑者はフードを深くかぶり、その表情はうかがえず、小島容疑者は若干うつむき、終始目をつむっていました。
渡辺容疑者らは2019年11月、フィリピン当局がマニラで拘束した日本人36人の特殊詐欺グループの幹部とみられています。このグループについては全国であわせて70人以上が逮捕され、被害総額は60億円以上にのぼるとみられています。
2人はこのあと渋谷署で特殊詐欺事件についての取り調べを受け、その後、留置先の別の警察署に再度身柄を移送される予定です。
警視庁は今後、渡辺容疑者らを本格的に取り調べ、特殊詐欺グループの実態解明を進め、全国で相次ぐ連続強盗事件や指示役とされる“ルフィ”と名乗る人物との関連についても調べる方針です。