ヤフーは27日、ニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」の「Yahoo!ニュース コメント」への投稿における、携帯電話番号設定の必須化後の効果を公表した。
「携帯電話番号設定の必須化後の効果」としては「悪質なユーザーが減少(『投稿停止措置』を受けるYahoo! JAPAN ID数が56%減少)」、「不適切なコメントが減少(“投稿時の注意メッセージ”の表示回数が22%減少)」とした。
携帯電話番号設定の必須化の背景については、従来はコメント投稿にあたって携帯電話番号の設定が任意だったため、「投稿停止措置」を受けた一部のユーザーが、携帯電話番号を設定していない別のYahoo! JAPAN ID(以下、ID)で不適切な投稿を繰り返すケースが見られた。
こういった抜け道を断ち、一連の不適切なコメント投稿の抑止を強化するための施策の一環として、昨年11月15日、コメント欄への投稿において、携帯電話番号の設定を必須化した。
「Yahoo!ニュース」は、ユーザーがニュースに関する多様な意見を共有しあい、新たな視点を得るきっかけを創出することを目的として、2007年からコメント欄を提供している。
「Yahoo!ニュース」では、誹謗中傷などの内容を含む投稿を禁止し、コメントポリシーに違反投稿の具体例をわかりやすく明示するなど、不適切なコメント投稿の抑止に取り組んでいるほか、24時間体制の専門チームによる人的なパトロールやAIを駆使して、投稿されてしまった不適切なコメントの削除などの対策にも注力している。
また、不適切なコメント投稿の対策として、2018年6月より、不適切なコメントを繰り返し投稿したアカウントについては、それ以降の投稿ができなくなるよう「投稿停止措置」を行っている。さらに、「投稿停止措置」を受けたユーザーが別のIDで不適切なコメント投稿を繰り返す行為を防ぐため、2020年10月より、「投稿停止措置」を受けたユーザーに対し、同ユーザーが保有する別のIDでもコメント投稿を制限するよう、対策を強化している。
さらに、一連の不適切なコメント投稿の抑止を強化するための施策の一環として、2022年11月、携帯電話番号の設定を必須化した。これにより、複数IDをもちいて不適切な投稿を繰り返すユーザーへの対策がより確実に実施できるようになった。その結果、新たに「投稿停止措置」を受ける ID 数が56%減少し、悪質なユーザーを減らすことができた。
なお、携帯電話番号の設定必須化により、不適切なコメントの減少も確認でき、コメントポリシーに違反するコメントを複数回投稿しているIDに対して表示される、投稿時の注意メッセージの表示回数は、必須化前と比べると22%減少した(数値はいずれも必須化前の10月と必須化後の12~1月平均の比較)。