28日に始まった藤井聡太王将(20)と羽生善治九段(52)の第72期ALSOK杯王将戦七番勝負の第3局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)は、藤井王将が速攻を仕掛けた後、激しい攻防に突入した。
藤井またも長考 検討陣「さっぱり分からず」「候補手すら…」 羽生九段の雁木(がんぎ)の構えに藤井王将は角頭を狙う3筋から攻めたが、羽生九段は角交換の後、銀も取り合って手番を握ると、飛車取りに3五銀と打った。 この手に藤井王将の手が止まり、31分考えて午後0時半の昼食休憩に入った。藤井王将は再開後も考え続け、1時間の休憩を挟んで84分の長考で2八に飛車を引いた。森下卓九段は「飛車を引く一手だと思うが、今後の展開を考えたのだろう。羽生九段の駒が上ずっているので、まとめ方が難しいように見える」と話した。【新土居仁昌】
羽生九段の雁木(がんぎ)の構えに藤井王将は角頭を狙う3筋から攻めたが、羽生九段は角交換の後、銀も取り合って手番を握ると、飛車取りに3五銀と打った。
この手に藤井王将の手が止まり、31分考えて午後0時半の昼食休憩に入った。藤井王将は再開後も考え続け、1時間の休憩を挟んで84分の長考で2八に飛車を引いた。森下卓九段は「飛車を引く一手だと思うが、今後の展開を考えたのだろう。羽生九段の駒が上ずっているので、まとめ方が難しいように見える」と話した。【新土居仁昌】