この記事をまとめると ■道路では歩行者優先 ■しかし基本ルールを知らない歩行者も多い ■今回は歩行者用信号のルールについて解説する 青の点滅で道路を渡りはじめるのは交通違反! 内閣府の交通安全白書によると令和2年中の交通事故発生件数は30万9,178件で,これによる死者数は2,839人,負傷者数は36万9,476人。 前年と比べると,交通事故発生件数は7万2,059件(18.9%),死者数は376人(11.7%),負傷者数は9万2,299人(20.0%)減少し、現行の交通事故統計となった昭和23年以降で最少となった前年をさらに下まわっている。

このうち交通死亡事故発生件数を事故類型別にみると,正面衝突等(918件,構成率33.0%)がもっとも多く,次いで歩行者横断中(651件,構成率23.4%),出会い頭衝突(346件,構成率12.4%)の順で多くなっており,この3類型だけで全体の68.8%を占めているとのこと。 この3類型でとくに気になるのは、歩行者横断中の事故。 2022年は「歩行者がお先にどうぞと譲ったのに、歩行者妨害で違反キップを切られた」事案が話題になったが、一方で歩行者側のルール違反、信号無視や横断禁止場所での横断(ドリフターズの仲本工事さんの一件など)にも注目が集った。 道路では「歩行者優先」なのは前提だが、ドライバーからすると意外に基本ルールを知らない人が多い気がする。その代表例が、歩行者用信号の解釈。 青色灯火は「歩行者は、進行することができること」。赤色灯火は「歩行者は、道路を横断してはならないこと」。ここは誰でも間違わない。 問題は、青色灯火から青色点滅になったとき。「ダッシュで渡ればOK」だと思っている人が大半なのではないだろうか。 しかし、道路交通法施行令では「歩行者は、道路の横断を始めてはならず、また道路を横断している歩行者は、速やかに、その横断を終わるか、又は横断をやめて引き返さなければならないこと」となっている。要するに、原則として渡ってはいけないということ。青の点滅信号で道路を渡りはじめるのは、立派な交通違反なのでやめて欲しい。 警視庁の資料では、都内の2021年の歩行者の交通死亡事故のうち、歩行者側の信号無視や横断違反等の交通違反があったケースは、全体の65.1%にも上る……。死亡事故まで至らなくても、クルマと歩行者がぶつかった場合、痛い思いをするのは明らかに歩行者。 いくら歩行者優先の原則があったとしても、歩行者が赤信号を無視して、自動車側が青信号の交差点を直進し、横断歩道を渡る歩行者と接触した場合、70:30で歩行者側の過失割合が高くなる。 また横断歩道を渡る歩行者と交差点を右左進入するクルマとが接触した場合でも、歩行者側が信号無視だった場合、過失割合は50:50になる。 最近はドライブレコーダーを装着しているクルマも多いし、街中に防犯カメラも多い。歩行者の信号無視の記録もきっちり残されたり、目撃者の証言なども集められるので、歩行者側も交通ルールはきっちり守り、事故に遭わない、事故を起こさない努力を怠らないようにしよう。
■道路では歩行者優先
■しかし基本ルールを知らない歩行者も多い
■今回は歩行者用信号のルールについて解説する
内閣府の交通安全白書によると令和2年中の交通事故発生件数は30万9,178件で,これによる死者数は2,839人,負傷者数は36万9,476人。
前年と比べると,交通事故発生件数は7万2,059件(18.9%),死者数は376人(11.7%),負傷者数は9万2,299人(20.0%)減少し、現行の交通事故統計となった昭和23年以降で最少となった前年をさらに下まわっている。
このうち交通死亡事故発生件数を事故類型別にみると,正面衝突等(918件,構成率33.0%)がもっとも多く,次いで歩行者横断中(651件,構成率23.4%),出会い頭衝突(346件,構成率12.4%)の順で多くなっており,この3類型だけで全体の68.8%を占めているとのこと。
この3類型でとくに気になるのは、歩行者横断中の事故。
2022年は「歩行者がお先にどうぞと譲ったのに、歩行者妨害で違反キップを切られた」事案が話題になったが、一方で歩行者側のルール違反、信号無視や横断禁止場所での横断(ドリフターズの仲本工事さんの一件など)にも注目が集った。 道路では「歩行者優先」なのは前提だが、ドライバーからすると意外に基本ルールを知らない人が多い気がする。その代表例が、歩行者用信号の解釈。 青色灯火は「歩行者は、進行することができること」。赤色灯火は「歩行者は、道路を横断してはならないこと」。ここは誰でも間違わない。 問題は、青色灯火から青色点滅になったとき。「ダッシュで渡ればOK」だと思っている人が大半なのではないだろうか。 しかし、道路交通法施行令では「歩行者は、道路の横断を始めてはならず、また道路を横断している歩行者は、速やかに、その横断を終わるか、又は横断をやめて引き返さなければならないこと」となっている。要するに、原則として渡ってはいけないということ。青の点滅信号で道路を渡りはじめるのは、立派な交通違反なのでやめて欲しい。 警視庁の資料では、都内の2021年の歩行者の交通死亡事故のうち、歩行者側の信号無視や横断違反等の交通違反があったケースは、全体の65.1%にも上る……。死亡事故まで至らなくても、クルマと歩行者がぶつかった場合、痛い思いをするのは明らかに歩行者。 いくら歩行者優先の原則があったとしても、歩行者が赤信号を無視して、自動車側が青信号の交差点を直進し、横断歩道を渡る歩行者と接触した場合、70:30で歩行者側の過失割合が高くなる。 また横断歩道を渡る歩行者と交差点を右左進入するクルマとが接触した場合でも、歩行者側が信号無視だった場合、過失割合は50:50になる。 最近はドライブレコーダーを装着しているクルマも多いし、街中に防犯カメラも多い。歩行者の信号無視の記録もきっちり残されたり、目撃者の証言なども集められるので、歩行者側も交通ルールはきっちり守り、事故に遭わない、事故を起こさない努力を怠らないようにしよう。
2022年は「歩行者がお先にどうぞと譲ったのに、歩行者妨害で違反キップを切られた」事案が話題になったが、一方で歩行者側のルール違反、信号無視や横断禁止場所での横断(ドリフターズの仲本工事さんの一件など)にも注目が集った。
道路では「歩行者優先」なのは前提だが、ドライバーからすると意外に基本ルールを知らない人が多い気がする。その代表例が、歩行者用信号の解釈。
青色灯火は「歩行者は、進行することができること」。赤色灯火は「歩行者は、道路を横断してはならないこと」。ここは誰でも間違わない。
問題は、青色灯火から青色点滅になったとき。「ダッシュで渡ればOK」だと思っている人が大半なのではないだろうか。
しかし、道路交通法施行令では「歩行者は、道路の横断を始めてはならず、また道路を横断している歩行者は、速やかに、その横断を終わるか、又は横断をやめて引き返さなければならないこと」となっている。要するに、原則として渡ってはいけないということ。青の点滅信号で道路を渡りはじめるのは、立派な交通違反なのでやめて欲しい。 警視庁の資料では、都内の2021年の歩行者の交通死亡事故のうち、歩行者側の信号無視や横断違反等の交通違反があったケースは、全体の65.1%にも上る……。死亡事故まで至らなくても、クルマと歩行者がぶつかった場合、痛い思いをするのは明らかに歩行者。 いくら歩行者優先の原則があったとしても、歩行者が赤信号を無視して、自動車側が青信号の交差点を直進し、横断歩道を渡る歩行者と接触した場合、70:30で歩行者側の過失割合が高くなる。 また横断歩道を渡る歩行者と交差点を右左進入するクルマとが接触した場合でも、歩行者側が信号無視だった場合、過失割合は50:50になる。 最近はドライブレコーダーを装着しているクルマも多いし、街中に防犯カメラも多い。歩行者の信号無視の記録もきっちり残されたり、目撃者の証言なども集められるので、歩行者側も交通ルールはきっちり守り、事故に遭わない、事故を起こさない努力を怠らないようにしよう。
しかし、道路交通法施行令では「歩行者は、道路の横断を始めてはならず、また道路を横断している歩行者は、速やかに、その横断を終わるか、又は横断をやめて引き返さなければならないこと」となっている。要するに、原則として渡ってはいけないということ。青の点滅信号で道路を渡りはじめるのは、立派な交通違反なのでやめて欲しい。
警視庁の資料では、都内の2021年の歩行者の交通死亡事故のうち、歩行者側の信号無視や横断違反等の交通違反があったケースは、全体の65.1%にも上る……。死亡事故まで至らなくても、クルマと歩行者がぶつかった場合、痛い思いをするのは明らかに歩行者。
いくら歩行者優先の原則があったとしても、歩行者が赤信号を無視して、自動車側が青信号の交差点を直進し、横断歩道を渡る歩行者と接触した場合、70:30で歩行者側の過失割合が高くなる。
また横断歩道を渡る歩行者と交差点を右左進入するクルマとが接触した場合でも、歩行者側が信号無視だった場合、過失割合は50:50になる。 最近はドライブレコーダーを装着しているクルマも多いし、街中に防犯カメラも多い。歩行者の信号無視の記録もきっちり残されたり、目撃者の証言なども集められるので、歩行者側も交通ルールはきっちり守り、事故に遭わない、事故を起こさない努力を怠らないようにしよう。
また横断歩道を渡る歩行者と交差点を右左進入するクルマとが接触した場合でも、歩行者側が信号無視だった場合、過失割合は50:50になる。
最近はドライブレコーダーを装着しているクルマも多いし、街中に防犯カメラも多い。歩行者の信号無視の記録もきっちり残されたり、目撃者の証言なども集められるので、歩行者側も交通ルールはきっちり守り、事故に遭わない、事故を起こさない努力を怠らないようにしよう。