東京都心部を一周するJR山手線が7日始発から8日終電までの2日間にわたり、外回りの大崎-渋谷-池袋間で終日運休する。
渋谷駅のホーム拡幅に伴う線路切り替え工事のためで、JR東日本は「他社線への振り替え輸送の利用や迂回(うかい)乗車をお願いしたい」と呼びかけている。
JR東によると、運休中の外回りは池袋-東京-大崎間だけ運行。本数を6~7割程度減らし、日中の運転間隔は約10分に1本となる。運休区間のない内回りも運行本数が3割程度減少する。切り替え工事に伴う山手線の運休は過去にもあるが、今回の運休は昭和62年のJR東日本発足後で2番目の長さとなり、計約53万人に影響する見通し。
JR東は混雑対策として、大崎-渋谷-池袋間で山手線と並走する埼京線の電車を増発するほか、大崎-新宿間で恵比寿と渋谷に停車する臨時の区間列車を運行する。
今回の工事では山手線の内回りと外回りのホームを一体化させ、ホームの幅を約3メートル広げ、エスカレーターなどを設置して利便性を向上させる。将来的には、隣を走る埼京線のホームと高さを同じにする計画で、全体の工事の完成は令和9年度を予定している。