新潟市中央区の認可外保育施設「ポポラー新潟東中通園」で、子育て支援員が園児に敷布団を巻き付けるなどしていた問題で、新潟市は6日、児童福祉法に基づいて同園に文書で改善指導を行った。
同市は昨年12月27日、園側から報告書を受け取り、事実確認を完了した。報告書によると、子育て支援員は園児1人に対し、昨年5~6月にかけて敷布団の巻き付けを計3回行っていた。
同5~9月には週2、3回の頻度で同じ児童をロッカールームやトイレなどに5~15分間にわたり鍵を掛けて閉じ込めた。5月には、園児の腕を10~15分間つかみながら激しい叱責(しっせき)をしてあざを負わせていた。
園は先月、保護者に対し、別の職員も園児を洗濯室に閉じ込めるなどの不適切行為をしていたと説明した。だが、園はこの職員の不適切行為の事実確認ができなかったとして、報告書には記述しなかったという。この職員、子育て支援員とも退職している。
市は改善指導で不適切な保育の是正や職員の人権意識向上などを求めた。月内に改善状況を確認する方針だ。