18日朝、柏崎市で新潟海上保安部の巡視船「えちご」が浅瀬で座礁する事故がありました。
乗員にケガはありませんでしたが、新潟海上保安部は「ヒューマンエラーの可能性が高い」と説明し、詳しい原因を調べています。
波に揺られ、海上に止まったまま動かない大型船。
1月18日は海での事故などを通報する番号、「118番の日」・・・海の安全を見守る巡視船に何があったのでしょうか。
新潟海上保安部によりますと18日午前6時34分、巡視船「えちご」から「浅瀬に乗り上げた」と連絡がありました。
<記者リポート>
「巡視船は4時間以上、あちらの場所に止まったままになっています。このあたりの風は非常に強く、波も高くなっています」
現場は柏崎市の沖合、椎谷鼻灯台から北西およそ1.1キロ付近。灯台の灯りが消えていたため確認のため、近づいていたということです。33人の乗員にケガはありませんでした。
<上空からリポート>
「船の脇の海面には油のようなものが浮かんでいます」
船の周囲に漂う油・・・船の底に損傷があり、浸水も確認されています。
新潟海上保安部は別の巡視船などを現場に派遣し状況を詳しく調べていますが、「えちご」は自力で航行ができない状態で、船の引き上げやえい航などは19日以降になる見通しです。
<近くに住む人は>
「あの大型のね、海保の船がね。このへんで座礁するというのは信じられない」
「あんな事故があっては困る・・・何してんだかと思って」
【海上保安庁 石井昌平 長官】
「海の安全を守るべき海上保安庁の巡視船がこのような事故を起こしたことは誠に遺憾。きわめて重大な事故と重く受け止めています」
事故を受け、海上保安庁のトップが謝罪・・・そして、新潟海上保安部も会見を開き、謝罪しました。
【新潟海上保安部 小野雄介 部長】
「ご迷惑ご心配をおかけしていることに深くお詫び申し上げます」
新潟海上保安部は当時の状況について、天候は雨、風は南西に11メートル、視界は10キロメートルと説明しています。
「えちご」はヘリコプターを搭載できる巡視船で、総トン数は3100トン。長さ105.4メートル、幅14.5メートルで新潟海上保安部に所属する船の中で最も大型の巡視船です。
航行中であれば10メートル程度の風の影響は受けないものの灯台の確認のため、止まっていたことで風に流された可能性があるとみています。
また、エンジンのトラブルなどは報告されておらず、原因については「ヒューマンエラーの可能性が高い」と説明しました。
【新潟海上保安部 小野雄介 部長】
「浅瀬に近づく必要がある場合、どこに浅瀬があるのか、水深がどの程度か、巡視船がどこにいるのか、といったものを確認することが必要になってくる。そのへんを怠っていたのではないか、一般論ですが考えられる」
気象台によりますと、柏崎市には当時、波浪注意報や濃霧注意報が発表されていました。
新潟海上保安部を管轄する第9管区海上保安本部は「海難対策本部」を設置。「業務上過失往来危険」の疑いも視野に乗員から当時の状況を聞き取るなど事故の原因を詳しく調べています。