「申し訳ないけど人災だと思います」「返してほしい。悔しい」
事故で息子を失った両親は、カメラの前で感情をあらわにした。
11月25日、新潟県長岡市のゴミ処理施設で起きた事故。作業をしていた阿部和紘(あべ・かずひろ)さん(37)が、倒れてきた約700kgの鉄の扉の下敷きになり、死亡した。
亡くなった阿部和紘さんの父・均さん:最後に力を振り絞って『助けてくれ』ということを伝えたらしいです。
事故の原因の1つとされているのが、建物の老朽化。
しかし、それだけではない。ごみピットの扉は2020年から不具合が発生していて、常時開けっぱなしの状態。不具合が放置されていたのだった。
さらに、遺族に知らされていないことがあった。
亡くなった阿部和紘さんの母・由香里さん:11月3日に(扉が)1回外れていたの?
記者:左側の扉が。今回外れたのは右側…
事故から約3週間前に、もう片方の扉が外れていたのだ。このことを記者から聞いた両親は、声を震わせた。
父・均さん:なおさら責任問題ですよね。
母・由香里さん:信じられない。そんなの初めて聞きました。あまりにもかわいそうすぎて。「防げたんじゃない?」って…。
警察は、業務上過失致死の疑いも視野に捜査している。
(「イット!」2022年12月5日放送分より)