かつては「年の初めの運試し」とデパートや百貨店等の初売りに並び買った「福袋」。近年では、年末が訪れる前から、予約販売をスタートしたりオンラインで購入可能な店舗が増えている。内容も多種多様で、あらかじめ何が入っているかわかっている場合も。福袋の中身を紹介するサイト「福袋ギルド」を運営している“もちこ”さん。年間200種以上を購入するという彼女に、昨今の福袋事情を聞いた。
【画像】2023年注目の福袋、ミスドはピカチュウやプリン“ポケモン”限定グッズ&実質タダ?なドーナツ引き換え券付き■毎年楽しみに待っていた“文房具の福袋”がすべての始まりだった 遡ること、小学生が福袋デビューだったというもちこさん。近所のホームセンターで毎年文具の福袋をお年玉で買うのが恒例行事だったという。「1000円の福袋にえんぴつやノートといった可愛い文具が袋一杯に入っていて、毎年楽しみに福袋の発売を待っていました。それが福袋を好きになったきっかけです」 そんなかわいらしい思い出からスタートした彼女の福袋人生。今では年間 200 種以上の福袋を買うまでになった。百貨店やショッピングモールへアクセスしやすい場所に引っ越したことで、福袋が買いやすくなり一気にハマっていったという。現在は、家族や友達と一緒にタッグを組んでお得な福袋や面白い福袋を探す楽しみも感じるように。「気づいたらこんなに買っていました(笑)」と驚くことも少なくないようだ。 価格帯の幅も広がり、1000円台から気軽に買えるものから、数千万円もするような高額福袋を見かけることも。もちこさんが今まで1番高いものは、15万円前後で購入した旅行の福袋で、内容はヨーロッパ行きのミステリーツアー。ただの旅行ではないところが、福袋らしいワクワク感が感じられる内容だ。■「損はしたくない!」より“可視化”を求める傾向に福袋も変化 福袋といえば、「何が入っているかわからないから不安」「前年の売り残りばかり入っているのでは?」というイメージを持つ人もいまだ多いのでは。しかし、昨今はアパレルであればサイズやアイテムが書かれていたり、人気ブランドとコラボした福袋限定グッズが用意されていたりと、企業でも趣向を凝らしたラインナップが登場している。 開けた時の何が出るか分からない“ドキドキ感”が得られるはずだった福袋が年々変化していっているのだ。もちこさんも「ここ10年くらいで一気に『中身を開けるまで何が入っているかわからない福袋』が減りました。『損をしたくない!』、『家に無駄なものを持ち込みたくない!』という人が増えたのが一因かと思いますが、福袋好きギャンブラーの私としてはちょっと寂しいです。同じ意見の福袋好きは多いですね…」と話す。■福袋は失敗も含めて楽しむ“エンタメ”性が魅力 長年福袋と向き合い、様々な福袋に挑戦し、あたりもハズレも楽しんでいるもちこさん。これまでの経験値から、自身が「これは当たりだ」と思う基準はどこに置いているのだろうか。「ジャンル問わず福袋を購入した金額の4倍以上の総額が入っていたら『大当たりだ!!』と思います。あとは欲しかったもの、好みのものが入っていたら『当たり!!』と感じます!!」 さらに聞いてみると「食品は1.5倍以上入っていたら当たり、雑貨は3倍以上入っていたら喜んでリピート、アパレルは10倍以上の中身が入っていても好みじゃない場合は『当たり』とは感じない」など、購入後のジャッジは損得含めシビアに見ているようだ。ブログでも備忘録と来年の参考に、とネタバレを詳細に残している。 また、1万円超える福袋は「失敗したくない」と強く感じてしまうため、ある程度選んで買っているという。過去の苦い経験から、アパレルも現在は好きなブランド以外は基本買っていないそうだ。 とはいえ「福袋は失敗も含めて楽しむくらいの気持ちで買っています」と話すもちこさん。「福袋」の魅力についても「“お得”という側面もありますが、“ガチャ”のようなエンターテイメント性もあるところが魅力です!」と、小学生の時に初めて福袋を買った時の思いを忘れず、損得勘定だけに走らない心持ちで、福袋に挑んでいる。 失敗のない福袋が増えているが、ここは2023年の初エンタメ!と決めて、福袋に新年を託し年の初めにドキドキワクワクを楽しんでみては。
■毎年楽しみに待っていた“文房具の福袋”がすべての始まりだった
遡ること、小学生が福袋デビューだったというもちこさん。近所のホームセンターで毎年文具の福袋をお年玉で買うのが恒例行事だったという。「1000円の福袋にえんぴつやノートといった可愛い文具が袋一杯に入っていて、毎年楽しみに福袋の発売を待っていました。それが福袋を好きになったきっかけです」
そんなかわいらしい思い出からスタートした彼女の福袋人生。今では年間 200 種以上の福袋を買うまでになった。百貨店やショッピングモールへアクセスしやすい場所に引っ越したことで、福袋が買いやすくなり一気にハマっていったという。現在は、家族や友達と一緒にタッグを組んでお得な福袋や面白い福袋を探す楽しみも感じるように。「気づいたらこんなに買っていました(笑)」と驚くことも少なくないようだ。
価格帯の幅も広がり、1000円台から気軽に買えるものから、数千万円もするような高額福袋を見かけることも。もちこさんが今まで1番高いものは、15万円前後で購入した旅行の福袋で、内容はヨーロッパ行きのミステリーツアー。ただの旅行ではないところが、福袋らしいワクワク感が感じられる内容だ。
■「損はしたくない!」より“可視化”を求める傾向に福袋も変化
福袋といえば、「何が入っているかわからないから不安」「前年の売り残りばかり入っているのでは?」というイメージを持つ人もいまだ多いのでは。しかし、昨今はアパレルであればサイズやアイテムが書かれていたり、人気ブランドとコラボした福袋限定グッズが用意されていたりと、企業でも趣向を凝らしたラインナップが登場している。
開けた時の何が出るか分からない“ドキドキ感”が得られるはずだった福袋が年々変化していっているのだ。もちこさんも「ここ10年くらいで一気に『中身を開けるまで何が入っているかわからない福袋』が減りました。『損をしたくない!』、『家に無駄なものを持ち込みたくない!』という人が増えたのが一因かと思いますが、福袋好きギャンブラーの私としてはちょっと寂しいです。同じ意見の福袋好きは多いですね…」と話す。
■福袋は失敗も含めて楽しむ“エンタメ”性が魅力
長年福袋と向き合い、様々な福袋に挑戦し、あたりもハズレも楽しんでいるもちこさん。これまでの経験値から、自身が「これは当たりだ」と思う基準はどこに置いているのだろうか。「ジャンル問わず福袋を購入した金額の4倍以上の総額が入っていたら『大当たりだ!!』と思います。あとは欲しかったもの、好みのものが入っていたら『当たり!!』と感じます!!」
さらに聞いてみると「食品は1.5倍以上入っていたら当たり、雑貨は3倍以上入っていたら喜んでリピート、アパレルは10倍以上の中身が入っていても好みじゃない場合は『当たり』とは感じない」など、購入後のジャッジは損得含めシビアに見ているようだ。ブログでも備忘録と来年の参考に、とネタバレを詳細に残している。
また、1万円超える福袋は「失敗したくない」と強く感じてしまうため、ある程度選んで買っているという。過去の苦い経験から、アパレルも現在は好きなブランド以外は基本買っていないそうだ。
とはいえ「福袋は失敗も含めて楽しむくらいの気持ちで買っています」と話すもちこさん。「福袋」の魅力についても「“お得”という側面もありますが、“ガチャ”のようなエンターテイメント性もあるところが魅力です!」と、小学生の時に初めて福袋を買った時の思いを忘れず、損得勘定だけに走らない心持ちで、福袋に挑んでいる。